どうやら俺はかなりの大事件に巻き込まれてしまった様です
「え〜、それではこれより試験を始める………
まずは、マルヌス・サルコミ!」
「はい!」
この世界の試験とは要は実技試験と筆記試験の
ありがちな二つに分かれる
「まずはそこに有る木剣を使って実技試験を行う!」
(……俺は実技試験………多分最低ランクだな)
試験にはランクが存在しており
F,E,D,C,B,A,S,SS,SSS,X
と階級分けがされている
「それでは始め!」
(お、最初の子か………どのぐらいになるだろうか)
「トリャッ!」
「ふむ……一般的な斬り付けだな!」
そのまま木剣を縦に振り下ろすが
教官にそのまま防がれ弾き飛ばされてしまった
「結果はDだな」
(なるほど……一般的な振り下ろしでも
力が強ければ上位に行く可能性が高いか)
「次!」
「はい!」
(お、あの子は確か……汽車で一緒になった子だ!)
「それでは……始め!」
「………セヤッ!」
「ふむ……それなりに訓練は積んできた様だな……」
「いえいえ……家に近場に練習場があってそこの人達の
見様見真似でやったら出来ただけですよ!」
(凄い!お互いに話し合いながらもあの子は次次と
縦に斬り付け防がれたら横に斬り付けて行っている……
それに教官もそのまま全て防ぎきっている)
「っく!」
「勝負有り……だな」
(最後は教官のスタミナ勝ちか……Aかな……あの子は)
「結果はAだ……おめでとう!」
教官にそう言われた途端集団からどよめきと拍手が起きた
「いやぁ……僕なんかよりも凄い人は幾らでもいますよ」
「それでは次の者!」
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
「え〜それでは次の者!」
(お、俺の番か……)
「はい!」
「それでは……始め!」
(……本気で行くか………)
「……む?何だ?その構えは」
その構えは片手直剣を逆さまにして構えている
その構えは本来ありはしない構えなので有る
「何って………ただこっちの方が強いだけですが?」
「なら良しだ……」
そのまま教官は剣を真正面に構えて
何処から来ても良いように待ち伏せている
「……ッ!」
「っ!?何ッ!?」
教官の目には一瞬風が起きたかと思うと目の前にいた筈のマサエがおらず
代わりに上から降ってくる何かを横に回転して避けるぐらいしか出来無かった
「………避けられましたね……」
「そうか………なら次はこちらからだ!」
そのまま体を正面に突っ込ませてマサエの横腹に木剣を叩き込んだ
「ガハッ!」
「……結果は……SSだ!」
その反応により周囲がざわめき始める
「……そんな実力無いとおもうんですがねぇ……」
「次の者!」
「はい!」
(お、アイツは……主人公の………)
マサエがそう考えていると黄色い声援がその主人公に向けられる
主人公は、向けられた声援に気づき笑顔で手を降ってくる
その姿に更に一部の女子以外は黄色い声援を飛ばして行った
「始めっ!」
勝負は一瞬だった……主人公が教官に向かって走り込み教官の木剣を弾き飛ばし
教官の首に木剣を構えて
「チェックメイト」
と言った……ただそれだけだ
「うむ……この実力は間違いなくXで有るな」
更に一部の女子以外の黄色い声援が激化して行く
「はははどうも有難うね」
「次の者っ!」
「教官!少し聞きたいことがありますが」
「うむ……何だ?」
「ここに竹刀は無いのでございますか?」
「ほう……東の者か……ああ、あるが?竹刀に変えるか?」
「ええ、その方がそれがしの手によく馴染むので」
「では……これを」
(おい待て今どっから出した!?……あ、そうか……
この世界にはどんな大きさの物でも入る魔法のバッグがあるんだった)
「それでは……始めっ!」
「…………何だ?その構えは」
「これが一番それがしに一番合っているので」
「来ないならこっちから行くぞ?……フンッ!」
そのまま教官はまるで刀を鞘に入れているかの様な人に突進する…………………
あとはご想像通りそのまま居合切りで教官は何とか居合切りを避けて一撃与えたね
……そういやこの子……名前なんだっけ……あ、そうだ、水城鬼鮫井だ!
「うむ………SSだな!」
「そうですかすか」
そのまま竹刀を教官に返しこちらに向かってくる
(ん?俺なんかしたっけな?………嫌な予感するし逃げるか……)
「待つでござる!」
(………えっと確かあの子は……何処言ったっけな〜)スタスタスタ
「待ってほしいでござる!」スタスタスタ
「えっと………あ、そうだ!地図もらいに行かなきゃ」
「良い加減止まるでござる!」スタスタスタ
「………何でしょうか?」ピタリ
「それがしと一つ手合わせして欲しいのでござる!」
「はい?」
どんな事件かは次回にお楽しみください