ここはどこ?
私達はしばらく車内で会話を楽しんだ。
そして車を走らせて数十分、1軒の家の前で車は止まった。
その家は高い塀で囲まれていて、大きな門?があり外からは敷地の様子は見えませんが屋根を見る限り和風の家だとわかります。
すると森原君が会話を止め
「さてついたよ、瀬川、帰るときに呼ぶから戻っていいよ」
「かしこまりました」
「よろしく、さて、みんな降りようか」
「わかりました」
「えっ?ここっ!?」
「え?どこ?」
私以外はここがなんの家なのか知っているようで、素直に車をおります。
私は戸惑いながらも車をおり先におりて待っている真理ちゃんの横に立ちます。
「それじゃいこうか」
森原君が家の門の横にあるインターホンを押佐須に横にある小さな扉から入っていきました。
え?普通インターホンじゃないの?
来たことがあるのか芽以ちゃんも入って行きます。
私と真理ちゃんはさすがに入っていいのか立ち尽くしていると入って来ない私達を不思議に思ったのか入り口からひょっこり顔を出した森原君が
「二人とも何してるの?行くよ~?」
と訪ねて来ます
いや!!行くよー?じゃないよっ!!
いいの?私達が入っていいの!?
私がパニックになっているなか
一応ここがなんなのか理解している真理ちゃんが
「し、失礼しまーす」
少し恐縮しながら入っていきます。
ま、待って!!
私も置いてきぼりにならないように慌てて真理ちゃんの後を追います。
中に入るといろいろな植物が植えてあり、私達は先導している森原君の後をついて行きながら辺りを見渡します。
そうして歩いていると一軒の大きな和風作りの家が見えてきました。
私達は玄関に行き、着くなり森原君は玄関の横開きのドアを開けて
「こんにちは」
と声を発しました。
すると奥のほうから「は~い」と割烹着を着た女性が出てきました。見た目優しそうなおばさまです。おばさまは私達を見ると笑顔で
「あら、和也さんですか、芽以さんもいらっしゃいませ~」
「みずえさんこんにちは」
「こんにちは、お久しぶりです」
「まぁまぁ、二人ともご立派になられて~!!芽以さんなんて美人になりましたね~!!どうです?うちの息子なんて」
とおばさま改めてみずえさんは楽しそうに二人と話始めました。私と真理ちゃんはそんな彼らの様子を黙って見ているしかできませんでした。
しばらく黙って見ているとみずえさんが私達を見て「あら?」と話しかけてきました。
「そちらのお二人はお初になりますね~」
頭を傾けながら問うみずえさんに森原君が答えます。
「この二人は俺と同じ学校の友人です。今日はあいつに会わせる為に連れてきました」
森原君の言葉を聞いてみずえさんは目を大きく見開き驚きます。しかしすぐに目をキラキラさせて
「まぁまぁ!!それは大変失礼いたしました!!私はこの家で家政婦をさせて頂いている紫原みずえと申します。気軽にみずえとお呼びください」
みずえさんは頭を下げながら挨拶をしてくれた。私と真理ちゃんも慌てて返す。
「遠西真理といいます。こちらこそよろしくお願いします」
「よ、横田なつみです!!よろしくお願いします!!」
私達の挨拶を聞くとみずえさんはさらに笑顔を輝かせて
「では、ぼっちゃまは庭にいますのでどうぞ!!私はお茶を準備してまいりますので!!」
そしてみずえさんは奥に小走りで行ってしまった。
とりあえず私はこう叫びたい!!
だからここはどこなんだー!!!!




