第二話 時に身勝手は莫大な利益を発生させる
どうも!TENPESTです。
何とか失踪が疑われない程度に早く投稿できてよかったです。
前の話とは随分作風が違いますが、本来この作品はこのような作風になります。
今回も楽しんでもらえたら幸いです。
それでは、本編をどうぞ。
「ですから、わが社もモータースポーツに参入するべきですよ!」
後輩が何か突然わけのわからないことを言い出した。
どうやら、出光はこの会社もモータースポーツのスポンサーになるべきだ、と言っているらしい。もともとそんなに資金もないのにスポンサーなんてやれるわけないだろ。
「先輩、ちゃんと喋ってください。あなたこの作品の主人公なんですから」
「やめなさい、そういう話は。作者がどういう性格の持ち主か読者さんにばれるだろう」
ということで、(どういうわけか社長も乗り気で。社長この会社どういう状況かわかってんのか)あるレーサーとスポンサー契約し、そのままシーズンが始まってしまった。僕はとりあえず会社がつぶれないことをひたすら祈った。
レーサーは、まだ新米の、全く無名のレーサーだった。どうなっても知らんぞと、とりあえずレースを観戦することにした。
各車両がスターティンググリッドに入った。うちのレーサーは、十三番手スタートだ。
シグナルが点灯され、ブラックアウトと同時に、全車が一斉にスタートした。スタートは正常、一コーナーも特に接触などなく、安定したスタートになった。と思った次の瞬間、アウト側からとんでもないスピードで他の車をパスしていく車があった。うちのレーサーが運転する車だ。隣を見ると、なにやら出光がにやついている。何かいじくったな、これ。
「いえ、特に変なことはしてませんよ。ただ足回りを少し特殊な方法で強化しただけです」
「特殊な方法?なんだそれ」
「原理としては簡単なことですよ。曲がるときにかかるGの、逆方向にかかるGを発生させる装置を搭載させただけです。しかも、肝心の車にはダメージが加わらないものをね」
「待て、今なんて言った?」
「だから、要約するとGを方向、強さ自由自在に発生させる装置ですよ。僕があの車に搭載させたのは」
とんでもないことをしてくれた。まさか物理法則を捻じ曲げる装置を作ってしまうとは。普通に考えたら出来るはずがないことなんだがな。
「いや、問題ないです。これはフィクションなので、好きなようにさせてもらいましょう」
「だから、そういう発言は…いや、もういいわ」
結局、圧倒的な速さで、うちのレーサーは優勝した。ほとんどインチキだがな。
「いやー。モータースポーツもいいですね。やはりわが社のテクノロジーをもってすればこのぐらい余裕なのかね」
「ですねぇ、社長」
そんな会話が聞こえてきた。てか社長いたのか。
「鈴木君!今回は君のチームのおかげで、見事な勝利を手に入れることが出来たよ」
僕、ほとんど何もやってないんだけどな。
次の日、会社に行くと、なんかまた出光が言い出したことがある。
「先輩、次は、わが社独自のスポーツカーで、レースに参入しましょう!」
もう、頼むから普通の仕事をやってくれ。
次は本当に投稿がいつになるかわかりません。
なにせ、何もいまアイディアが浮かんできていないので!
しかも、割と本業のほうが忙しくなってきましたので、そもそも時間がありません!
ですが、最後まで読んでいただいたことに感謝して、なるべく早く投稿したいと思います。