表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grip!  作者: Grip!
@1 ぼくの始まり
2/19

#2 理想と現実

試合が始まる。

ぼくは、実力が見てみたいと言われ、最初に入ることになった。


ソフトテニスは、基本的にダブルスだ。2対2で行われる。


ジャンケンをして、ラケットを地面に立て、クルクル回す。

コイントスみたいなもんだ。


ぼくからサーブだ。

ぼくがボールを、あいての陣地に叩き込んで、ゲームがはじまる。




相手はぼくのボールに触れることはなかった。

ぼくの事前特訓は、ぼくのサーブを猛烈に強化していた。

言ったろう、そこらへんのやつには、負ける気がしないと。




今度はコートの左手前からサーブを打つ。

これも、余裕だ。曲がる球だって、打てるぜ。ぼくは。

「すげえ!」

「これ、勝っちゃうんじゃないか?」

「殺せえ!」


殺せって… ゆうきが「人に見せたくないスポーツ」って言うのは、こういうことなのかもしれないな。

今日 ゆうき はまだ、入院中だ。なぜか肋骨が折れていたらしい。

やっぱりいじめか。




さて今度は、ぼくのペアの さとし がサーブを打つ。

1発目、ファーストサーブ。ネットに引っかかり、失敗。

大丈夫、2本までは失敗してもいい。


さとしが失敗した事よりも、サーブを返さないほうの相手が一瞬、こちらに突っかかってきたように見えた。それの方を、ぼくは気にしていた。




さとし、2本目のサーブを無事決める!

さとしは「前衛」、前に出る!


だが!




さとし はネットを飛び越え、相手前衛に飛び掛かったではないか!

勢い余り過ぎたのか。勢い余り過ぎてネットを飛び越えたのか!?


そしてラケットで相手に殴りかかる!は!?

相手もラケットで防ぎ、さとし の左脇腹に、キ、キック!?




そ、そうだ。審判。審判何か言えよ。あれ反則だろ。

なにも言わない!?高いイスに座ったまま、ボールを見ている。

ネットの横にいる「副審」も、何もサインはしていない。




そ、そうだ。ボールを追わなければ。


相手の、サーブを返す人は無事「レシーブ」をした。ぽおん と、山なりの「ロブ」である。

なあんだ、簡単に返せるよ。




!!

上を見ていたスキに、さっきの相手のレシーバーが目の前に!!!

思いきりラケットを高く掲げている!!!

やばい!!やられる!!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