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21話 げっ

タイトル短ぇ!とか思ってませんか?安心してください。私もです。あなた一人ではありません!


誤字・脱字があったら教えてください!

ふっふっふ。やっとだ。ついに来た。

今日は待ちに待ったエレメンタル・トーナメントの予選じゃ〜!

この予選を勝ち抜けば、後日開催されるエレメンタル・トーナメントの本選に出場できるとのこと。その本選で優勝すれば豪華景品が貰えるらしい!何が貰えるのかな〜?魔道具とか?ひょっとしてスキルの書とか!?

そんなことを考えながら歩いていると、いつの間にか教室に着いていたらしい。

「おはよ〜ございま〜す!」

元気いっぱいに教室の扉を開けると、以外にも教室の中はピリピリとした雰囲気で満たされていた。

疑問に感じた俺はカリナに話しかける。

「ねぇカリナ。みんなどうしたの?こんなにピリピリしてるけど」

「ごめん、キューラ。今は話しかけないで」

一言そう言った後、カリナは黙々と魔導書を読み始める。

む〜、そんな言い方ないでしょうがー。

仕方なく自分の席に座り、暇だなと思い目を閉じる。すると、隣から声が聞こえてきた。

「キューラは大丈夫なの?」

目を開けると、席に着いたサラさんがダルそうな顔して俺を見てくる。

「大丈夫って、なにが?」

「予選の準備とかしなくていいの?ってこと」

「あぁ、大丈夫じゃない?」

「大丈夫じゃない?って…アンタは気軽でいいわね〜。こっちは徹夜で昨日買った魔導書を読んだりしてたのに」

「へ〜。魔導書を読んだってことは、結構魔法覚えたんだ?」

「えぇ。魔導書をパラパラめくってたらいつの間にか中級風魔法を覚えていたわ。」

「やっぱり?」

「もしかしたらキューラの言ってた通り、何かきっかけがあればすぐに習得できるのかもね」

普通なら魔導書で魔法を習得するのに、初級魔法でも1週間程度かかるらしい。そう考えると、昨日の今日で中級魔法を習得するのは異常なのかもしれないな。

「は〜い、みんな静かにして・・・るわね。ならいいわ」

みんなが騒がしくしているのかと思っていたのか、そう言いながら教室に入ってくるレディラ先生。

平静を装っているが、俺には分かる。先生は今恥ずかしがっていると!

なぜ分かるかって?耳が真っ赤ではないか!

うんうん、わかるよ〜?恥ずかしいよね〜?注意したけど実は何も問題なかったなんてよくあるよね?

「・・・エキューラさん。後で職員室に来るように」

何故に!?もしかして心を読まれた!?フィックさん以外に読心スキル持ってる人いたんだな〜。

そう思ってると、サラさんに話しかけられる。

「キューラ、すごい顔に出てたよ」

「え?ホントに?」

マジか…ポーカーフェイスってスキル無いかな〜。あったらぜひ習得しよう。

「え〜。今日は皆さん知っての通り、エレメンタル・トーナメントの予選があります。心してかかってください」

嫌そうな顔をする生徒たち。そんなに嫌なものなのだろうか?

先生の話が終わり、これからは1時間ほどの自由時間になる。

まぁカリナは魔導書を読み、サラさんは徹夜で疲れたのか目を閉じ、寝息を立てている。

どうしよう、暇だ。

そういえば俺カリナとサラさんしかこのクラスで話せる人いないわ。う〜ん、友達増やした方がいいのだろうか?

そうだな。元々失われた青春を取り戻すために学校に来たんだ。この学校に飽きる前に1人でも多くの友達を作ろう!

そう決意し、とりあえず近くの人に声をかける。

「えっと、今大丈夫ですか?」

「ん?あ、エキューラさんか。どうしたの?」

声をかけたのは、一人で魔法の練習をしていた翡翠色の髪をしたショートカットの女の子だ。

「えっと…すみません、名前ってなんでしたっけ?」

「あぁ、そういえば自己紹介してなかったっけ。私のことはヒスリーって呼んで」

名が体を表してる…

「ヒスリーさんですね。私はエキューラです。気軽にキューラって呼んでください。よろしくお願いします」

「それで?何か用?」

「さっきは魔法の練習をしていたんですか?」

「えぇ、こうやってね」

ポンッと手のひらに収まる位の大きさの炎の球を出すヒスリーさん。

「へぇ、無詠唱型なんですね?」

「えぇ。ふふん、すごいでしょ」

えへんと胸を張るヒスリー。しかし悲しいかな。胸を張るという行為をしても、張る胸が殆どと言っていいほど存在していない。

「じー・・・」

「あ、はは。なんでしょうか?」

「いや?なんでもない」

失礼なことを考えていたのがバレてしまったかと思ったが、疑われるだけで済んだようだ。

「それで、何をしに来たの?悪いけど、無詠唱型を教えることは出来ないよ」

「というと?」

「無詠唱型っていうのはいわゆる上位の魔法使いの必須技術。そんな簡単に人に教えては行けないものだからね」

ふむふむ、それは初めて知ったな。

「それに、誰かに教えてもらわずに自分でできるようにならなければ、それを自分のものにしたとは言えないよ」

・・・俺、フィックさんに教えられながらやっと無詠唱型ができるようになったんだけど…え?俺もしかして説教されてる?

