意識
「はぁ、副委員とか嫌だー」
「真理ちゃん、お疲れ様」
「なつー」
私の席にも真理ちゃんが愚痴を溢しながら戻ってきた、私が労うと真理ちゃんは抱きついてきた。
私は真理ちゃんの背中を軽く叩いてあげる。
そしてある疑問を尋ねた。
「どうして真理ちゃんと大久保君が選ばれたの?やっぱり成績?」
「それがね、私にもわからないんだよ、廊下に出て大久保君と先生の前に行くと先生がいきなり大久保君の肩を叩いて…」
☆☆☆
「大久保、お前委員長やってくれ!!」
「はっ?」
先生は大久保君の肩を叩くとそう宣言した。
大久保君は意味がわからないと顔でいたので予告とかはなかったのだろう。
固まる大久保君の見てから先生は私にも笑顔で告げた。
「で、遠西は副な!!」
「はぁやっぱりですか……」
一緒に呼ばれた大久保君が委員長なら私が副だろうと予測はしていた。
すると隣にはいた大久保君は我に帰ったのかくるりと隣にいる私に向き直り、私の肩を掴んだ。
そして私の顔を見て
「遠西さん!!変わって!!お願い!!」
「えー!!?」
あまりの事に廊下で悲鳴をあげてしまった。
うぅ、恥ずかしい……
「こらこら、大久保、女子に押し付けるな」
「いや先生、俺はやりたくありません」
「いや、やれよ」
「いやです、今年の一年代表ってたしか」
「ん?お前知ってたのか?」
「ええ、友人が教えてくれたので」
「ちっ」
「ちっじゃないですよ?やりませんからね?」
「ダメだ、やれ」
と固まる私を放置してやり取りをする二人、とても教師と生徒がする会話ではない、というか大久保君?手を離してくれない?痛いし、恥ずかしいけどし、教室の窓が曇りガラスでよかったよ!!
そしてようやく大久保君が折れて教室に入った。
☆☆☆
「て、事になったの、いやー恥ずかしかった。」
「‥‥‥」
「なつ?」
「え、あ、いや、大変だったね」
「う、うん」
そんな事があったのか、大久保君に肩を触られた?いい‥じゃなくて大変だったね。
この時からだ私が大久保君を意識し始めたのは。




