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34話 エレクトラム・スリキュー・ラ・ディザイル

タイトル見て、こいつとうとう狂ったか……。と思った方。安心してください。僕も何やってるか分かりません。

誤字・脱字があったら教えてください!

昼休み。俺はいつも通りカリナ、サラさん、ヒスリーの3人と一緒にお昼ご飯を食べていた時、こんな話があった。

「ねぇキューラ。次の特訓って何するの?」

サラさんがそう聞いてくる。

「そうだな〜」

しばし悩み、ふと辺りを見回してみると目をぱちくりさせているカリナが目に入った。

気になるし聞いてみようか。

「カリナ。どうしたの?」

「え?いや、特訓ってなんの事だろうって思って」

「あぁ、そういえばカリナさんいなかったもんね」

「もう、サラ?私の事は呼び捨てでいいって言ってるでしょ?」

「いや〜。だって、カリナさんって見た目ゆるふわ系だから呼び捨てってなんか合わないのよね」

「あ、それなんか分かる」

腰近くまである長くさらさらな金髪。大きめの胸。そして愛らしい童顔。そんな見た目の人を呼び捨てなんて違和感しか無い。ついでに言えば!性格はとても優しく転校初日の俺に訓練所まで案内してくれた。いわゆる完璧美少女ってやつだろう。

女子からしたら、なんなんこの人?って感じの類いの人だ。

小説とかだとモテすぎるが故に女子からいじめられるとかがあるが、カリナは女子にも男子にも平等に接しているため、いじめられる事は無いだろう。

何この完璧な人?いや、何この完璧な方?こんな人が彼女に欲しい!

「な、なんかキューラの視線が熱っぽいんですけど…」

おっと、顔に出てたか。顔っていうか目か。

そんな他愛のない会話をしていると、誰かがこちらに走ってきた。

「あの、エキューラさん!」

「は、はい。なんでしょうか?」

見ると、同じクラスの人だった。

「えっと、廊下に生徒会長が」

「生徒会長が?」

もう来たの?今日の朝にあの新聞が貼られたのに?

「ねぇキューラ。何かしたの?」

耳元でカリナが聞いてくる。ものすごくいい匂いです。はい。

「まぁ、心当たりはないことはないけど」

多分朝シュウカ先輩が言った、生徒会への勧誘だろう。

「大丈夫?ちゃんと謝りなさいよ?」

「あはは、多分叱られる方じゃない呼び出しだよ。それじゃ、行ってきます」

席を立ち、廊下へと向かう。

廊下に出ると、人だかりができていた。どうやら誰かを囲んでいるようで、人だかりの真ん中から道を開けてくれ!という声が聞こえてくる。

ふぅ。なんだ誰もいないじゃないか。全く、イタズラかな?

さて、教室でみんなと喋ってようかな。

後ろを向いて教室の中に入ろうとした時、誰かから肩を掴まれた。

「お前がエキューラだな?」

「あっははー。そんなわけないじゃないでーすかー」

後ろを見ずにそう言う。

「嘘をつくな。お前だけ他の奴らとは違うものを感じる。私の目は誤魔化せんぞ?」

「それはないのよー。私はしがないC組の生徒よー。エキューラという人ではないよー」

「あ、エキューラさん!久しぶり〜!最近見ないからどこいったか心配だったよ〜!」

声がした方を見ると、そこには俺の幼なじみのりんがいた。前にサラさんを尾行してた時に、俺の話を信じる。って言ってたっけか?心を開いてくれているようだ。

まぁ、昔からりんはそんな奴だったからな。

さて、感動の再会はそこまでにして、後ろの奴をどうするかだな。

もう気配で分かる。誰かは分からんが確実にニヤニヤしている!

