第一話
久しぶりです。
思いつきなんで、まちまちです。
思いつきなんで、文はくそです。
それでもいいって方は、
ゆっくりしていってね!
「ゆんふっふふふーん♪」
爽やかな風が吹く草原のど真ん中、幼い歌声が空に響いていた。
とても楽しそうで、聞いているこちらまで笑顔になりそうだ。
その声の主は、黒を基調とした巫女装束をまとった小さい女の子だった。
しかし、普通の女の子ではなかった。
身体はとても小さく、人間の三歳児程度。
頭は異様に丸っとしていて、横から伸びた髪の毛はパタパタと揺れている。
この世界に存在する不思議饅頭物体、ゆっくりだ。
だが、普通のゆっくりではない。
ご存知の通り、ゆっくりに胴体は存在しない。
そして黒いゆっくりなんぞ、更に存在しない。
つまりこれは、世にも珍しい、胴付き黒ゆっくりれいむなのだった。
その黒れいむは草原を一人歩いていた。
黒れいむが向かう先は、とある山。
「ゆっふふーん♪」
ノリノリに歌いながら振り回しているものは木の枝。
その木の枝には、茶色い物体が突き刺さっていた。
黒れいむに虐められている子ゆっくりだ。
両目があったはずのところは空洞で、歯は何本か抜けており、髪の毛も無惨にむしり取られていた。
中枢餡に枝が刺さっているのか、黒れいむが枝を振り回すたび、汚らしい呻き声を上げている。
黒れいむは子ゆっくりに飽きたのか、持っていた枝ごとどこかに放り捨て、目指してる山へと走り出した。
純粋無垢な可愛い黒れいむによる、楽しい楽しいお遊びの、始まりであった。