てんぷれ?
「知らない天井だ」
いや流石に覚えてるけどね。
なんか言わなきゃいけない気がして
私は、起き上がり随分長くなってしまった髪を手で梳かす。
その後、ベットから立ち上がりキャミソールを脱ぐ
ガチャ
む?ガチャ?
「おーいあs」
おっおう、まさか私がレンのラッキースケベの餌食になるとは。
レンはレンで顔真っ赤にして固まってる割に、しっかりと視線をこっちに向けてるし
男の子だねぇー
まぁ、しかし判決は変わらんがな
「有罪 ! 『氷棺』!」
レンが顔を真っ赤にしたまま氷の柱に閉じ込められた。
「おいどうした?って、なんじゃこりゃ!?」
ルイオスが凍りついたレンを見て驚愕していた。
というわけで
〜幼女説明中〜
「なるほど、それはこいつが悪いな。
とりあえずこのままでいいだろ。
飯だそんな格好してないで早くこいよ。」
私は自分が下着姿であることを思い出して赤面します。
うぉーまじかーと床をゴロゴロと頭を抱えながら転がるも
恥ずかしさは、消えませんでした。
その後、ルイオスの態度がいつも通りだったのが救いです。
「シロ、今日はギルドに行くぞ
お前さんの身分証が必要だからな」
「はい!」
所変わってギルド
ギルドは要するに仕事の仲介をしてくれる機関です。
なんか西部劇に出てくる酒場を改造した感じの雰囲気です。
一緒に来たルイオスは今私の登録手続きをしてくれています。
なので私は酒場部分で一人で座っているのですが
「おい嬢ちゃん、ここはここはお前さんみたいな奴が来るとこじゃねぇーんだよ。さっさと帰ってママのオッパイでも吸ってな」
ゲハハハハ
と下卑笑いをあげています。
そうですね私も見た目で実力を判断するような3流以下の雑魚には興味無いですし、離れた所でやれやれと首を振っているお兄さんの方が興味を惹かれます。
本当にうざいですねこいつら。
「こいつ怖すぎて声も出ねえz
ゴリュ!
大男が回転しながら酒場の
机に突っ込みます。
「うるせーです三下実力のさを見せてやるから表へ出やがれです。」
有り体に言ってシロはイライラしていた。
どんなに我慢強くとも
流石に5匹の羽虫が顔の前を飛び続ければ
イライラして当然だろう。
要するにシロの我慢の限界は最大値よりは低かったというだけである。
「なんだてめぇいいぜ表でヤろうや」
〜幼女移動中〜
「このコインが落ちたら試合開始だ
お嬢ちゃんには悪いがこっちは5人全員でいかせてもらうぜ!」
「ええ、構いません」
男の手からコインが放り出される。
私は自分のローブ?の内ポケットに手を突っ込みます。
男たちは3人が前衛2人は後衛のなかなかバランスのいいチームのようです。
後ろの魔法使いが呪文詠唱用の魔力を練っています。
少々評価を改めましょう。
実力を測れないだけで戦力としてはなかなかでしょう。まぁそれでも
キィーン
コインが落ちた瞬間私はトランプサイズのカードを懐から取り出し
口元に人差し指の中指で挟んで構え
まるでカードに向かって囁くように
「重」
と口にしましたその瞬間
五人は地面に縫い付けられました。
「私には勝てません」
あらあら
声すら出ないようですね。
「なんじゃこりゃ!ストップストップだシロ」
あれ?なんか予想外の声が?
しかし、どうしてこのタイミングでルイオスが止めに入るのでしょう?
「シロ試験の時間だぞ。
あとこいつらは俺のほうで話をしておくから行ってこい。」
仕方が無いがですね。
一体どういう関係なんでしょう?
まぁ、おとなしく聞いておきますか。
試験の部屋
しかし、ここはどういう場所なんでしょう?
そこまで広く無い部屋に大きな占いに使いそうな水晶が置いてあります。
「これは、魔力の測定とギルドカードの発行を行う古代文明の魔道具です。
これに魔力を注ぐことでその人固有の波動を記録します。
つまり偽造防止の為ですね。」
なるほどなぁーとなんかアホっぽい納得の仕方がをしていた。
どれ行ってみましょうか!
結果だけ言いましょう。
なんか水晶が真っ黒に染まった。
なんとかギルドカードがちゃんと出てきたことだけが救いだ。
さてステはどんなもんでしょうね。
ーーーーーーーーーーーーー
シロ
ランク:E
種族:吸血鬼(始祖)
魔力:測定不能
賞罰:無し
称号:(魔王)
ーーーーーーーーーーーーー
どうやら私は吸血鬼らしい。
うーむ
全然そんな自覚は無いのだが
別に血も飲みたく無いですしどうしてこうなった?
いやそれよりなんだ(魔王)って考えてもしゃあないか無視しよう。
うんそれがいい。
測定室?から戻ってくるできました。しかし、これどうしましょう?
「先ほどは、申し訳ありませんでした!」
さっき絡んできたおっさん達が完璧なDO☆GE☆ZAを披露してくれている。
どういうことかルイオスが言うことを要約すると
ごめんなさいランクが上がったばっかで調子に乗ってました。
酒の勢いで絡んじゃったです。マジすいません
ということだった。
マジ迷惑だなこいつらルイオス曰く普段は面倒見もよくいい奴ららしい。
「仕方ない許してやろうでも酒飲むにしても量を考えて飲めよ。」
虫でも払うようにシッシッ、としながら言ってやった。
しかしこの体ままだとこれからも絡まれ続けてしまう。
うーむ
どうしたものか
うーーー
あっそうだあの手があった
そうと決まれば
「ルイオス速くホームに戻ろう!
やることができた!」
早歩きでルイオスの袖を引きながら通りを歩く
なんかさっきから微笑ましいものを見るような視線を感じるのだが?
「全くどうしたってんだシロ
急に帰るなんて言い始めて?」
「ルイオス。鏡、鏡はありまんか?」
「洗面台にあるぞ」
ルイオスは混乱している。
なんて表示出そうな顔してますね。
私はそんなルイオスを放って置いて
パタパタと洗面台へ駆けていきます。
パタパタパタパタ
さて着きました。
やはりですかどうやら私は本当に可愛いらしいです。
銀髪碧眼の幼女それが私です。
これじゃなめられて当然、だがしかし、私には解決策があーる。
ては、次はマイルームへ
まず服を全部脱ぎます。
スッポンポンです。寒い速くしよう。
「『グロウアップ』」
ぽん☆
体がモクモクとした煙に覆われます。
私再臨☆!!
そこには18歳まで成長した私がいた。全裸の!
しかし私よ、18歳で150ちょいしか
身長無いとはどういうことだ?
にしても流石に寒い全裸だからな
「『錬成』」
パンッと私が胸の前で手を合わせると足元に魔法陣が出現しそこから溢れた魔力糸が服を私の体に絡みつくように編んでいく。
結果として私は、ノースリーブの襟があるブラウスにゆるく結んだネクタイ、その上からぶかぶかの袖が余っているうさ耳パーカー
下は、ホットパンツに黒ニーソとスニーカーという服になった。
あと切っておいた『威圧』を少し上げておく
コレでなめられることはなくなったと思いたい。
このあとメンバーのみんなと一悶着あったのはご愛嬌であろう。