「それで、エキューラ。ちょ〜っと生徒会室に来てくれるか〜?」

「私エキューラじゃないアルよ。私の本名はエレクトラム・スリキュー・ラ・ディザイルなのネ。略してエキューラアルよ」

ふっ。完璧な誤魔化しだ。さて、きっと俺がエキューラではないと勘違いしてるだろうな。今のうちに教室の中に入ろう!

「おいおい、嘘はつかなくてもいいんだぞ?お前には生徒会に入ってもらうだけだ。これ以上の名誉はないだろう?」

「あ!中国の人の喋り方だ!」

何故俺がエキューラだとバレた!?あとりん!中国人はこんな喋り方はしないぞ!

「はぁ。分かりましたよ……」

後ろを振り向き、俺の肩を掴んでいた人を見る。

その人は濃い緑色の髪をショートカットにしている、いかにも勝ち気な性格をしていそうな女子だった。

「私はエキューラです。何の用ですか?」

「おっと、自己紹介がまだだったな。私の名はサユだ。今は生徒会で会計をやっている。よろしくな」

「サユ先輩ですね。覚えました」

「ところで」

サユ先輩はギロッとりんを見て一言。

「頼んでおいた資料はできているんだろうな?」

「そんなに睨まないでくださいよ……。ちゃんとできてますから」

「ならいい。明日までに持ってこいよ」

「分かりました。ところで、エキューラを生徒会に入れるんですか?」

「あぁ。反対か?」

「いえいえ!むしろ賛成です!」

賛成なんだ……。

「なら良かった。それで、肝心のエキューラはどう思っているんだ?やりたいのか?やりたくないのか?」

「そんなの、やりたくないに決ま―――」

刹那、サユ先輩から殺気を感じた。

「―――ってるわけないじゃないですか!是非やらせてください!」

「そうかそうか。そう言って貰えて嬉しいよ。私も手を汚したくないからな」

手を汚したくないってなに?!断ってたら俺殺されてたの?!

「そうと決まれば、生徒会室に行こうか。」

「はい……」



現在、サユ先輩とりんと俺で歩いている。サユ先輩は学校の中でもかなり強いらしく、学校の序列で3位らしい。

先程の人気はそこからもきているが、1番はそのルックスからきているのだと。

多くの女子からはお姉様と慕われ、一部の男子からは女王様と崇めているらしい。

と、先程りんから聞いた事をまとめているとサユ先輩とりんが足を止める。

「ここが私達の生徒会室だ」

扉を開け、中に入り辺りを見渡す。すると、部屋の中にはシュウカ先輩と、1番奥の高そうな椅子に誰かが座っていた。

「チュリ。連れてきたぞ」

「うん〜。ありがとサユ〜!」

どうやら、あの高そうな椅子に座っているのは生徒会長みたいだな。

「さて、今朝ぶりだな。エキューラ」

「シュウカ先輩……。シュウカ先輩も生徒会だったんですか?」

「あぁ。私は生徒会副会長をやっている。意外か?」

「はい。とても意外です」

「ふっ。私は正直者は好きだぞ?」

そんな会話をしていると、会長が口を開く。

「それで、ここに来たってことは生徒会に入るってことでいいんだよね〜?」

「はい。まぁそうですね」

脅されたなんて言ったら誰からとは言わないけど殺される気がする……。

「ありがとうエキューラさん〜!ちょうど1年生の人が足りなかったんだ〜!」

「は、はぁ」

手を握られ、上下にブンブン振る。とてもいい気分である。

っていうか、会長って誰かに似ている気が…。このおっとりした感じ、誰に似てるんだ?まぁいっか。そのうち思い出すでしょ。

「よし!それじゃ、行こっか〜!」

「え?行くってどこへですか?」

「ん?冒険者ギルドだよ〜!」

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

どうも。ハンバーガーの後に大盛りのうどんを食べてお腹がはちきれそうになったエステアです。

うどんより蕎麦の方が好きって方。安心してください。僕はラーメン派ですo(`・ω´・+o) ドヤァ…!

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