「だ、大丈夫だよ!キューラは前の合同授業の時に詠唱省略使ってたじゃん!無詠唱型ができるようになるまであと少しだよ!」

複雑な心境が顔に出ていたのか、ヒスリーにフォローされてしまった。なんだか申し訳ないな…

本気でスキル:ポーカーフェイスを探してみようかな。



「え〜、大会の出場ブロックを決めたいと思います。各自この中から好きな紙を持っていってください。そこにはA〜Eまでのアルファベットが書かれています。それが自分の出場するブロックとなります。ちなみに、別の属性の大会でもそのブロックとなるので、それを忘れないでくださいね」

ヒスリーと話しているとレディラ先生が教室に入ってきて、教卓の上にたくさんの紙を並べる。

まぁつまりくじ引きみたいなものなんだろう。

紙を取りに行こうと席を立つと、先生から声をかけられた。

「そういえば、エキューラさんはシード枠になりましたよ」

「え、なんでですか!?」

「この大会は生徒の入学時から今までの成長を見るという意味もあるんですよ。それなのに、あなたが他の生徒を瞬殺でもいたら、どうなるか分かりますか?」

「・・・その生徒の成長を見れないってことですか?」

「はい。その通りです。それに、その生徒の親から苦情が来るかもしれません。ですので、特別にエキューラさんだけシード枠という事が今朝の職員会議で決まりました」

「ぐぅ、分かりました…」

「納得してもらえて良かったです」

そう言い残し、教卓へと戻る先生。言ってることはもっともなので何も言い返せなかった…

はぁ、いっぱい魔法を使ってみたかったんだけどな〜…



紙を取り、席に戻ると早速サラさんに話しかけられた。

「キューラ〜。キューラのブロックってどこ?」

「ん?私はAだけど、サラさんは?」

「げっ。そうなのか…私もAだよ」

「げっ。てなんですか!」

「あら、私はEでしたよ?」

「えっと、カリナさんでしたっけ?」

「えぇ、そうよ。サラさん」

そういえばこの二人が話してるところをあまり見ないな。前に一緒に訓練所へ案内した時以来か?

「それで、私と同じブロックだとなにか不都合があるんですか?」

「いや〜。だって、全校生徒の前で恥をかきたくないし…」

「あぁ、なるほど」

「え?どういう事?」

カリナはわかったみたいだけど、俺は分からない。なんで俺と同じブロックだと恥をかくことになるんだ?

「えっと、サラさんは多分キューラに瞬殺されるかもって思ってるんじゃないかしら?」

そうなの?とサラさんを見てみると、うんうんと頷いている。

「サラさんだって強いから、さすがに瞬殺は無いんじゃないかな?上級風魔法使えるし」

そう聞いた刹那、サラさんにむき直り両手を握るカリナ。

「そうなんですか!?」

「え?う、うん」

突然手を握られて戸惑っているようだな。まぁ、それもそうか。忘れてたけど、カリナは結構美人だしな。

その後も三人で雑談していた。女子と長時間話すだなんて、地球にいた頃からしたら考えられないな。



その頃のB組


「ち、なんで俺がこんな面倒臭い大会に出なきゃいけないんだよ。あぁムカつくな!」

ガンッと前にある席を思い切り蹴る。

「こら!ダイル!席を蹴るな!」

「ちっ、分かってるよ!」

先生に怒られ、さらに不機嫌になったダイル。

「カリナは俺の女になんねぇし、しかもC組のやつに負けるし…くそ!思い出しただけで腹が立つ!」

先程よりも強い力で前の席を蹴る。

先生が何か言っているようだが、何を言っているかが頭の中に入ってこない。

(そうだ!この大会であの女とカリナを完膚なきまでに叩きのめせばカリナが俺に惚れるかも?)

その時のダイルの顔を偶然見た者は語る。

その時のダイルの顔は、目的を果たすためならなんだってするような顔をしていた。と

(ふふふ、待ってろよ?カリナ!)

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )


ちなみにレディラ先生の年齢は 殴))( °ω°):∵グハッ!!

なんでもありません!。・゜・(ノД`)・゜・。

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