表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/200

シッポのあいつ

 細胞の中にはDNAっていうのがあって、生き物の命の元になってるらしいわ。

 で、その細胞の中にはミトコンドリアっていう別のDNAを持ってるのがあるそうよ。

 なんでも遠い昔、って何億年くらいもはるか昔に、くっついちゃったほうが助け合えるからってことで一緒になったらしいの。

 細胞っていうワンルームで同棲? みたいな。

 なにかで聞いたけど、カタツムリのツノに住み着いちゃう虫とか、カマキリのお腹に暮らしてる虫なんかは、住んでる生き物の行動まであやつっちゃうのがいるらしいわ。


 コワいわよねえ?

 でね、あたしもそういうの発見したの!

 ほら、あたしってネコ飼ってるじゃない?

 あ、ココアちゃんっていうんだけどね。


 シッポよ!

 シッポなのよ!

 ネコ飼ってる人だったら分かるでしょ?

 知らな~いって顔してるのに、シッポだけピコピコ動いてたりするの。

 なんだかシッポだけほかの生き物みたいな~って。

 だからあれよ。

 やっぱり違う生き物なのよ。


 ね? そうでしょココア。

 ほらぁ~。

 やっぱりシッポだけ動かして♪

 もう、カワイイ!


「なんや、とうとう見つかってもうたか」


 ……あれ? 今の声どこから?

「まさか気づく人間がおったとは思わんかったわ」

 まさか……ココアちゃんの、シッポ……?

「しゃあない。ここは退散したるけど、誰にも言うたらあかんで」


 そんな……まさか。

 今のはただの妄想……。


 バシュッ!!!


「ニャギャギャギャア!?」

「きゃあああああ!!」


 気がついた時には、ココアちゃんの長くて立派だったシッポは、小さく短くなってしまってた。

 急いで獣医さんのところに連れて行くと、先生は驚いてたけどじっくり診察してから口を開いた。

「ココアちゃんは、ジャパニーズボブテイルだったんですよ」

 え? あのシッポの短い日本猫?

「傷もありませんし、元気そのものですよ」


 その日からあたしは、どのシッポの長いネコを見てもアイツがくっついてるような気がして仕方ない。

 特に、知らん顔してピコピコ動かしてるのは気をつけたほうがいいわ。

 だけど、ココアちゃんはもうそんな心配なんてないよね♪

 んふふ……のどゴロゴロ鳴らして気持ち良さそう。


 まるで別の生き物が入ってるみたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