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 これまで注目されなかった地域で次々と太古の遺跡が発見された。

 それはすでに見つかっている発達した文明を持つ遺跡を結ぶ中継地点に点在していた。

 どこの文明にも属していなかったが、これらが共通のものである証拠に、大量の宝物箱が保存されていたことと、どの宝物箱にもラクダを表した文字が記されていたことにある。

 ラクダ以外にも規則正しい文字が記され、宝物箱は厳重に管理されていたことがうかがえた。

 このことから、王を中心として大きく発展していた文明の外側に、追従して発達していた豪族の文明であるという説と、大量の宝物箱があることから、中央から宝物を守り、保管するための特別な役割が与えられた種族の遺跡であるとの説に分かれた。

 その後、研究が進められるほど諸説が出されたものの、真実は解明できず、腰を据えての長期的な調査が待たれることとなった。


 遺跡の研究を続けるあるチームが、屋外ではできない徹底的な調査をするために許可を得て、宝物箱を施設へ運ぶための準備を進めていた。

 大切な資料を万が一にも破損しないよう厳重な注意が払われ、運び出された宝物箱は精密品専門の輸送会社のコンテナへと運ばれた。

 この仕事を請負い、宝物箱の補強からコンテナへの搬入を指揮した男は、ひと段落したところで、家から持ってきた自家製のコーヒーを紙コップに注ぎ、もう一杯を相棒に差し出す。

「オレたちには遺跡の価値は分からないが、宝物箱は見たか?」

「ああ。ずいぶんと神経質なお荷物さまだな」

「まったくだ。それより見ていて思ったんだが、そっくりだと思わないか?」

「何がだ?」

「どれにもしつこいくらいラクダのマークが彫ってあるし、似たような文字が並んでいる。まるで時間を指定するみたいに」

「ラクダのマークの宅急便ってか!?」

「まさかな。ハハハハッ!」


 各文明の中継地点に点在する遺跡の解明には、多くの専門家が頭を悩ませている。

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