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50話 守銭奴エキューラ

誤字・脱字があったら教えてください!

〜〜エキューラ〜〜


「のうエキューラ。わしは思うのじゃ。お金の力を借りることはいけないことなのだと。その力はいざという時に役に立たん。じゃが、自分で身につけた力はいざという時に役に立つ」

「……つまり何が言いたいんですか?」

「ディスペルは自分で覚えて使うべきなのだとわしは思うのじゃ」


じゃあなんで俺は金を払ったんだよ…。

え、だってそうだよね?最初からそういえばよかったんだからお金取る意味ないよね?


「じゃあ払った大金貨20枚返して下さいよ…」

「はぁ、分かった。待っとれ。えっと〜?1,2,3,4―――」

そうして、このじいさんは大金貨の数を数え始めた。

「―――15,16,17,18……今は何時じゃったかな?」

「今はちょうど19時ですね」

「そうかそうか。20枚っと。よし、これでちょうどじゃ!」

よし、これで20枚だな!数を数えてくれたんだから違いない!


「ってなるか〜!!」

よく考えたらこいつ1枚飛ばしてるぞ?!

「何ナチュラルに1枚盗んでるんですか!」

「そんなに急に叫ぶんじゃないわい。寿命が縮んだらどうする」

「そんなもの無いでしょうが!」

「ちっ!これくらい別にいいじゃろうが!この守銭奴め!」

「お金を無駄遣いするようなやつでも大金貨取られたら怒るわ!」

その後もあ〜だこうだ言い合い、結局力づくで奪い返した。




「それで、ディスペルってどうやって覚えるんですか?」

とりあえず真剣に聞くふりをする。

どうせあれでしょ?使っているところを見たら普通に使えるようになるやつでしょ?ホントよく分からない仕様だよね。

「1度わしが使って見せよう。お手本がないとできるものもできんからな。ほれ、好きな魔法を撃ってみなさい」

そうしてじいさんは重い腰を持ち上げ、杖を手にする。

「分かりました。じゃあ、『アイスバレット』!」


俺の放ったアイスバレットはそれなりの速度を持ち、じいさんに直撃する―――

「『ディスペル』」

―――その寸前で『ディスペル』を使った。すると、アイスバレットは消滅したかのようにその姿を消していた。


「これが『ディスペル』じゃ。分かったかの?」

「はい!分かりました!」

ステータスを開き、早速確認する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エキューラ

Lv46

HP255/255

MP321/321

スキル:初級土,水魔法,中級火魔法,上級氷,風魔法,鑑定,狂戦士,ディスペル


ユニークスキル:黒炎刀,探知,超加速,竜の息吹


パッシブスキル:スキル効果持続時間超増加,経験値量増加,筋力増加,アイテムドロップ率増加,エキューラ化,ツインマジック,無詠唱,冷静


称号:異世界を渡るもの,ドラゴンスレイヤー,風の賢者の弟子,時空の賢者の弟子


Lvアップボーナス

意思疎通orMP増加(大)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


お、ちゃんと覚えてる!それに称号に時空の賢者の弟子っていうのがあるんだが…。賢者から魔法を教えてもらったら弟子ということになるのだろうか?

あ、忘れてたけどLvアップボーナスを貰っとこうかな。えっと?詳細っと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

意思疎通


魔物や人間の感情が分かるようになる。

自分の感情を伝えることもできる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


う〜ん、フィックさんの『読心術』の下位互換かな?とりあえずもう片方の方も見てみよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

MP増加(大)


自分のMPが100増加する

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こっちも悩ましいな…。

MPはあればあるほど良い。その方が長く戦えるし、たくさんのMPを魔法に込めることができる。

よし、『意思疎通』に決めた!

『意思疎通』を選択し、習得する。


早速じいさんに使ってみるとするか。

……なんだろう…。喜んでいるのか?楽しんでいる?まぁ、なんとなく考えてることは分かった。

多分このじいさんは俺ができないだろうと思い、この状況を楽しんでいるのだろう。


「りん。ちょっとこっち来てくれる?」

「ん?うん。分かった」

近づいてきたりんの頭に手を置き、イメージをする。

(えっと、モヤが晴れるような感じで〜…)

『ディスペル』を使おうとすると、ドっと身体に疲れが出てきた。かなりの量のMPが持っていかれるみたいだな。

「『ディスペル』!」

すると、手を置いていた箇所から魔法陣が構築され、それがりんの頭に入っていき―――

「っ!!う、あぁぁ!!」

―――その瞬間苦しみだした……のか?


「うぅ、んん!んあ!だ、だめっ…!」

……ねぇ。これなにが起こってるの?

魔法陣が構築されて、頭の中に入っていったと思ったら美少女が悶え始めたんだけど…。


それから2分ほど経った頃、ようやくりんは落ち着いた。

その代わりに爆睡しているがな。

「……のうエキューラよ」

「なんですか?」

「お主…。『ディスペル』を1回見ただけで覚えたんじゃな…」

「まぁ、そうですね」

「ふぉっふぉっふぉ…。わしの2年間の研究の成果をこんな一瞬での〜…。ちょっとへこむわい」

「そうですか」

「まぁ良いわ。それより、りんとやらが起きたらもう行くのかい?」

「えぇ。そのつもりですね」

「そうか…。寂しくなるのぉ」


そんなことを話していると、いつの間にか深夜になっていたので、俺たちは眠りについた。

みでくれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

後半超眠い中頑張って書いたので、終わり方が結構適当です。ご了承ください

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