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33話 大会に出場した意味?んなもんなかったよ!!

この回ほどタイトルを決めるのに悩んだ回はない。

誤字・脱字があったら教えてください!

〜前回のあらすじ〜

人の話を最後まで聞かなかったために剣道の大会に出ることになった。


〜現在〜

『全国剣道大会、今年の優勝校は!ファイズ魔法学園だー!』

この大会のルールは魔法禁止で、魔法以外のスキルなら使ってもいいというもの。また、チームは5人1組で、一対一を5回繰り返すのではなく、勝ち残りで戦い続け、5人目の大将を倒せば勝ちというものだったのだが、一番最初のシュウカ先輩が無双したせいで俺含む後の4人に出番がなかった。俺来る意味あった?ないよね?絶対優勝したのはファイズ魔法学園じゃなくてシュウカ先輩だよね?

『優勝したファイズ魔法学園の方々には、トロフィーと賞状が―――』

「納得行くか!」

突如会場に響き渡る怒声に、その場にいた全員が静かになる。

「戦っていたのはその女ただ1人だろ!」

「他のやつも戦え!」

「こんなの無効だ!」

はぁ…。こっちはルールに従っているだけなんだけどな。それに文句を言うのか…。

「何を言っている!こちらはルール違反など――」

「いいよ。先輩」

今にも暴れ出しそうなシュウカ先輩の台詞を遮り、1歩前へ出る。

「ねぇ、皆さん。そんなに納得がいかないんですか?」

「当たり前だ!」

再び騒がしくなる。

「では、この中でいちばん強い方。私と試合をしませんか?」

そう言った瞬間、ザワつく会場。まぁ、そらそうか。見た目か弱い女の子がそんなこと言ってるんだからな。

「俺がやろう」

体が大きく、すごく強そうな男の人が俺の前に立ちはだかる。

「貴方は?」

「俺の名はルガル。セイザ騎士学園剣道部部長だ」

「そうですか。私はファイズ魔法学園のエキューラって言います。この大会には助っ人として来ました」

「はっ!ただの助っ人が俺と試合をするだとはな!骨の1,2本は覚悟しておけよ!」

ダッダッ!と大きな足音を響かせながら巨体の割に素早いことに少しだけ驚きながらも、怯えることはなかった。

理由は2つ。

1つはスキル:冷静を持っているから。

もう1つは、負ける気がしないから。

超加速を使ってルガルの後ろに回り、隙だらけの後頭部に竹刀を置く。

「なっ?!」

何が起きたか分からないようだな。

「このように、私もそこそこ強いです。つまりこの中で1番強い貴方に私は勝ったのですから、たとえシュウカ先輩が負けたとしても私達の優勝だったって事です。分かりましたか?」

ルガルさんは無言で頷いた。それを確認した俺は後ろを向き、言葉を続ける。

「それでは、賞状とトロフィーを貰うんですから邪魔をしな――」

「エキューラ!危ない!」

シュウカ先輩の声がしたと同時に、背後から声が聞こえた。

「黙れー!」

ルガルさんは、手に持っていた竹刀を振り下ろそうとしていた。

はぁ。とため息をついたと同時に、振り下ろされた竹刀を弾き、額に向けて突きを放つ。

「がっ!?」

突きをモロにくらったルガルさんは倒れ、動かなくなった。

「さて、まだ私達の優勝に意義のある人はいますか?いるようであれば、私が相手をしましょう」

今度こそ、誰も声を上げなかった。



「よし、終わりましたよ〜」

シュウカ先輩の元まで小走りで戻る。

「全く、無茶をするな!負ける心配はしていないが、さすがのエキューラでもあの場の全員を相手にするのは無理があるだろう!」

まぁ、確かにそうなんだけどさ。いや、頑張ればいける?

「はぁ、もういい。とにかくありがとう、エキューラ。おかげで騒ぎが納まった」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

そんなこんなで無事に表彰式が終わり、学校へと戻る。



翌日の朝。学校の掲示板に生徒たちが群がっていた。

掲示板なんて、新聞部の発行した新聞しか無いだろうに。なにか特大スクープでも撮ったのか?

気になったので俺も見てみる。

『最近、校内でのちょっとした有名人のエキューラが、剣道部部長の”勇者の孫”を剣術で打ち破る!?』

そう書かれていた。

え、待って。勇者の孫?俺が戦ったのはシュウカ先輩だけしか……って、もしかしてシュウカ先輩が勇者の孫なの?!

「ん?エキューラではないか。先日はありがとうな」

振り向くとシュウカ先輩がいた。

「せ、先輩。この記事って…」

「ん?知らなかったのか?私の祖父が勇者だったのだ。確か、名前はリュウトだったはずだ」

リュウト。確か、前にフィックさんに教えてもらった先代勇者の中に、そんな名前の人がいたはずだ。

「これでも私は3年の中ではかなり強い方でな。そんな私に勝ったエキューラは一躍有名人という訳だ。良かったな」

良くないんだが?!

「チュリのやつ、1年生の役員が足りないって嘆いていたからな。声をかけられるかもしれないぞ?」

「チュリ?」

「知らないのか?この学園の生徒会長で、この学園最強の人だ」

「生徒会長……」

なんだろう……すっごくめんどくさい事になる気がする。



「ええ!エキューラって人がシュウカに勝ったの〜!?」

「はい。あのシュウカさんに試合で勝ったとのことです」

「しかもちょうど足りてなかった1年生!これって運命かしら〜!」

「まぁ、実力者ということは確実ですし、なんとしてでも生徒会に入れたいですね」

「あぁ、待っててね〜?エキューラさん。迎えに行くからね〜!」

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

もう書くことない!次回もお楽しみに!

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