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45話 小悪魔

終わり所が見つからなかった回です。

終わり方が不自然かも…。

誤字・脱字・矛盾点があったら教えてください!

翌日、俺は学校へ行くためこのだるい体にムチを打って二度寝の欲を打ち払い、部屋を出る。

すると、部屋の外で久しぶりの咲良さんがいた。


「おはよう咲良さん。こんなとこで何しているの?」

「あんたを!待ってたの!」

「よ、よく俺が帰ってきてるって分かったね…。」

あまりの気迫に気圧されてしまった…。

「昨日の昼、りんと委員長が学校に帰ってきたって話題があったから誠も帰ってきてるって思ったのよ」


あぁ、なるほど。


「よし、じゃあ学校に行くわよ。誠」

「ん?一緒に行くの?」

「そ、それは、えっと…。自分から言いずらいんだけどね?」


急にモジモジし始めた。恥じらいも垣間見える。ま、まさか。咲良さんは俺の事――!

すると、咲良さんは右手を差し出してきた。


(こ、これが女子の手と言うやつか…!)

男子のようにゴツゴツしていなく、むしろ滑らかさがある。まぁ、俺も一応女子の姿してるから驚きは無いんだけどね。


据え膳食わぬは男の恥!そう思い、差し出された手に自分の手を重ねようとして―――!

パシンッ!

手を弾かれた。


「え?何?もしかして、手を繋ごうとしてたの?ww」

「え?だって…。」

「私はただ単にお土産をもらおうと思っただけなんですけどw」


くそっ!はめられた!

確かにお土産を渡すよう急かすのは恥が伴うものだ――!


「はぁ〜、面白い。最高ね」

「し、思春期の男の子をからかうなんて最低だぞ!」

「良いのよ。なぜなら私が楽しいから」

「自分を基準にしてやがる!」


お前は人の心がないのか!

はぁ…。と深く溜息をつき、咲良さん専用のお土産を渡す。


「え?なにこれ?」

「エキューラ様の木製フィギュアだな」

「えぇ〜!?嘘〜!どこで買ったのこれ!」

「フレカ村という所だ」

「わかった!今度行ってみるわ!」


なんだろうか?このなんとも言えない感情は…。おそらく一生かけても言語化できないであろうこの感情は…。

まぁいいか、喜んでるし。

今日は何となく忙しい日になりそうな予感がした。




俺の帰りにヒスリーとカリナは歓迎をしてくれた。その事が少し嬉しかったり。

やがてHRの時間になり、先生からこんな話があった。


「もう11月になりますね。あ、そういえば。今日は皆さんにお知らせがあります」

先生は間を置いてから、話を続ける。

「今日は、抜き打ち実習テストを行います!」


クラス中が嫌だと騒ぐ中、かリナさんは冷静に質問をする。

「実習テストって何をするんですか?」

「いい質問ですね。まぁ、簡単に言えば皆さんのここで学んだことの成果を見せてもらうために、入学試験でやった時と同じことをしてもらいます」


そう聞いた生徒たちは、俺と咲良さん以外の全員が安堵していた。

何をするか分からなかったので、近くにいた人に聞いてみることにした。


「ねぇ、ちょっといい?」

「ん?なに?エキューラさん」

「入学試験と同じことって何するの?」

「ん?エキューラさん、転入する時の試験でやらなかった?あの人形に魔法を当てるやつ」

「あぁ、あれなの?」

「うん。それと、職員室の前を通った時にたまたま聞こえたんだけど、4人1班で、班対抗戦をやるんだって」

「へぇ、そうなんだ。教えてくれてありがと!」

「ううん、大丈夫だよ。お互い頑張ろうね」


さて、いい情報を得た。先に取られないように、いつメンの3人に予約をしておこう。




ところ変わって第1訓練所。俺たち1年C組は実習テストをしていた。


「次、カリナさん」

「はい。大地よ。敵を吹き飛ばす岩となれ『ロックバレット』」


ゴッ!と鈍い音を立て、放たれた岩は人形に直撃した。

「威力。速度。精度。全部が入学時より上がっています。成長しましたね」

「あ、ありがとうございます!」

「じゃあ、次。……。エキューラさん…。」

「なんでそんなに嫌そうな顔をするんですかね?!」

「いいですか?手加減です。あなたが普通にやったらこの訓練所がまた壊れてしまうかもしれないので」

「あんたは本当に教師なのか?!」

生徒の成長を見るためのテストなのに手加減しなきゃいけないの?!


そりゃ確かに転入する時にやったやつはやりすぎたって思ってるけどさ!


「まぁ、エキューラさんがやらなければ次に進めないので、早くしてください」

「いや、さすがにその扱いは酷くないですかね…。」

まぁやるけどさ。

えっと、なんの魔法にしようかな。

う〜ん、なんでもいいか。これにしよう。

無詠唱でファイアーウィップを発動させる。

大会の時に色々やったんだし、これくらいでは驚かれないだろう。


そして、炎のムチを横に薙ぎ払う。

スパッと魔法耐性持ちの人形を真っ二つにした。


「ま、まぁ。これくらいなら許容範囲内ですし、いいでしょう。エキューラさんは手加減が身についた…。と」

普通に魔法を使っただけなのに、何となく疲れた今日この頃の俺なのだった。

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

ぶっちゃけ僕は咲良さんのような性格の人が好きです。はい。


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