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#12 記憶
ぼくのたいせつなかあさん。
アパートでぼくと ふたりぐらし。
かあさんは、ぼくと かお は にてるけど、
いろ は ぜんぜんちがう。
かあさんは ふつうだけど
ぼくのかみは きんいろ で、め も あおい。
よくめだつから、いつもにんきものだ。
うんどうもとくい。
ぼくんちには、テニスのラケットとボールがあるんだ。
かあさんは まだ おもいから もたないで っていうけど
ぼくにも ちゃんと にぎれるし もてるんだ
ボールも、うてるんだ。
どこにでも うてる。すごいだろ。
ピンポンがなった。
あけると、ぜんぜんしらない おんなのひとがたってた。
すごくきれいで、がいこくじん っぽかった。
おおごえでギャーギャーいってるけど、なにをいっているのかわからない。
かあさんがきた。
「…! いっき!さがりなさい!」
なんかこわかったから、おしいれまでにげてきた。
!
げんかんから、かあさんのさけびごえだ!
それに、なんだか、こげくさいぞ…
もえてる!うちが!かあさんは!?
かあさんは、もういない。いえも、なくなっちゃった。
すごく つらい。




