49話 過保護の賢者
前略 ルビの振り方を学びました。
前回の続きです!楽しみにしてくれていたら泣きます(´;ω;`)あ、短めです。すまん(´・Д・)」
誤字・脱字があったら教えてください!
〜〜時空魔法の賢者〜〜
わしは歳で死ぬことは無い。なぜなら時空魔法を研究しているうちにそのような魔法が完成してしまったからだ。
そもそも、時空魔法とは空間や時を操ることができる。じゃから不老などという魔法ができてしまったのかもしれぬな。
わしはその魔法を使った時は70のじじいじゃったからの〜。死なねばもっと魔法の研究ができるやもしれぬ。そう考え、うっかり不老になる魔法を使ってしまった。
結果としてわしは後悔した。
分かるか?友が老いて死に、更には当時16だった弟子も老いて死んだ。……わしはこんなにもぴんぴんしておるのにの。
何度弟子の死に悲しんだじゃろうか。
いつしかわしは弟子を取るのをやめた。悲しみたくないからじゃ。
でも、わしは賢者じゃ。誰かを育て、時期賢者に導く義務がある。それなら最初から最強の存在を持ってくれば責任を感じずに賢者の座を渡せるのでは?と考えたわしは時空魔法を研究し、ついに召喚魔法を完成させた!
(この召喚魔法で勇者を召喚すれば)
隠居先の村の村長であるリアンに勇者を召喚すると話をした時は喜んどったが、なにかして欲しいことでもあるのかの?
早速勇者を召喚しようとし、ふとこんなことを考えた。
待て。その呼び出された勇者はいきなり召喚されて戸惑うのではないか?旅をするのに重いものを持たせるのか?
わしは過保護だったようじゃ。
勇者のためにまずは重い荷物を持たせない魔法の鞄を作った。容量はもちろん無限。リアンには1番容量がでかい魔法の鞄と伝え、勇者に渡すように言った。
そして、召喚されて戸惑わないようにリアンに勇者を出迎えてもらうようにした。
よし!これで準備は完了じゃ!
早速勇者を召喚し、わしは時空魔法『アイテムボックス』の中に入る。
ちなみにアイテムボックスは魔法の鞄と同じで中に物を入れれ、自由に取り出せるものじゃ。この様に中に隠れることも出来る優れものじゃぞ!
アイテムボックスの中で魔法を使い、外の様子を見る。
ふぉっふぉっふぉ。やはり突然召喚されて戸惑っ―――とらん!?
慌てることなく自己紹介をこなしとる!!
ま、まぁそれくらいはできて当然じゃ。
しばらくしてエキューラなる者は旅に出た。そのタイミングでわしはアイテムボックスから出てリアンに話しかける。
「大丈夫かのぉ…」
「ふふ、相変わらずに過保護ですね。それにしても、何故急に勇者を召喚するなど言ったんですか?」
「……賢者という肩書きは案外重いものでの。早くその肩書きを譲りたかったのじゃ」
「それは大変そうですね。それで、貴方の変わった『鑑定』ではなにが映ったんですか?」
わしは普通の鑑定とは違く、相手のスキル,称号まで見れる優れもの物じゃ。
「ふっ。なにやら面白いスキルを持っているようじゃ。わしはあやつを気に入ったぞ?」
「へぇ〜。賢者様が気に入るなんて珍しいですね。どんなスキルだったんですか?」
「秘密じゃ」
面白いスキルとは、もちろんエキューラ化というスキル。パッシブスキルで解除は不可で、更には効果は変化。
気に入った理由じゃが、もしかしたらわしと同じ不老かもしれぬから。じゃ。
その頃からわしは時間があったら空間把握系の魔法を使い、エキューラを眺めるようになった。まるで孫ができたかのような気分じゃったわい。
色々と心配することが起こっても最後には勝つ。その姿はまさしく勇者じゃった。
そしてある日、ふとこんなことを考えたのじゃ。
(エキューラなら弟子にとっても良いかもしれぬな…)
そして今日。今日はとりわけ忙しかったわい。
作物の収穫の手伝いを頼まれ、休む暇なく収穫をした。
ようやく全ての田で収穫が終わり、辺りを見回すともう夕方じゃった。
自宅に戻り、紅茶を入れて魔導書を読んでいる時じゃった。
紅茶をすすっておると
「ここだ〜〜!!」
と、大声が聞こえてきたから思わず紅茶を吹き出してしまった…。
一体誰かと身構えておると、見ればエキューラじゃった。
な、何故戻ってきたのじゃ?いや、ここはエキューラの自宅でもあるのじゃ。帰ってきてもおかしくは無い。
何故帰ってきたかを聞くと、どうやら連れの勇者が記憶の改ざんを使われたようじゃった。
そのため、『ディスペル』を使ってくれないかという頼みであった。
正直、別に使ってやっても良い。じゃが、エキューラが今後もわしを頼みっぱなしにするかもしれん。ここは、なんとしてでも修行をつけてやらねば!!
じゃが、わしは不器用じゃった。素直に自分の思ってることを言えば良いだけなのに無理難題をふっかけ、修行をさせようと考えてしまった。
「よし!!大金貨20枚で『ディスペル』を使ってやろう!」
正直、心の中でドヤ顔をしていた。ふぉっふぉっふぉ。これは出来んじゃろて!
「あ、はい。分かりました。これ、大金貨20枚です」
「まぁ、無いと言うならわしが教えてやっても―――は?」
「早くお願いします!」
すんなり大金貨20枚を渡され、思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
「……上手くいかないのぉ」
わしは、はぁ。深いとため息をついた。
みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
例えドラ○ンボールを見つけても不老不死になる願いだけはやめといた方がいいですよ?




