事情
「じゃ、お前達の班は板倉を加えて班行動をおこなってくれ」
「板倉優也です、よろしく」
「‥‥‥」
「「板倉君よろしく~」」
朝朝食を食べ終わり私達は担任のキクマロに呼び出された。昨日私達と同じ班だった三人が全員強制帰宅になったため他の班から男子一名が私達の班に合流することになりその男子の紹介の為だ。
板倉君はクラスでも真面目な男子で、授業態度も先生方から好評な男子だ。彼は困惑がちょっとあるような笑顔で私達に挨拶をする。
その挨拶に真理ちゃんと凛ちゃんは笑顔で返す。
一方の私は絶望のどん底にいるのうな顔で固まっていた。
それはそうだろう、昨日私の王子様こと大久保君が私を奴から助けてくれ、さらに進まなかった班ごとでの飯盒炊飯の手伝いもしてくれたのだ。
飯盒炊飯の手伝いに関しては真理ちゃんがキクマロに報告してくれたのでキクマロも知っている。
だから普通このまま大久保君が私達に合流たと思うよね?
てか、大久保君一択だろーーー!!?
私はキクマロに視線を向けるときキクマロは私にちょいちょいっと手を扇いで呼ぶ、私はそれについていき真理ちゃん達から少し距離をとるとキクマロが話始めた。
「横田、ちょっと確認するんだがいいか?」
「なんですか?」
「お前と島中に恋愛関係ってあったりする?」
キクマロは真面目な顔で私にとんでもない質問を投げてきた。それに対して私は大声で
「はぁっ!?なにいってんですか!!?いくら先生でもはっ倒しますよ!?」
「い、いや、す、すまん!!俺が悪かったからちょっと声を下げてくれ」
私の剣幕にキクマロはたじたじになり私に謝罪した。私が大声で言ったので他の生徒達の視線が私とキクマロに集まる。
私はその視線を受け、頭が冷えたのと同時に恥ずかしくなりうつむく。
「ほんと、すまなかった、すまなかったがまだ聞かないといけないことがあってな、だ、大丈夫か?」
「‥‥はい」
キクマロはこほんと咳払いをしてから小声で
「大久保とは、その、付き合ってるのか?」
キクマロの言葉に、顔が赤くなる。昨日の大久保君の姿がまた頭の中に流れて私は恥ずかしさと嬉しさと、付き合えたらいいなーという様々な感情が一気に溢れるのを感じた。
「えっ!?え、い、いや、その、付き合ってはないです」
「そ、そうか、その反応で大体のことはわかった、まぁそのなんだ?がんばれよ」
キクマロは私の肩に手をぽんっと置き立ち去ろうとした。私は後ろを振り向き
「先生?先ほどの質問ははなんだったんですか?」
と返す
するとキクマロは立ち止まり私に振り替えると真剣な顔で私にだけ聞こえる声で話始める。
「ほんとは話すべきではないんだが、島中達がお前と遠西、それと秋葉の三人を襲う計画をたてていたみたいだ」
「え?」
「自由時間に他の生徒があいつらのテントを倒してしまって直してる際に偶然計画書とあと‥‥道具が入ったバックを見つけてな」
「‥‥‥」
「それを近くにいた教師に報告した。教師はすぐにあいつらを捕まえて事情を聞こうとしたんだがあいつらバラバラだったろ?しかも増渕と星野がその事に気づいて逃げようとしたんでな教師は二人を捕まえるのに持ち場を離れたわけだ。そして二人を捕まえて島中を捕まえに行こうとしたら島中が「大久保に殴られた」訴えて来て、とりあえず島中は隔離して、夜に大久保から事情を聞いたんだそれでとりあえず大久保は様子観察に決まった」
「先生、大久保君はどうなるんですか!?」
「まだわからん、一応学生間での暴力沙汰は校則で禁止になってはいるが相手はお前を襲おうとしていた奴だからな、俺達教師陣も判断に困っているんだ。まぁそんな理由で大久保をお前達と一緒にするわけにはいかないから板倉に合流を頼んだってわけだ、どうだ?納得したか?」
「あ、はい、でも、なんで私に理由を?」
「それはお前が俺を親の敵でも見るような目で見てきたからな、あのままだとあとで刺されかねないからお前だけに理由を教えたんだ」
「そんな顔してません!!」
「あはは、ま、とりあえず今話した事情は極秘だから誰にも喋るなよ?」
「あ、はい!!わかりましたー」
「ん、じゃ班に戻ってよし」
「はーい」
そして私は真理ちゃん達のところに戻った。
大久保君が助けてくれなかったら私は大変なことになっていたと思うとゾッとする。
でもそれよりも私のせいで大久保君がなんらかの罰を受けると思うと、とても申し訳ない‥‥
私はもやもやしながら午前中の活動に取り組んだ。




