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36話 なんということでしょう

もう36話なんだな〜って思った今日この頃の僕なのでした。

誤字・脱字があったら教えてください!

〜〜同時刻〜〜

魔物の大群に立ち向かうエキューラとチュリの2人を遠くから眺めている者がいた。

「ふむ。あれがベルドを倒したエキューラというやつか」

聞いた話では、黒く長い髪して、鞄を常に持っている女だ。あいつで間違いないだろう。

「やつはとても強力な炎を使うと聞く。さて、ワシの軍団にどう立ち回るか見ものだな」



「それじゃ、頑張ろっか!エキューラさん!」

「あ、先輩。ちょっといいですか?」

「ん?どうしたの〜?」

1歩前に出て、ユニークスキル:竜の息吹を使い、口を開けレーザーを放つ。が、探知スキルから魔物の反応は1体も消えていなかった。

「わぁ!!すごい威力だね!」

「ダメみたいです。1体も削れていません……」

「えぇ!?なんでなんで〜!」

「分かんないですけど、可能性は2つあって、1つが今のが通じないほど強い相手。もう1つは火属性が効かない相手ってことです」

さすがに前者はないと思うが、もしそうだったらかなりヤバいぞ?

とりあえずなんでもいいから鑑定してみようか。

とりあえず目に入った魔物を鑑定する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

オーガ Lv15 素材:なし

攻撃力:116 防御力:44

素早さ:32 魔力:0


魔王軍幹部:ディズの魔法『アンチファイアー』が付与されている

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アンチファイアー』その名の通り火属性を一切受け付けなくなる魔法だ。魔王軍幹部の魔法付与されているということは、これはそいつの軍団であり、『アンチファイアー』が付与されているということは俺を警戒してのことだろう。

多分、同じく魔王軍幹部のベルドを倒した時、竜の息吹を使っているところを見られたのだろう。

そして、恐らく今も見られている。

まぁ、それに関しては諦めよう。見たいなら見ればいいさ。どんな対策をされようが勝てばいいのだから!

「先輩。相手は火属性が効かないみたいです」

「ふ〜ん。まぁ、私には関係ないかな〜」

先輩と話しながらストレッチをする。

魔物の大群がここにたどり着くまで、およそ150m。

「あ、エキューラさ〜ん。どっちが多く魔物さんをやっつけたかを競わない〜?」

残り100m。

「あ、いいですね〜。負けたらテラミス奢ってください」

「ふふん。いいよ〜!」

残り50m。

「よし!行くよ〜!よ〜い、ドン!」

先輩の開始の合図で俺は超加速を使い、残り約50mの距離を一瞬で詰め、手当り次第魔物を切り捨てる。

それに対して先輩はアイスランスを5つ作り、前方に5方向に向かって放つ。

アイスランスの進行ルートにいた魔物は全て貫かれ、5つの魔物の道ができていた。

はは、やっぱ先輩すごいな……。さて、俺もやりますか!

先輩に負けじとアイスランスを5つ作り、先輩と同じように前方に放つ。すると、先輩と同じように魔物の道ができた。

(う〜ん、使ってて爽快だけど効率悪いな……。)

結局俺は100程のアイスバレットを作り、前方に全てを放つと、前方にいた敵のほとんどが再起不能になっていた。

さて、残り300くらい。MPもあまりないし、後は剣を使うか。そして俺は再び手当り次第に敵を切り捨てていった。



戦闘が始まってから約5分が経過した。

なんということでしょう。1000以上いた魔物の大群が、2人の女生徒によって殲滅されたではありませんか。これには魔王軍幹部のディズも驚きが隠せません。

「まぁ、その前に姿を隠しているんだけどね」

「ん〜?どうしたの〜?」

「あ、先輩はちょっと待っててください。すぐ戻るので」



「ふむ。さすがは勇者。得意の火属性を封じただけではやられぬか」

探知スキルに一際大きい反応があったから来てみたが、なんか独り言を言ってるじいさんがいるんだが。

う〜ん。じいさんにしては強そうだし、ディズかもしれないから一応鑑定するか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ディズ Lv55 素材:なし

攻撃力:64 防御力:121

素早さ:144 魔力225


魔王軍幹部の1人。自身の軍団に魔法を付与し、強化させて攻めさせることが得意。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あぁ、この人がディズなんだ。っていうか、自分の軍団が2人にやられたことに対してあまり驚いていないことが少しだけショックだったりする。

せっかく(心の中で)ナレーションをしたのに。

まぁいいや。こいつ自体にアンチファイアー付いてないみたいだし、今のうちに倒そう。

『これは、1度魔王城に帰って報告をした方が――』

スパンッ!とディズの首を黒炎刀で切る。

なんか喋ってたみたいだけど、気にしないでいいな。なんて言ってたか忘れたし。

コイツにも懸賞金がかかってるかもしれないし一応持って帰ろうか。

ディズの死体を鞄の中に入れ、急いで先輩の元へ戻る。



「あ!戻ってきた〜!もう、どこに行ってたの〜?」

「すみません。ちょっと敵の親玉を狩りに行ってました」

「えぇ〜!敵の親玉を〜!?」

う〜ん、流石に心配をかけてしまったかな……。これは反省だ。

「なんで連れて行ってくれなかったの〜!?私もやりたかった〜!」

前言撤回。チュリ先輩に対して反省なんて絶対しない。俺の心配をしてくれない先輩なんて嫌いだ!

「まぁ、エキューラさんが無事で良かったよ〜。大丈夫?怪我はない?」

先輩……。一生ついていきます!

「大丈夫ですよ。不意打ちを1発いれたら倒せたので。それよりそこらに転がってる魔物の死体を集めてギルドに買い取ってもらいましょ」

「大丈夫ならいっか!早くギルドに行こ〜!」

その後、先輩と約1000体の魔物を俺が作った土魔法で作った箱に入れ、ギルドに買取をしてもらった。

ラバスニの時みたいに、受付の人が給料が減ると嘆きながらおかしくなったのは言うまでもないだろう。



一方その頃学校では魔法の実習が行われていた。

「それでは、サラさん。自分の得意な魔法を使ってみてください」

「は、はい。わかりました」

(大丈夫。落ち着いて私。確か、これくらい魔力なら周りと同じくらいの威力のはず)

「『ファイアーボール』!!」

ドガーーーン!

盛大な音を立てて、ここ。第1訓練所を結界ごと吹き飛ばした。

「……へ?」

周囲は大混乱になり、授業が中止になった。

なんで?おかしい。確かにさっきくらいの魔力を混ぜれば一般生徒と同じくらいのはず……まさか!?

ステータスを開き、自身のLvを確認する。

「はは……。あいつ、今度は何をしたの?」

サラのLvは、12上がっていた。

その後、授業の監督をしていたレディラ先生にめちゃくちゃ怒られたのはまた別の話。

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

次回は日常回にしようかな〜とか思ったりしておりまする。

久しぶりにほのぼのさせてやるぜ〜!


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