伊藤
そしてやって来ました宿泊学習当日です!!
最初は学校に集合してからのバスで移動です
私は真理ちゃんに協力してもらってバスの中間の席を確保しました!!
なぜ中間のなのか?
それは後方席だと奴がいるクラスカーストトップグループがいるから嫌なのと大久保君の後ろの席をキープするためなのです!!
そして今私の前の席には大久保君が座っています。
大久保君の横にはクラスでだいたい行動を共にしている板倉君が座っており、大久保君と楽しげに会話をしています。
「大久保?大丈夫か?」
「あ、ああ、だいぶ楽にはなったかな?」
あっ間違えました
どうやら大久保君は車酔いでグロッキーのようです。
大丈夫かな‥?
すると大久保君の前の席から人影が飛び出してきました。
「委員長、大丈夫?」
「ああ‥‥」
出てきたのは伊藤奈瑞菜さんです。
伊藤さんは今回の宿泊学習で大久保君と同じ班になっている子で身長が小さくどこか儚げで守ってあげたい系女子です。
真理ちゃんの調べでは伊藤さんが大久保君に一緒の班になろうと誘ったそうです。
「私、酔い止め持ってるけど飲む?」
「いや、もう飲んでるから大丈夫」
「そっか、無理しちゃダメだよ」
「お前は俺の母かっ」
「あはは、お姉さんじゃない?」
「‥‥ふっ」
「あ!!笑ったなー!!」
な、なな、なんですか、この会話!!
なんでそんなに気さくに接してるんですか!!
うらやましい!!
うらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましい
「なつ、落ち着いて」
「はっ!!私はなにを?」
「うん、とりあえず落ち着こうね?ぶつぶつ言ってて怖かったよ?」
「ご、ごめん」
どうやら思っていたことを口に出していた見たいです
気をつけなければ
でもこのままでは私も意を決して前の席に話しかけます。
「お、大久保君?大じょ‥‥」
私が前の席を覗きこむように立ち上がり声をかけようとすると大久保君は眠っていました‥
ちなみに隣に座る板倉君は音楽を聞いていたみたいで私に気づきませんでしたが私の前の前に座る伊藤さんとはちゃっかり目が合いました。彼女は私と目が会うと
「‥‥ふっ」
と私には笑いかけて自分の席に座り直してしまいました。
なんなのあれ!?
ま、まさか彼女も大久保君を狙っているの!?
どうする?
抹殺する?
私も席に座りもんもんと考えを巡らせながら目的地である牧場に向かいました。




