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彼の国では
ある時、世界中にマンドラゴラが繁殖しはじめた。
そう、錬金術でおなじみの、球根が人間の形で、引き抜くと叫び声をあげるため引っこ抜く際には犬をつかうという、犬好きにとって極悪非道のあのマンドラゴラだ。
だが実際に生えてきたマンドラゴラは引っこ抜かれても叫び声はださず、大学などの専門の研究施設でも錬金術に関わらず、なんら新しい成分も発見されなかった。
ただ、繁殖する上での問題は「ソレ」が、あまりに醜悪極まりなこと。
人間にとって嫌悪の対象でしかない造形であったことで各国の住民から忌み嫌われ、発生地へは軍隊が派遣され焼き払われたり、発生した場所は砂漠化するなどと根拠のないウワサによって暴動や略奪が発生し、騒ぎに乗じて利権を得ようとする者による混乱がまき散らされ、世界中がマンドラゴラによる被害に悩まされている。
そんなころ、東アジアのある島国では、マンドラゴラを萌え絵化して楽しんでいた。




