悪魔
「‥‥ここは?」
目が覚めると知らない天井を見上げていた。
「横顔さん大丈夫?」
すると横から耳に心地いい声が聞こえた。あれ?この声は?
私は声のしたほうに顔を向ける。
そこには椅子に座ってこちらを見ている大久保君がいた。
「大久保君!!?」
私は勢いよく起き上がった。
「横田さん、そんな勢いよく起き上がったらダメだよ?ほら、横になって。」
大久保君が私を心配してくれてる!?
なにこれ!!
夢!!
神様ありがとう!!
「横田さん?大丈夫?」
「え?あっうん、大丈夫!!」
大久保君は私が横になるとベッドの近くまできて私を見下ろす形で心配してくれる。
なにこれ!!
この夢最高なんですけど!!
はぁ~どうか覚めないで!!
はっ!!夢なら私の願望が叶うのでは!!
神様お願いします!!
「お、大久保君、て、手を握ってくれないかな?」
い、言ったよ私!!
大久保君に手を握ってって!!
「ん?手?まぁ、いいけど?」
すると大久保君は布団から出ている私の手を軽く握ってくれた。
ふぁー!!
素晴らしい!!
「‥たさん‥よ‥さん?」
声が聞こえる
なんだよ!!
今いいところなんだよ!!
次はき、キスしてもらうんだから!!
「起きろ!!横田!!」
「へ?」
☆☆☆
「へ?」
ガバッと私は机から顔を上げた。
すると周りの友人からは笑われ、ちらっと教壇のほうを向くと額をひくひくさせた担任菊田先生ことキクマロが笑顔で私に笑いかけていた。
私は背中に汗が垂れるのを感じた。
「横田~?おはよう、いい夢はみられたか?」
キクマロはものすごい笑顔だ。
手に持っている指し棒をぺちぺち叩きながら
怖い‥ものすごーく、怖い!!
私はちらっと大久保君の席を見ると彼はまた窓を見ていた。
やっぱりあれは夢だったのか‥
「横田!!聞いてんのか!!」
「ひ、ひゃい!!」
よそ見をしている私にキクマロから雷のプレゼントがあった。
い、いらないです!!
あ、でも大久保君の雷は欲しいかな?
「罰としてお前は今日居残り掃除だ!!1人で教室を掃除するように!!」
「えーっ!!」
「うるさい!!逃げるなよ」
最後に「逃げるなよ」と言うのキクマロの顔は生け贄をいたぶる悪魔のような笑顔だった。




