47話 虫
前回の投稿が一ヶ月前。
長いようで短いような期間ですね〜。……長いね、うん。
続きを楽しみにしてくれている方がいてくれたら凄く嬉しいなぁ。
「いや〜!助けてキューラ〜!!」
「きゃー!!こっち来ないでください〜!」
「……いい人生だった…。」
「ヒスリー?!生きてるだヒスリー!」
咲良さん,カリナ,ヒスリーがあっちに逃げたりこっちに逃げたり、時には気絶したり。
その状況はまるで、お風呂に入りたくないがために飼い主から逃げている子犬のようだった。
「うぅ…。なんでこんなことに…」
「咲良さんが行ってみようって言ったからでしょ!」
「なによ!私が悪いって言いたいの?!」
「その通りだよ〜!!」
そう叫びながら、俺に向けて飛来してくる魔物に向けてファイアーボールを当てる。
「もう帰りたい…」
「私も咲良さんに賛成です…」
「ねぇキューラ…。こんなのやめて早く帰ろ?」
「私だって帰りたいよ?でも、帰ったら依頼失敗になるからね?」
「うぅ…。そういえばそうだった」
はぁ……。と、その場にいた全員が深いため息をついた。
なぜこんなことになってるかと言うと、それは4時間ほど前にさかのぼる。
「ヒスリー…それはドロップやない。おはじきや……はっ!?」
そこで俺は目を覚ました。
朝ごはんを食べ、一通りの朝の支度を終えてから外へ出る。今日は咲良さんに呼ばれているのだ。
寮の1階のロビーに行くと、咲良さんだけではなくカリナとヒスリーもいた。
「あれ、カリナとヒスリー?どうしたの?」
「ヒスリーさんとお出かけしようって話をしてたら、サラさんがロビーにいたからお話をしてたんですよ」
「へぇ、そうだったんだ。それで咲良さん。私はなんで呼ばれたの?」
「ほら、最近あの洞窟行ってないでしょ?だから一緒に行こって誘おうとしてたの」
「あぁ、そういえばそうだね」
「あの洞窟ってなんですか?」
カリナがそう聞いてくる。
「前に、私と咲良さんとヒスリーで行ったダンジョンみたいなものだよ。そこで魔法の練習を兼ねてLv上げをしてたんだよ」
そう言うと、カリナは突然目を輝かせた。
「行きましょう行きましょう!私も皆さんと一緒に魔法の練習したいです!!」
「それじゃあ決まりね。準備して来るからちょっと待ってて」
「あ、私も。ちょっと待っててね」
「私も行ってきます!」
取り残された俺は買い出しに出ることにした。
ふぅ、買った買った〜。
マジックポーションが10%引きだったため、5ダース買ってしまった。ふっふっふ、これでみんなはたくさん修行ができるな。
寮に戻ると、既にみんなはもうロビーに集まっていた。
「キューラどこに行ってたの?」
そう咲良さんに聞かれたので、ニヤニヤしながら答える。
「買い出し、だよ」
「なんか嫌な予感がするんだけど…。まぁいいわ。それじゃあ行きましょ」
「あ、待って」
「ん?どしたのキューラ?」
「その前にギルドに行かない?ほら、冒険者登録しておけば魔物の素材も買い取って貰えるし、ついでに依頼もこなせれば報酬も貰えるからさ」
「なるほどね。よし、じゃあそうしましょうか!」
その後、全員で冒険者登録を済ませてきた。
俺がギルドで女神と呼ばれ、崇められてることを知られたが気にせずに行こう。気にしたら負けである。
隣で咲良さんがニヤニヤしてるけど、気にせず行こう。
ギルドを出て、みんなで依頼の確認を行う。
「今回の依頼は、前に行った洞窟の奥に咲く。『ソルナーラの花』の採取だよ。魔物は洞窟の奥に行けば行くほど手強くなるらしいから注意してね」
こくん。とみんなが頷き、洞窟に向かう。
「う〜ん、もうこの辺りの魔物は弱く感じるわね」
現在、俺たちは洞窟に入ってすぐの場所で戦闘を開始していた。
咲良さんのLvは39。もうこの辺りの魔物では退屈してしまうだろう。
そういえばヒスリーとカリナのLvっていくつなんだろ?ちょっと見てみるか。
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Lv15 魔法使い Fランク冒険者 パーティ加入済み
HP:66/66
MP:121/121
攻撃力:41 防御力:52
素早さ:77 魔力:112
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Lv7 魔法使い Fランク冒険者 パーティ加入済み
HP:23/23
