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14話 最後のやつは保健室に運ばれました

ちょっととあるゲームにハマってしまったため投稿頻度が落ちるかも……

「お客さん、ファイズ魔法都市に着きましたよ」

「おぉ〜、ここがか」

馬車に乗り初めて今日で3日目。予定通り到着のようだ。

乗車賃を払い、馬車から下りる。


「ようこそ、ファイズ魔法都市へ。入国料は銅貨3枚です」

「あ、はい。分かりました」

入国料を払い、国内に入る。

「あ、そういえばファイズ魔法学園ってどこにあるか分かりますか?」

場所が分からなかったので、門番さんに聞いてみる。

「魔法学園ですか?それなら、ここから見えるあの大きい建物ですよ」

門番さんが指を指した方向を見ると、ここから少し離れたところにそこそこでかい建物が見えた。恐らくあれだろう。

「わかりました、教えてくれてありがとうございます!」

「いえいえ。それでは、ぜひファイズを満喫してくださいね」

一礼し、俺は魔法学園へ向かう。


「うーん。やっぱり、近くで見ると改めてでかく感じますな〜」

あれから15分ほど歩き、魔法学園に到着した。

見た感じ3階建てだろうか?

「さて、どうやって入ろうか…呼び鈴もないし」

悩んでいても何も始まらないので、とりあえず中に入るために校門に近づくと、校門は触らずとも自動で開いた。

「おぉ〜。さすが魔法学園。どんな魔法なんだろう」

まぁ、とりあえず入ろう。せっかく開いたんだしな。

校内に入り、しばらくすると探知スキルに敵対反応があった。

反応がある場所は向こうの茂み。こちらに向かってきてるようだな。

とりあえず迎撃体制をとる。

だが、いつまでたっても敵は姿を表さない。

確かにこちらに向かってきているのに。

疑問に思っていると、かすかに地面が揺れた気がした。

「ッ!?下か!」

その場から大きく後ろに飛ぶと、俺のいた場所から俺の倍近くある大きさのゴーレムが飛び出してきた。

「ふぅ、間一髪か」

敵は一体だけか。とりあえず鑑定してみよう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガーディアンゴーレム

Lv18

HP250/250

MP0/0

攻撃力:214 防御力:310

素早さ:54 魔力:0


MP・魔力がない代わりにHP・攻撃力・防御力がとても高い。また、魔法に対しての耐性が強い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ふむふむ。脳筋か。

魔法は効きづらいみたいだから、殴るか。

タタタッと走って近づくと、ゴーレムが拳を突き出してきたので、その手首を左手の裏拳で弾き、その顔目掛けて全力で殴る。

ピシッと音がして、ゴーレムの顔にヒビが入る。

「ぅー、痛い……やっぱ硬すぎでしょアイツ」

だが、あと一発当てれば勝てそうだ。

もう一度走ろうと思い、顔を上げるがアイツの姿がない。ヤツは地中に潜ったようだ。

「あ〜もう、めんどくさいなー!」

確実に俺の下にいるのだが、いつ来るか分からない。さて、どうしたもんかね。まぁ、避けるしかないんだけどさ。

少しづつ揺れが強くなっていく。・・・今だ!

上に大きく飛ぶと、俺の下からゴーレムが飛び出てくる。

そしてゴーレムは落下を始める。アイツは空中。まぁ俺も空中だが、こっちには風魔法がある!

俺は風魔法『エアロウォーク』を使い、空中を駆ける。

「じゃーね!!」

ゴーレムに追いついた俺は、そのヒビが入っている顔に再び全力で殴る。

2度目は耐えきれなかったのか、ドガッと音を立ててゴーレムの顔が壊れる。

人間ならばこれで死んでしまうだろうが、コイツはゴーレム。念には念を入れよう。

今度は風魔法『ストーム』に魔力を普段より多く注ぎ、強化された『ストーム』でゴーレムを地上に向けて思い切り吹き飛ばす。

吹き飛ばされたゴーレムは地面に叩きつけられ、その体を粉々にした。

「よし、一件落着!」

念の為に鑑定したが、ちゃんとHPは0になっていた。

よし、玄関に向かうか。と思い、歩き始めたところで、前方から巨大な炎の玉が接近してくる。

(今度はなんだよ!)

