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もしかしてうちのにも

 目が覚めたとたんに、ついさっきまで見てた夢の内容をすっかり忘れてしまうなんてこと、多くの人が経験してるよね。

 密林の奥にひっそり暮らしてるまだ文明人と一度も出会ってない人も、人工衛星に乗って地球を外から見てる宇宙飛行士でもそれはみんな一緒なんだ。

 だから珍しくも何ともないと世界中の人が考えてて、どうしてそうなるかは誰も不思議に思わない。

 ボクたちにとっても、そのほうがいいんだ。

 だって、もし夢を忘れない装置なんて発明されてしまったら、ボクたち夢を食べる『バク』は生きられなくなってしまうんだもの。


 昔はボクたちと人間は、怖い夢を見てくれるのと、それを食べてあげることで仲良く付き合ってたんだそうだ。

 だけど、人間の夢がだんだんボクたちでさえ食べられないくらい怖いものになったので、目覚める直前の浅い眠りの夢しか食べられなくなったんだとおじいちゃんが教えてくれた。



 ボクは今、多くの仲間がそうしてるように『目覚まし時計』の中に暮らしてる。

 ここだと目が覚めたばかりの人に近くて、何よりこんな所にボクたちが隠れているなんて思いもしないだろうから。

 だけど今のボクたちはとっても弱い力しかないから、人間に見つかると「あれ、夢だったのかな?」と思ってる間に消えてしまうんだ。

 だから、あなたがいつも使っている目覚まし時計を乱暴に扱ったり、急に分解したりしないでね。

 お願いだよ。

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