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誰かの独白
初投稿です。よかったら見てやってください
小さい頃、世界は夢に包まれていた
外を走ればどこまでだって走っていけて
変な形の石は宝物で
窓を開ければそのまま飛んで行けそうで
大きくなれば、なんだってできるんだと思っていた
気のせいだった
大きくなったら、できないことばっかりで
全力疾走できる道はなくなっていって
変な形の石はいつの間にかどこかに行って
空なんか飛べやしなくて
大事なものは金と能力になった
この世はなんと生き難い
結局何が言いたいかと言うと金も能力も持ち合わせてなかった出来そこないは生きていくことすらままならなかったというだけの話だ
だが、だが一つだけ出来そこないで良かったと思えることがあった
言葉にすると実に陳腐で青臭い、だけど誰だって本当は知っていることだ
よくいうことさ、それは――――
忙しさに負けず、ちょくちょく更新……できたらいいなぁ