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19話 転入生が来た時の恒例行事

冬休みを満き……ゲフンゲフンちょっと忙しかったため投稿をしばらくしてませんでしたー!!ごめんなさーい!

あ、誤字・脱字があったら教えてください!


「わぁ、すごい威力だね〜!」

エアロパンチにびっくりしているウィルク先生。まぁそれもそうか。触っただけで人形が吹っ飛んでったんだからな。

「それより先生、サラさんにMPを分けてあげてください」

「うん、もちろんだよ〜!」

先生がマジカルギフトを使い、MPを分け与えると、サラさんはゆっくりと起きあがった。

「あれ?さっきまで頭痛とか目眩とかで酷いことになってたのに治ってる!」

「お疲れ様でした、サラさん」

「あ、校長先生。えっと、この試験は合格ですか?」

「うん!もちろん合格だよ〜!」

バンザ〜イ!と言いながら両手をあげる先生。

「えっと、ありがとうございます」

先生の行動に苦笑いしながらお礼を言うサラさん。そろそろ俺もあっちに行くとしますか。

「サラさん。お疲れ様でした」

「あ、まこ…エキューラ、ありがとね」

「それで、先生。次の試験はなんですか?」

いまだにバンザイしている先生に聞く。

「え?あぁ、次の試験〜?筆記テストだよ〜。受けることもできるし、受けないこともできるよ?」

「そうなんですか?」

「うん!まず、この試験を合格した時点で入学は出来るからね〜」

なるほど、勉強ができても魔法が使えなくてはダメということか。

それにしても筆記テストか…

「よし、次の試験は諦めよう!」

「うん、そうしよっか」

「えぇ!?なんでなんで〜!」

俺の提案にサラさんは同意し、先生がなぜと聞いてくる。

いや〜、だって……ね?俺らこっちに来たの1ヶ月くらい前だよ?筆記テストなんて出来るわけないじゃんか。

まぁ、異世界から来た。なんて言えないからな〜、なんて誤魔化そう

「え〜っと、サラさんは魔法は得意なんだけど、その代わり勉強ができないんですよ。それで学校に通ってもらおうかなって思ったんです」

「なるほど〜、サラさんはおばかさんなんだね〜」

あはははと笑う先生に対して目が笑ってない笑顔のサラさん。

先生は悪気があった訳じゃないから許してあげて!



