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28話 サンドイッチ

みなさん、サンドイッチは好きですか?

誤字・脱字があったら教えてください!

「さて、ここかな?」

俺は現在、ファイズの冒険者ギルドに来ていた。

ファイズのギルドには来たことないんだよな〜。

扉を開け、中に入る。そこはラノベのテンプレイベントである『お前みたいなひ弱そうなやつに冒険者は務まらん!先輩としてその体に教えてやるよ!』が発生しそうなくらいに中は荒れていた。

内装は木を中心に作られており、ところどころ傷んでいる。

また、冒険者自身も荒れており、昼間から酒を飲んでる大柄な男に、腕相撲をしている人。言い争っている人達。

おいおい…ラバスニの冒険者ギルドを見習えって……

まぁいいか。えっと?買取はあそこかな?

カウンターへと向かっている最中、声をかけられた。

「おうお嬢ちゃん、すげぇ美人さんだな〜。俺たちと飲まな……」

「嫌です」

ほぼ反射的に答えていた。

その後も何回かナンパを受けたが、全員断る。第1俺は未成年だしな。

「いいから、来いっつってんだろ!」

ついに殴り掛かって来たか…

わざと受けてコイツを社会的に殺してもいいんだが、それちょっと可哀想だ。

それに、簡単にやられるようじゃ今後コイツのようなやつが増えてくるかもしれないしな。

迫ってくる拳を弾く。

防がれるとは思っていなかったのか、体勢を崩し前に倒れてきたので、そのがら空きな腕に思い切りしっぺをしてやる。

「痛ぇぇぇ!!」

男は自身の腕を押さえ、床にゴロゴロ転がり回る。なんつうか、酷い絵面だな…

さて、カウンターへ向かうか。

歩き出したところで、後ろから声が聞こえた。

「よくもビーンをやったな!」

「後悔させてやるぜ!」

「おらァ!」

3人がいっせいに殴り掛かってきたので、全部を躱す。次に攻撃。流石にやりすぎたら行けないので、1人目はしっぺをしたので、2人目はデコピン。3人目はババチョップをした。4人目はどうしようか迷ったので、腕を雑巾に見立てて思い切りねじる、雑巾絞りをプレゼント。

よし、終わった終わった〜。早く買取受付に……

「もう我慢ならねぇ!死ねー!」

とうとう剣を取りだしてきた。

(あぁ、受付が遠い…)

剣を持ってる腕を蹴ると、剣はどこかへ飛んで行った。

おいおい、もっとしっかり持ってろよ…

すかさず接近して往復ビンタ攻撃。相手は吹っ飛び壁に激突し、動かなくなった。

まぁ、結構手加減したし死ぬことは無いだろう。

さて、今度こそ受付に・・・

「よくもビーンをー!」

「ビーンの仇ー!」

「死ねぇ!!」

3人が自分の武器を持ち攻撃をしてくる。ってか死んでないよ!?多分…

(あ〜もう!受付に行かせろ!)

そこらにあった木の丸い机で攻撃を防ぎ、そのまま机を投げ飛ばす。

すると3人は吹き飛び、壁と机のサンドイッチ(野郎共を添えて)の完成だ。

よし、今度こそ終わった。いや〜、しつこい奴らだった。

「すみませーん。買取お願いしま〜す」

「あ、はい。えっと、お強いんですね」

「ええ、まぁ」

「それでは、ギルドカードを見せてもらってもいいで……危ない!」

そう職員さんが言った時、背後から声がした。

「死ねぇ!!」

ゴッ!と後頭部を殴られ、俺は床に倒れた。

「はっはー!やったぜ!」

俺が気絶していると思ったのか、サンドイッチの添え物達を助けようと後ろを向き歩いていくビーン。

気付かれないよう瞬時に立ち上がり、ビーンの後頭部目掛けて手加減パンチをくらわせる。

その不意打ちは上手くできて、ビーンは声を出さずに気絶した。

「えっと、はい。私のギルドカードです」

「え!あ、確認させて頂きます・・・エキューラさんですね。それでは、何を買取すればいいですか?見たところ何も持っていないように見えますが」

「あぁ、私魔法の鞄を持っているんですよ」

自分の腰に下げている鞄を指さす。

「なるほど。では、買取らせていただくものを出してもらえますか?」

「えっと、ここでは狭いので、もっと広い部屋とかないですか?」

「そうですか…では、こちらに来てください」



「ここはどこなんですか?」

「ここは、魔物の解体所ですね。先程の場所で魔物を受け取り、ここに運んで魔物を解体する。どんな大きさの魔物が来てもいいように、ここは一番広いんですよ?」

「なるほど。では、出しますね」

俺は鞄に手を入れ、あのヘビを取り出す。やっぱ重いな〜コイツ。・・・メスだったら謝るわ。女の子に重いって言うのはダメだろうからな。

「な、なんですかこのヘビは〜!」

おぉ。流石の受付の人もビックリだな。

「何って、向こうの洞窟にいたから狩ってきただけですけど?」

「す、すごい。ヘビに頭部以外の傷がない…」

ん?これは買取に期待してもいい感じかな?

「それでは、こちらを買取らせていただきます。明後日には渡せると思うのでその日にまた来てください」

「わかりました。明後日ですね」

「はい。それでは」

受付の人はいそいそとどこかへ行ってしまった。

さて、帰りますか。もうやることも無いしな。




キューラがどこかに出かけて行った少し後、私こと牧野咲良は外に買い物しに出かけた。

近くでとても美味しいと評判の喫茶店に行くのだ!ヒスリーは自主トレ、カリナさんはどこかへ出かけた様子。仕方ないので一人で行くことにした。

お!見えてきた!あそこの店だったはず!

お店に入ろうと歩き出そうとした時、誰かから声をかけられる。

「久しぶりだな。サラ」

「やっほ!元気してた?」

自分の名前が聞こえたので振り返ってみる。

「っ!?なんでここにいるって…」

「なんでって、大会に出場していただろう?それで生徒である俺達がサラがこの国にいると知ったってだけだ」

「まぁ、ぶっちゃけサラさん目立ってたからね〜。あまり真剣に見てなかった私でさえサラさんがいるって知れたよ?」

そこには、鈴木たつなと、滝宮りんがいた。

「それで?私を連れ戻しに来たの?」

いつでも魔法を発動できるよう身構える。けど、返ってきた言葉は予想と大きく異なっていたものだった。

「本当ならそのつもりだったんだけどね」

「俺達は今日、話をしに来た」

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

さて、改めて聞きましょう。サンドイッチ(野郎共を添えて)は好きですか?

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