MP:33/33
攻撃力:9 防御力:13
素早さ:12 魔力:26
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まぁ、予想通りのLvだった。
ちなみに上のステータスがヒスリーで、もう片方がカリナのステータスだ。
今日でどれくらいLvが上がるかが楽しみだ。
「それじゃあ、少し奥に行こうか」
少し奥にはLv6くらいの魔物が出るので、カリナさんにはピッタリだろう。
「あれ?こんな道あったっけ?」
少し歩いたところで、前に来た時には見なかった道があった。
おかしい…。ここは一本道だった気がするのだが、右に通路ができている。
「ねぇ、キューラ。こんな道あったっけ?」
「あ、ヒスリーもそう思う?」
「うん…。どうする?行ってみる?」
俺が悩んでいると、咲良さんが話に入ってきた。
「いいじゃない、行ってみましょ!もしかしたらお宝があるかもしれないわよ?」
その一言がきっかけで俺たちは右に曲がることにした。
しばらく歩いていると、やがて広い部屋に出た。
(なんか嫌な予感がするな…)
「あ!見て見て!宝箱があるよ!」
「ふふん。私の言った通りね。さて、開けるわよ?」
……怪しい。あんなに分かりやすい道に、こんなに分かりやすいところに宝箱がある。
一応鑑定してみようか
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魔物寄せアラート
見た目は普通の宝箱だが、宝箱を開けると大音量でアラートが鳴り、その音は魔物を引き寄せる。宝箱を壊すことで音は止まる。
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「っ!?咲良さん待って!」
「オープ〜ン!!」
ビィィィ!ビィィィ!
宝箱が開くと同時に、その宝箱はけたたましくアラートを響かせる。
即座に宝箱にアイスバレットを放ち、宝箱を壊してアラートを止め、スキル:探知を使う。
「……。魔物が大量に来ている。だいたい50体…。」
この部屋は決して広いとは言えない。人が100人も入れば窮屈に感じるほどだろう。
そんな部屋で50もの魔物が来たら…。
(だが、これはチャンスだ)
これだけ魔物がいればかなりの経験値が貰えるはずだ。
「そろそろ来るよ!戦闘準備して!」
しばらくして、来た道から大量の魔物が部屋に入ってきた。
その魔物にはひとつの共通点があった。それは―――。
「な、なんで虫ばかりなの〜?!」
そう。この魔物全てがムカデやカブトムシ,ハエにチョウといった、虫の魔物だった。
ーー冒頭に戻るーー
「はぁ…。はぁ…。つ、疲れた…。」
魔物との戦闘を始めてからどれくらい経っただろうか…。
辺りを見回すと、そこらじゅうに虫の死骸とポーションの空き瓶がいくつも転がっていて、叫び疲れて不味いもの飲まされたからか、傷1つとしてついていないのに瀕死の女子3人が肩で息をしながら膝をついていた。
「キューラ…。殺す…!なんでこうなるって…教えてくれなかった、のよ」
「いや、言おうと思ったのに咲良さんが無視して宝箱開けたんじゃん…。」
ちなみに俺はあまり疲れてない。確かに少しは叫んだが、マジックポーションは飲んでないからな。
改めて辺りを見回すと、部屋の隅に花が咲いているのが見えた。
近寄って見ると、不思議な形をした初めて見る花だった。
危険な花かもしれないから一応鑑定しておこうかな。
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ソルナーラの花
不思議な魅力のある花。主にマジックポーションの材料になるが、観賞用としても人気がある。
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あ、そういえばこれを採取しに来たんだっけ。
しばらく騒がしかったから忘れてた。
「ソルナーラの花見つけたよ〜。依頼達成したから帰るよ〜」
その言葉を聞くと、みんなはのっそりと立ち上がり、無言でこの部屋から出ていった。
……ちょっと?しれっと置いてかないでくれる?
みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
虫はぁ、ホントに無理だぁ…。前に庭の草むしりをしてる時にふと地面を見るとイモムシがいて心臓止まりかけたw




