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横田さんの恋愛奮闘記  作者: 伊佐波瑞樹
22/25

憂鬱

今は昼休み、私は真理ちゃんの隣で今朝買ったパンを持って物思いにふけっていた。

「はぁ、」

「なつ、またため息ついてるよ」

「はぁ、」

「聞いてないな」

「はぁ、」

「あ、大久保君」

「えっ!!」


真理ちゃんの言葉に反応して立ち上がる。

回りを見ても大久保君の姿はなかった。

私は真理ちゃんの方を見ると


「やっと反応したわね」


真理ちゃんは少し呆れた風な笑顔で笑いかけていた。私が真理ちゃんを軽く睨むと


「ごめんごめん、あまりにも落ち込んでいたから心配でさ、大丈夫?」

「んん、私こそごめんね」

「まぁいいけど、そんなに落ち込むことないよ?あと3日で大久保君も学校来るんだし」

「う、うん、そうだよね‥‥」


宿泊合宿から帰ってきたあと島中達三人は退学処置になり学校から姿を消した。未遂とはいえ私達に危害を加える計画を立て、道具まで合宿に持ってきていたこと、さらには煙草やアルコール類も持ち込んでいたらしく、学校側は彼らに重い処罰を下した。正直こいつらの事はどうでもいい!!

私が何を悩んでいるのか、それはもちろん私の白馬の王子様こと大久保君の事だ。

大久保君は合宿から帰ってきたあと、1週間の停学処置になった。同級生を助ける為とは言え暴力を振るったこと、さらに被害者の島中が騒ぎ捲ったことで学校側も動かざる終えなかったらしい。

そして私はいまだに大久保君にお礼も謝罪もできていない。


「まぁ、なつが落ち込むのも分かるけどさ、大久保君が学校に戻ってきたらちゃんと言えば大丈夫だよ!!」

「うん、ありがとう」


私は真理ちゃんに返事をするも下を向いて大久保君のことを考えていた。


☆☆☆


今日は土曜日だ、いつもの私は真理ちゃんと買い物に行ったり遊んだりと楽しく過ごしているのだが今日は全然気分が上がらない‥‥

明後日には大久保君が登校してくるがどんな顔で会えばいいか分からないし、これが原因で大久保君に嫌われたらどうしようなどマイナス思考が止まらず私はベッドから出ることができない。


ピコン


「ん?」


憂鬱な気分でふて寝しようとしたら携帯のメッセージアプリから通知がきた。

確認すると真理ちゃんからだった

内容は


‘今から出掛けるよ!!

着替えて駅前集合!!’


私は出掛ける気分じゃなかったけどこのまま家にいてもしかたないと


‘了解’


と返事をしてからいそいそと着替え始めた。

駅前ってことは電車でどこかいくのかな?

まぁ真理ちゃんとだしいつもの格好でいかなー


私は準備を終えると駅に向かって歩き出した。

外は私の気分とは裏腹に雲一つない快晴、澄みわたる青い空を見上げると少しだけ気分が楽になった。


☆☆☆


駅に着くとすでに真理ちゃんは待っていた。

真理ちゃんは黒と白のチェックのシャツに茶色ロングカーディガン、下は黒のパンツを履いて落ち着いたお姉さんコーデだった。

真理ちゃんは身長もすらりとしていて足も長いからものすごく似合う。

ちなみに私は白黒ボーダーに白のロングスカートをはいてます。

私が真理ちゃんに近づくと真理ちゃんも私に気づいたようで片手を上げた。


「なつー」

「ごめん、待たせた?」

「大丈夫大丈夫、じゃいっこか?」

「うん、でもどこに?」

「それは着いてからのお楽しみ~」


私は真理ちゃんに背中を押される形で駅に入って行った。

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