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30話 語り継がれる(予定の)銅像

「仏像!」「銅ぞu (°ε°((⊂(`ω´∩)ボカ」

訳:「殴るぞ!」「どうぞ」

しょうもねぇw

誤字・脱字があったら教えてください!

そのまま何事もなく1週間が過ぎ、サラさん達は学校へ行った。そして、あと1週間停学の俺は特にやることがないのである!!

久しぶりにラバスニへ遊びに行こうかな〜。お金もヘビの買取でギルドからいっぱい貰ったし、スキルの書でも買おう!メルトさん元気かな〜?

ちなみにヘビは大金貨10枚で買取ってもらえた。いぇーい!

ファイズを出てエアロウィングを使い、ストームで加速しつつ飛ぶこと約2時間。ようやくラバスニが見えてきた。

地上に降り、ラバスニの中へと入っていく。

すると、目の前には前までは無かった立派な銅像が建っていた。

その銅像の人は髪が長く、腰くらいまである。加えてこの銅像、鞄以外に何も持っていない。

(この人は何をした人なんだろう?)

気になったので銅像の周りを調べてみる。こういうのは大抵どこかに説明文のようなものがある筈だ。ん?台座に何か書いてあるな。えっと、なになに?

『国を襲いしレッドドラゴンを単独撃破した、英雄エキューラ』

そう書かれていた。なるほど〜、レッドドラゴンを倒した国の英雄ねぇ。ってそれ私やないか〜い!

確かに私がドラゴンを倒したって広めて欲しいみたいなことは言ったけども!言ったけどもこんな代々語り継がれている国の英雄みたいな銅像を作らなくてもいいじゃないか!

はぁ、もういいや。諦めよう。こういう銅像はちらっと見てすぐに視線を外すっていうのが普通だ。私と気付く者はいないだろう。

そうして、俺は歩き始めた。



ドドドドドッ!

「あーもう!着いてこないでください!」

後ろを振り向きながらそう叫ぶ。しかし、彼らには声が届いていないようで、ずっと追いかけてくる。

「エキューラ様ー!サインください!」

「せめて、せめて握手だけでも!」

何が起こったかって言うと、ドラゴンが来た時に俺が助けた人がたまたまいて、そしてその人が大声で俺の事を呼び、俺が銅像の人だと気付いた近くにいた人が俺を囲んで握手して欲しいだのなんだの言い始め、そしてあの人だかりはなんだろうと見に来た人まで俺の事に気付き、こりゃあ収拾つかねぇやつだなと理解した俺は全力で逃げてる。って言うか俺素早さ結構あったよね!?なんで着いてこれてんの!?

そして、今は適当に裏路地を走り回っている。

はぁ、どうするかな〜。と思ったその時、声が聞こえた。

「こっちです!」

特に逃げる場所もなかったので俺はその声に従い、どこかの家の裏口に入った。

「ふぅ、助かりました。えっと、あなたは?」

顔を上げると、金髪ロングヘアーの美少女がいた。ん?どこかで見たことあるような…

「前に1度だけ名乗りましたよ?忘れたんですか?」

う〜ん、どこかで会ったことがあった気がするんだけどなー……思い出せない。

「では、もう1度自己紹介をしますね。私の名前はレアリィ・レイア。ひと月ほど前に盗賊に襲われていたところをあなたに助けていただきました」

盗賊?レアリィ…あぁ!あの盗賊(笑)達の時か!いたいた。そういえばレアリィって名乗ってた気がする。

「その顔は思い出したってことですか?」

「は、はい。なんで分かるんですか?」

「顔に出てたので」

・・・この後メルトさんの店に行ってポーカーフェイスってスキル探そ…

「それで、ここはレアリィさんの家なんですか?」

「私の、というより祖母のですけどね。あの時に向かってたのは祖母の家だったんですよ?」

「へぇ」

護衛を何人かつけて祖母の家に行くって、ひょっとしてレアリィさんって結構偉い人?

「さぁさぁ。こんなところにいないで早く入ってください」

よく考えたらここ家の裏口だったな。それじゃ、お言葉に甘えて中に入ろうかな。

「お邪魔しまーす」

「こっちです」

2階に上がり、部屋に案内される。ん?なんか見覚えがあるような…

「お祖母様。お客さんを入れていいですか?」

「勝手にせぇ」

「それじゃあ、許可も下りましたし入りましょう」

扉を開け、辺りを見回す。ふむ、結構散らかってるな。ん?あの人って、まさか!

「紹介します。ここ、メルトのスキルの書の店の、オーナーのメルトお祖母様です」

「なんだ、あんたかい。久しぶりだね」

やっぱりそうだ!ここ俺が掃除した部屋だ!

「お2人は知り合いなのですか?」

「あぁそうさ。こいつはウチの鑑定の書を買っていったからねぇ。加えてこの部屋を掃除してもらった。そんなやつを忘れるもんかい」

「あの。私結構綺麗にしたつもりなんですけど、1ヶ月でこんなに汚くなりますかね?」

その部屋は、軽く100を超える程の量の魔導書が床一面に散らばっていた。

「スキルの書だけじゃいつ品切れになるか分からないからねぇ。新しく魔導書も売ろうかと思って仕入れたんだよ」

なるほど。スキルの書は貴重だって言ってたから、いつ品切れになるか分からないってことだろうな。

「あ、そういえば、自分の表情を相手に悟らせないみたいなスキルの書って無いですか?」

「ふむ…確かあったような気がするの〜。ちょっと待っておれ」

しばらく待っていると、ひとつの巻物を持ってきた。

「これじゃ」

鑑定をして内容を覗き見る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

冷静の書

パッシブスキル:冷静を覚えることが出来る。

冷静:いつでも冷静に行動することが出来る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

う〜ん、微妙。でも、慌てることが無いっていうのはいいな。

「それはいくらですか?」

「ん?これがどんなスキルの書かは聞かんのか?」

「はい。鑑定をしたので」

「ならよいか。これは結構人気での〜。あまり在庫が無いのじゃ。本当は大金貨7枚じゃが、5枚に負けてやろう」

「ありがとうございます!えっと、5枚ですね。はい、どうぞ」

「毎度あり。今後ともご贔屓にの」

そのやり取りを見て、レアリィさんが目をぱちくりしていた。

「ん?どうしたの?」

「え!?あ、いや、そんなすっと大金を出せるんだなって思って」

あぁ、そういえば大金貨って1枚100万円だったっけ。最近あまりお金を使わないから忘れてた。

「まぁ、こんな事が出来るのはこやつか賢者様ぐらいじゃろうな」

「この方は賢者様くらいに凄い方なのですか?」

「む?お主、名乗ってなかったのか?」

「あ、そういえば私の自己紹介まだですね」

コホン、と咳払いをする。

「私の名前はエキューラです。これからもよろしくね、レアリィさん」

「こやつは国を襲ってきたレッドドラゴンを1人で倒した、あのエキューラじゃぞ?」

レアリィさんを見てみると、何故かわなわなしていた。

あ、耳を塞いどこ。

「え、え〜!?!?」

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

どうでもいいけど手袋って、逆から読んだらろくぶて(6回殴れ)ってなるよね笑


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