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科学の勝利
溶かされた樹脂は金型に流し込まれ、圧力が加えられると、それは形を持った。
世界中に数え切れないほどの種類があり、24時間絶え間なくそれは作られ続けている。
1度この形となったものは、もう自然へは還ることが出来ない。
しかし、原料には限りがある。
いつかそれが枯渇した時に、どうやって同じものを作るのだろうか。
いや、それは心配にはおよばない。
人間は必ずそれに相当するものを作るだろう。
地上で唯一、ありあまる知恵を与えられた動物なのだから。
だが、せっかく与えられた知恵を発揮するより先に、原料を奪い合って2度と作れなくなってしまうようには、なりたくない。




