以外
真理ちゃんに半ば強引に電車に乗せられてなん駅か通過した。
そして私達を乗せた電車の車内アナウンスが次の駅を知らせる
「次は~山瀬、山瀬駅でございます」
すると真理ちゃんは立ち上がり
「なつ、次で降りるよ?」
「え、うん、わかった」
そして私達は「山瀬駅」で降りた。
山瀬駅はいわゆる無人駅で私達以外誰も降りる人はいなかった。
私達は改札口を通り、山小屋?みたいな建物を通過する。そして目の前にある最近できたばかりなのか綺麗なロータリーが広がっていた。
真理ちゃんは腕時計で時間を確認していた。
そしてほんの数分待っていると一台の車がロータリーに侵入してきた。
黒のベンツが‥‥
車は私達の前で止まると後部座席のドアが開き中から一人の男の子が降りてきた。
私の知っている男の子だ。
男の子は私達を見て笑顔で声をかけてきた。
「来たね、遠かったでしょ?」
男の子の言葉に真理ちゃんは両手を腰に当てて答えた。
「ほんとよ、あんた達よくこんな遠くから毎日通ってるわね」
「はは、まぁ慣れだよ、横田さんもいらっしゃい」
「あ、はい、」
男の子、森原くんは笑顔で私に声をかけてくる。いつもは粗暴なしゃべり方をする彼だけど今日はやけに紳士的なしゃべり方をする。
‥‥失礼だけど、気持ちわるい‥‥
「というか、何?そのしゃべり方、気持ち悪いんだけど」
真理ちゃんも私と同じ事を感じていたようだ。
さすが、親友!!
真理ちゃんのストレートな言い回しに笑顔を引き付けながら森原君
「あはは、失礼だな、‥‥こちらにもいろいろ事情があるんだよ」
後半は私達だけに聞こえるように小声だった。
そしてタイミングを図ったように森原君の後ろに止まっている車助手席のドアが開いた。
中から出てきたのは和服を着た美人さんだった。
ストレートの黒髪は太陽の光を反射させているのか艶めいて、目はくっきり、鼻筋も通って、肌も白い、まるで日本人形のような女性だ。
彼女は森原君の横に立つと
「お兄様?早くしてくださいな、私待ちくたびれてしまいましたわ」
「あ、ああ、芽依、悪かったな、二人とも、これは妹の芽依だ」
「森原芽依と申します。よろしくお願いいたします」
森原君の妹の芽依さんは私達にお辞儀した。
なんだか良家のお嬢様みたいだ。
「芽依、こちらは俺と同じ学校に通う遠西真理さんと横田なつみさんだ」
「遠西真理です、よろしくお願いします」
「よ、横田なつみです、よろしくお願いします」
森原君に促され私達もお辞儀をしながら挨拶をかわす。
「さ、とりあえず車に乗ってくれ、」
森原君にそう言われて私達は車に乗り込んだ。
助手席に芽依さん、後部座席に森原君、真理ちゃん、私の順だ。
私達が車に乗ると森原君が運転席に座るメガネをかけたお爺さんに声をかけた。
「瀬川、出してくれ、」
「畏まりました」
森原君の言葉を聞いて瀬川さん?は車を発進させた。
「ね、ねぇ森原君?もしかして御坊っちゃん?」
「ん?いや、うちは普通の家庭だよ?」
「「いやいや、それはない!!」」
思わず私と真理ちゃんは叫んでしまった。
するとくすくすと笑い声が助手席から聞こえてきた。
「くすくす、ごめんなさい、あまりに揃っていたから‥‥」
「い、いやこちらこそ急にごめんなさい」
「ごめんなさい」
「いいんですよ、ちなみにお二人の疑問に答えるなら森原家は呉服屋を営んでおりまして、それなりに裕福ではありますが別に御曹司とかではありませんよ」
な、なるほど、呉服屋の娘さんだから着物をきているのか、
あれ?でも、そしたら森原君も普段は着物を着ているのかな?
私は着物を着た森原君を想像してみる、するとなぜか着物を着こなしているというか、着物に着られている森原君を想像してしまい思わず笑みがこぼれた。
ぷぷっ




