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ヒーロー

 次々と来襲する宇宙人が操る怪獣に世界中の人々が困り果てていたその時、突然現れたヒーローが怪獣を

退治してくれた。


 それからもヒーローは怪獣が現れるたびにやって来ては、時に傷つき、瀕死の状態になりながらも我々地球人を守り続けてくれた。


 未知の外界からの侵略という脅威に対して、世界規模の視点に立った政治運営が強く求められた人類は、これまでの国境という概念を改め、国連を基盤とした世界連合政府という形で合意し、一丸となって結束を固める方針が採択された。



 しかしある時、これまで想像もできなかったほどの凶悪な宇宙人の襲来によってヒーローは追い詰められ、とうとう力つきて死んでしまった。


 地球に暮らす世界中の人々は、ヒーローの死を悲しみ、これから地球はどうなるのかと悲嘆に明け暮れた。


 その心配は杞憂に終った。


 ヒーローが暮らしているのであろう星は、倒されたヒーローに変わる、新しく、さらに強いヒーローを地球に派遣してくれたのだ。


 これで地球の平和は守られる。


 誰もが新たなヒーローを歓迎し、惜しみない賞賛を送った。



 今日もまたどこかの星の侵略者が現れて、人間をロボット型の体内へ押し込めて拉致しようとしているのをヒーローが阻止してくれた。


 またある時は、人間を正体不明の赤い液体に変化させる恐怖のバクテリア生物から守ってくれた。


 地球人はヒーローがいてくれる限り平和であり続ける。


 彼らのおかげで我々地球人は今日も平和を謳歌することができる。


 ありがとうヒーロー!

 ボクらを守ってくれるヒーローたち!




「まったく協定で我々の管轄と決まっているのに、密猟者が多いのは閉口しますな」

「いやまことに。もっと多くの監視員を送りたいのですが、いかんせん、左遷と考える者が多くて」

「あの星はもっとハッキリ我々の食料庫だと示す必要がありますなあ」


 ある星で協議されている議題を、倉庫に貯蔵されている食料たちが知るよしもない。

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