25話 2億円の、世界に一つだけのアイテム
誤字・脱字があったら教えてください!
大乱闘スマッシュブラザーズDXの、プリンちゃんの崖外眠るってどうやって当てるんすかね…
何度もやろうとしても、外して自滅の連続…当てた試しがない!(どうでもいい話でしたね)
「それでは、色々ありがとうございました。失礼します」
「あ、キューラ!」
校長室を出てすぐの所でサラさんがいた。
「あ、サラさん。どうしたの?」
「どうしたの?じゃない!あんた、結構無茶したそうじゃない!大丈夫なの!?」
体のあちこちをぺたぺた触られる。
く、くすぐったい!
「大丈夫!大丈夫だから、ね?」
「そ、そう?ならいいけど…」
「そういえば大会が中止になったっていうのは聞いたけど、今日って学校あるの?」
「あぁ、そのこと?本来大会だったけど休みになったから、今日を含めてあと1週間休みよ」
「え、そうなの?サラさんがここにいるからてっきり今日は学校なのかと…」
「私のせいでこんなことになってるもの。私がもっと強かったらこうはならなかったでしょ?」
あははと笑っているけど、その顔は上手く笑えていない。
きっと、責任のようなものを感じてしまっているんだろうな…
「笑えてくるわよね。私は仮にも勇者なのに、一般人のアイツに負けるなんて」
笑えてくると言っているが、サラさん自身は笑ってはいない。むしろ泣きそうな顔をしている…
「ねぇ、サラさん。強くなりたい?」
そう聞いてみると、サラさんは黙って頷く。
「よし、それじゃあ特訓しようか!」
「え?」
「サラさんが負けたのはLvが低すぎるからだと思うんだ。まだLv2でしょ?アイツ、少なくともLvは40以上はあったからさ」
俺のLvは38。それでも鑑定できなかった時の理由が俺よりLvが高いからだから、Lv40以上はあったはず。
「だいたい、Lv2がどうやってLv40以上の相手に勝つの?それはスライムが魔王に挑むようなもの。勝てるわけなかったんだよ!だからいっぱいLvを上げて、魔王を倒せるようにしよう!」
「キューラ…ううん、Lvが低いから負けただなんて言い訳はしたくない。私がこの世界に来てちゃんとLv上げをしていたら、きっとキューラみたいに強くなっていたから。でも、まだ間に合うと思う。今からLvを上げても遅くはないと思う。ありがとね、元気づけてくれて」
ふふっ、と笑うサラさん。それは先程までの乾いた笑みではなく、いつも通りの可愛らしい笑みだった。
さて、どんな特訓をしようかな〜。
強くなりたいか聞いてみたが、な〜んにも考えておりまっせーん!
サラさんと寮へと歩いていると、声をかけられた。
「あれ?そういえばキューラそんなペンダントしてたっけ?」
俺のしてる守護のペンダントを指さしながら聞いてくる。
「あぁこれ?なんか、大会の景品なんだって」
「え?でも大会は中止になっちゃったんでしょ?」
「うん。そうらしいんだけど、私に勝てる生徒はいないだろうから受け取れって」
「あぁ、納得」
「それで、これを売ると1億円程のお金で売れるんだってさ」
「い、1億〜!?そんなすごいもの貰ったのー!?」
「いや、何驚いてるの?『if You're alive』には2億円くらいのアイテムがあるじゃん」
「え?そんなすごいもの・・・あ」
「分かった?」
「うん。エキューラ様のサインね」
そう。今サラさんが言った通り、俺のサインが20億レイで売れた。ちなみにレイとは、ゲーム内通貨で、10レイで1円と同じくらいの価値である
いや、ね?自分の人気っぷりを自覚した頃にサインをゲーム内のオークションに出品したっていう、ただの悪ふざけなんだよ?冗談なんだよ?
なのに、値段がドンドン上がっていって、1億レイ超えたあたりから怖くて見てなかったんだけど、結果20億レイで売れたっていうのを見て罪悪感でいっぱいだったよ!
ちなみに落札したのは紅蓮の牙っていうウチより少し弱いくらいの超大型ギルドで、ギルドホームに額に入れられて飾ってあって恥ずかしくて死にそうになったわ!
しかもそのギルド、今後3年くらいの予算を削って購入したらしく、そろそろ潰れてしまう!って嘆いてたな。
意図せずライバルギルドを破滅の1歩手前に追い込んだことをヒョウカに褒められたっけ。
あとから聞いた話だが、ヒョウカもオークションに参加したらしく、15億レイまで粘ったが負けてしまったらしい。危ねぇ!俺のギルドもなかなかやばかった!紅蓮の牙さん達、あざっす!
「キューラは欲しかったの?エキューラ様のサイン」
「え?いや〜、別に」
「もう、隠さなくてもいいのに。あのゲームやってる人でエキューラ様に憧れない人はいないのよ?実際、キューラもエキューラ様の格好をしてるじゃない。はぁ、現実でも出品してくださらないかしら」
冗談じゃない!ただのサインで2億円貰ってみろ!罪悪感で死にたくなるわ!
そんな話をしながら歩いていると、どこからか声をかけられた。
「あ!いたいた!」
「ん?って、ヒスリーさん?」
「全く、どこに行ってたの?部屋に行っても返事ないし」
「ちょっと待って。なんで部屋を知ってるの!?」
「フロントのおばちゃんに聞いた」
おばちゃ〜ん!
「はぁ。それで?何か用ですか?」
「あぁ、そうだった。実は」
そう言って何故かヒスリーさんは地面に正座する。
そして体を前に倒しておでこを地面につけ、両手を頭の前に置く。そして一言。
「私をキューラさんの弟子にしてください!!」
うん、長々と説明したけどこれ土下座だわ。それはそれは見事な土下座だわ。うわ、綺麗〜。
じゃなくて…
「えっと、なんで弟子になろうと思ったの?」
「面接ですか!分かりました、頑張ります!」
「違うわアホ!」
「えっと、じゃあなんですか?」
「純粋に気になっただけだよ…」
「えっと。キューラって詠唱省略できるでしょ?」
「まぁ、うん」
実は無詠唱もできるけど、伏せておこう。なんか面倒なことになりそうだから。
「それに、剣の扱いもすごく上手だった!まるで何年も剣を振ってきた熟練の戦士のように!」
「いや、そこまでかな?」
確かに何年も振ってるけども、言っても4,5年くらいだ。
「魔法もできて、剣も上手!まさに!私の夢である魔法剣士のよう!」
「うぇぇ!?」
どうやらヒスリーさんは子供の頃本を読んで、その本にでてきた魔法剣士のようになることが夢らしい。
「え〜っと、一応私もいるんだけど…」
「あなたは…あぁ!転入生の人か!」
「えぇ。キューラの一番弟子のサラよ」
「サラさ〜ん!?」
「え!?キューラにもう弟子がいたの!?」
「えぇ。だから、諦めてちょうだい」
「なるほど…だからサラさんもあんなに強かったのか…」
なんか1人で納得してるんだけど!
「じゃあ、二番弟子として弟子にしてください!」
俺の話を聞けー!なんで頼む側なのに頼んでる相手の話を聞かないんだよ!
「はぁ、なんかもういいや。どうにでもなれ」
何言っても無駄だわ、これ。
「えっと、ヒスリーさん?これから2人で特訓しに行こうと思ってるんだけど、一緒に来る?」
そう誘ってみると顔を輝かせ、ぜひ!と元気に声を上げた。
う〜ん、ホントにどんな特訓をしよう…
みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
これを見て自分のサインをオークションに出品してみたくなった人。ブックマークお願いします!




