表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grip!  作者: Grip!
@2 僕の闘い
5/19

#5 必要なもの

僕の地域のソフトテニスは、総合格闘技と化していた。


ネットを超えるのは当然。

殴る・蹴る・ラケットで殴る…もうなんでもありだ。


そのくせ、防具はない。


あのときのように、頭にダメージを受けたら、その時点で終わりだ。痛くて動けない。

ボールはもちろん、相手の動きをみて、かわす技術が必要だ。


同時に多くのものをみて、かわす練習…

格闘でかわすといったら、ボクシングかな。




「よっ!練習行こうぜ」

『ごめん、僕まだ頭が治ってないんだ』

「そっか、早くもどってこいよ!お前の必殺サーブ、また見たいから!」

『おう!待ってろよ』


嘘だ。頭はもう治っている。


部活のあの平日練習では、格闘方面の技術が身に付く気がしない。

ボクシングジムへ行く。


「かっこいいねぇ。その金髪は地毛か?」

『はいそうです。』

「ハーフか何かかい?」

『それが全く覚えていなくて…』

「ハーフとか、外国の血が入っていれば、この世界では強い。期待しているから、しっかりついてこい!」

『はい!』


怖そうなトレーナーさんだが、良い人そうだ。




こうして僕は、よけるのと、パンチの技術を身に付けた。この5日間で。

身体も相当、強くなったと思う。


「もう辞めちゃうのか?」

『はい。申し訳ないですが、部活に呼び戻されちゃって。お世話になりました。』

「お前、良い筋してるからな。部活飽きたら、戻ってこい!」




さて、明日はゲームのある土曜だ。

どれくらい、立ち回れるかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