「あ、そうだ。筆記テストを受けないなら今日から授業受けれるけど、そうする〜?」

「そうなんですか?」

「うん。採点と結果の伝達の手間が省けるからね〜」

「でも制服はどうするんですか?」

「この高校は魔法学園だよ〜?制服が敗れた時のための予備はいっぱいあるよ〜」

「なるほど。サラさん、今日から入学できるみたいだけどどうする?」

「早いに越したことはないわ。そうすることにする」

「わかった。それじゃあ先生。そういうことでお願いします」

「は〜い!それじゃあサラさんはこっちの部屋で自分に合う制服を選んで着てもらうからね!」

「はい。分かりました」

外に出てすぐの部屋にサラさんが入る。どうやらあそこの部屋に制服と更衣室があるらしい。

あぁ、そうだ。サラさんがいない事だし一応言っておこうかな。

「あの、先生。ちょっといいですか?」

「ん?なに〜?」

「実は・・・」

俺はサラさんの今の状況を説明する。念の為に勇者であることは伏せて…

「なるほど〜。簡単に言うと、サラさんは帝国に追われてて、ここに来るかもしれないってことかな?」

「まぁ、すごく簡単に言うとそうですね」

「まぁ、大丈夫じゃないかな〜?」

「そうなんですか?」

「うん。ここには門番のゴーレムがいるしね〜。簡単には負けないよ!まぁどこかの誰かは粉々にしちゃったけどね?」

ニヤニヤしながらこっちを向いてくる。それは仕方ないじゃん…いきなり襲われたんだからさ。

「まぁいざとなったら私が出るから安心していいよ〜?」

「たった一人の生徒にそこまでしてくれるんですか?」

「ふふん。私はこの学校の生徒一人だって見捨てたりはしないよ〜?」

その言葉を聞いて、俺はこう思った。

この学園に入れてよかったな。と



「えぇ〜、このクラスにもう一人美少女が転入してきてます。サラさん、入ってきてください」

レディラ先生がそう言うと、サラさんが教室に入ってくる。

「皆さん初めまして。サラ・マキノです」

「それでは、エキューラさんの隣の席に座って下さい」

「はい。分かりました」

俺の元までサラさんは歩いてきて、席にドサッと座る。

「あぁ〜、緊張した〜」

「お疲れ、サラさん」

「あ、タメ口使ってよ。同い年なんだからさ」

「えっと、うん。分かったよ、サラ…さん」

「さんはいらない!」

「慣れないからなんか気恥しいんだよ…」

「それより、エキューラってなんか言いづらいんだけど、何とかならないの?」

「あ、それならキューラって呼んで」

「うん。分かったわ、キューラ」

「あぁそれと、この後のことも覚悟しといた方がいいと思うよ?」

「え?なにかあるの?」

「いや、だってほら…」

「これから昼休みですね。昼休み後、皆さんは第1訓練所で魔法の練習をしてみましょう。それでは、解散」

「…転入生が来た時の恒例行事があるじゃん」

先生の話が終わったのとほぼ同時にサラさんがクラスの人に囲まれる。

「初めまして!ねぇ、サラさんはエキューラさんと同じ黒髪だよね!もしかして姉妹?」

「いや、エキューラさんに苗字は無いから違うだろ。初めましてサラさん」

「初めましてサラさん!ひょっとして勇者様だったりする!?」

あぁ、懐かしいな…俺もあんな感じだったっけ。

あたふたしているサラさんを暖かい目で見守る。

あ、そうだ。購買でパン買わないと。

「ちょっ!置いてかないでよキューラ〜!!」

後ろから声が聞こえたが気のせいだろう。

・・・メロンパンでも買ってやるか。



「えっと…機嫌直してくれる?」

「やだ」

教室に戻ってくるとクラスの人達はそれぞれ昼食を食べていて、不機嫌そうなサラさんが一人取り残されていた。

「ほら、これあげるから。ね?」

購買で買ったメロンパンを差し出すと、バッと奪ってもぐもぐ食べ始めた。

「はぐはぐ……ッ!?ゲホッゲホッ!」

「あ〜ほら、そんなに急いで食べるから。ほら、これ飲んで」

念の為に買っておいた牛乳も渡す。

サラさんはごくごく飲んで、ぷはぁ!と声を出しながら俺に空き瓶を渡してくる。

「えっと、捨てろってこと?」

頷くサラさん。

「はぁ、分かったよ…」

教室にあるゴミ箱に向かっている途中、声をかけられる。

「久しぶり、キューラ」

「あ、カリナさん。久しぶり」

「この一週間一体どこに行ってたの?」

「えっと〜、フィックって人に拉致られてた?」

「拉致られてた!?大丈夫だったの!?」

「うん。ちゃんとウィルク校長先生が制裁をしてくれたから大丈夫だよ」

「そ、そう?なんというか…お疲れ様?」

「ありがと。それじゃあ、私はちょっとサラさんに第1訓練所に案内しないとだから」

「あ、キューラさん待って!」

「ん?」

「えっと、1週間前のことなんだけど、A組にいる勇者様がキューラのことを探してるみたいだけど、何かあったの?」

「勇者様?」

「えぇ。なんでも、留学という形でこの学園に来ているらしいの」

「・・・ちなみに名前は?」

「確か、タツナ様にリン様だったはずよ」

「そう…ですか、分かりました。後でA組に向かいますね」

「うん、分かった。それじゃあ行きましょうか」

「え?どこへ?」

「サラさんを案内するんでしょ?私も行くわ」

「あぁ、なるほど」

「ほら、行きましょ」

小走りでサラさんの所へ向かう楽しげなカリナさん。その一方、俺はとある疑問で頭がいっぱいだった。

(アイツら、俺を忘れてるはずだよな?)

という事は、サラさんを連れ戻しに来たということか…。

恐らく転入生はサラさんで、エキューラという名前は偽名なのではないかと考えてるって感じだろう。ちょうど俺も黒髪だしな。

ちょうどいい。アイツらが本当に俺の事を忘れているのか、思い出させることが出来るのかを確認するとしようか。

そんなことを考え、早く来てと言っているカリナさんの元へと歩み始めた。

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )


もしかしたら来週火曜まで投稿しないかも……なぜなら休みだから!!

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