とりあえず右方向に飛び、その炎の玉を避ける。

「へぇ、侵入者の癖になかなかやりますね」

顔を上げると、そこには教師だろうか。スーツらしき服を着ている女性がいた。

「あなたはこの学園の教師ですか?」

「はい。私はこの学園の教師のレディラと言います」

「それではレディラさん。この学園に新入生がくるはずですけど、話は聞いてますか?」

「それをなぜあなたが知っているかわかりませんが、確かにその通りです」

「では、これを受け取ってください」

ライド王に書いてもらった推薦状を渡す。

その中身を見たからなのか、みるみるうちに顔を青くしていくレディラさん。

「も、申し訳ございませんでしたー!」

お、ナイス土下座。

「あ、貴方がそうなのだと分からずに無礼なことをしてしまいすみません!」

「ふふ、大丈夫ですよ。分からないのでは仕方ないですから」

「許していただきありがとうございます」

「それに、私は一般人ですし、ここの生徒にもなるんですから敬語はやめてください」

「は、はい。分かりました。エキューラさん」

「それでは、私はこれから何をすればいいんですか?」

「えっと、これから学長室に行って、そこで魔力と、魔法の威力の測定と制服を渡します。今は10時頃なので、11時には全部終わると思いますよ」

「分かりました。では行きましょう」


「ここが学長室です。入ってください。」

扉を開け、中に入ると、奥の椅子に座った髪の長く、全体的にホンワカしているって感じの女性がこちらを見ている。

「えっと、君がエキューラかい?」

「はい、そうですけど」

「自己紹介をしようかー。私はこの学園の学園長のウィルク。よろしくね〜」

「私はフレカ村から来たエキューラといいます。こちらこそよろしくお願いします」

「さて、早速だけど魔力の測定をしよう。こっちに来て〜」

言われたので近づく。

学園長の机の上には、冒険者ギルドにあるやつと似ている水晶玉が置いてあった。

「これに手をかざして。そうすると、自分の魔力量が見れるんだよ〜」

まぁ、俺の場合は鑑定でみれるんだけどね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エキューラ

魔力測定結果:275

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

おぉ〜、なかなか増えてる。やっぱLvアップすると結構変わるんだな〜。

「へぇ、凄いじゃん。275っていうと、A組の上位くらいなんだよ〜」

そうなのか〜。まぁ関係ないけどね。俺C組に行くし。

「それじゃあ次は、君の魔法の威力を見せてもらおうか。場所を変えるから、着いてきて〜」



「さぁ、着いたよ」

案内された場所は、いわゆる訓練所という所で、魔法耐性を持っているアイテムを使って作ったカカシみたいなものに魔法を当てるというものらしい。

「さあさあ、遠慮なく本気で魔法を使ってね〜。な〜に、心配することない。この人形を壊せた生徒なんていないからね〜」

「えっと、魔力切れになってもいいんですか?」

「ん?撃つのは一発だけだよ〜?まぁ、いいけどさ。もし倒れたらすぐに治してあげよう」

なら大丈夫かな?本気を出せと言われたので、言われた通りに本気を出すとしよう。

使う魔法はアイスバレット。あれが使える魔法で、単体に対してなら1番強い魔法だと思うからね。

ありったけの魔力を注ぐ。俺のMPはもう枯渇寸前だ。

「『アイスバレット』!!」

バンッと撃ち出されたアイスバレットは、カカシをものともせずに貫通し、暴発対策であろう、周りを囲っていた結界をも壊し、そこでようやくアイスバレットは勢いを止めた。

「うっ……」

目眩がしてきたが、倒れると言うほどのものではない。念の為に少しだけMPを残しておいたからだ。あとファイアーボール1回撃てば倒れてしまうだろう。

「うわぁ、派手にやったね~。さすが、ラバスニの王様が推薦するほどだね」

ウィルクさんが凄いねと言いながらよしよしと頭を撫でてくる。くすぐったい

「さて、『マジカルギフト』」

聞いたこともない魔法をウィルクさんが唱えると、途端に目眩が消えた。

「ふふ、驚いた?私のユニークスキル、マジカルギフトって言って、自分のMPを対象1名に分け与えることが出来るんだよー」

えっへんと胸を張るウィルクさん。なかなかでかいそれがより強調されたため、目のやり場に困る。

「じゃあ、やることも終わったし、戻ろうか」

あとは制服を貰うだけかな?



「じゃーん!これが今日から君が着るウチの制服だよ〜!」

渡された服は、白のワイシャツに黒をベースにしたブレザーで、胸元にリボンをつけるものだった。下は特に装飾されてない、シンプルなスカート。うん、普通だ。

「それじゃあ、早速これを着て教室に行ってみようかー!」


「うぅ、下がすーすーする……」

「まぁ、慣れですよ。そういうのは」

現在、レディラさんと一緒にC組へ移動中。さっき聞いた話だが、レディラさんはC組の担任らしい。

「今のうちに自己紹介を考えた方がいいですよ?」

「あはは、そうですね」

そんな会話をしていると、レディラさん、いや、レディラ先生が足を止める。

「ここです。では、入って来てと言ったら入ってきてください」

「はい、分かりました」

先に先生が教室の中に入っていく。

「はい皆さん、静かにしてください!今日はみんなに伝えたいことがあるからね!」

中から声が聞こえてくる。

「先生〜。伝えたいことってなんですか?」

「喜べ男子!女子の転校生がこのクラスに来るぞ!それでは、入ってきてー!」

うぅ、教室内で男子がうぉぉー!と騒いでる中で入らなきゃなのか……すまない、俺は男子に対して恋愛感情を抱くことは無い。

覚悟を決めて、教室の中に入る。

「こんにちは皆さん。フレカ村から来たエキューラと言います。どうぞよろしくお願いします」

愛想を良くしようと最後にニコッと微笑むと、先程まで騒いでいた男子達が一瞬静かになり、先程とは比べ物にならないほど騒がしくなる。

「天使だ、天使が来た!」

「神様ありがとうございます!!」

「れけたほちもJfk'Kd)はなたhfgはあかとらやわひjfgrkれ!!!」

おーい、最後のやつ大丈夫か〜?

騒がしいのは男子だけではなく、女子も人形みたい!だったり、着せ替え人形にしたい!と言っている。

「静かに!!」

先生がバン!と教卓を叩くと、たちまち静かになるクラスの人達。

「それでは、質問時間としましょうか。エキューラさんになにか聞きたいことはありますか?」

コンマ1秒程の誤差でクラスのほとんどの人が手を上げる。

うへぇ、これは大変そうだぞぉ……

みでぐれでありがどうございばずぅ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

誤字・脱字があったら教えてください!

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