過去
パン屋さんを出て私達は学校に向けて歩き出した。
前を大久保君と七瀬さんが歩き、後ろに真理ちゃん、私、森原君で歩く。
私が思ったこと‥‥
隣、チェーンジっ!!!!
なぜ、私の隣を森原君が!?
なぜ!?
「森原君はあっちにいかなくていいの?」
私が疑問に思っていると真理ちゃんが森原君に話しかけた。
ナイス、真理ちゃん!!
さすが私の参謀!!
さぁ森原君!!前に言ってあのふたりの邪魔をするのだ!!さっきから私の精神をゴリゴリ削りっていくあの二人、付き合ってないんですよね!?
「ん?ん~、今あの中にはいるのはさすがにな~」
「ん?どうゆうこと?三人は仲良しなんじゃないの?」
「正確には俺とあかりちゃんはあまりかな?康平を通して話す感じかな?俺は中学からの付き合いだけど、あの二人は幼稚園からだから」
「そうなの‥‥」
真理ちゃんは私に視線を投げてくれるが私に反応する余裕なんてない!!
え?幼馴染?そんなの実在したの?
物語だけじゃないの?
私が混乱していると森原君はさらに続けた
「聞いてるか分かんないけど、あの二人は付き合ってないよ?ただ、家が近くてたまたま同じ高校にきたってだけでさ」
たまたまなんてあるかっ!!
どっちだ!!どっちが合わせた!!
「そうなの?はたから見たら恋人に見えるんだけど?」
「あはは、あれは昔からだってさ、康平はしっかりしてそうでずぼらだからあかりちゃんな世話をやいてる感じかな?」
私も大久保君のお世話したい!!
七瀬さん!!変わって!!
そのポジション変わって!!
「あの二人のうちどちらかが片方を好きってことないの?」
私が心の中で七瀬さんに懇願していると真理ちゃんが森原君に切り込んだ。
「う~ん、それはわからないけど二人とも最近まで別々に恋人いたからなぁ~」
「へ?」
森原君の言葉に私は変な声を上げてしまった。
「横田さん?大丈夫?」
「なつ?」
ふたりが私を心配そうに見てきた。
こ、恋人!?
大久保君恋人いるの!?
「あ、違う違う!!過去形だよ!?横田さん聞こえる?」
私の考えを見透かしたように森原君は答えてくれた。
か、過去か、そうだよね、大久保君カッコいいもんね‥‥
私は意識が遠くなりそうになった。




