表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アサガオが咲くときまで  作者: 筑波みらい
第二章 セカンドアタック
32/71

第三十二話 お前が必要だ

選挙の日の夜。


俺のスマホの画面には、入力途中の文章が表示されている。


——

For【@鷹宮】


あのさ。

正直、まだ実感ないんだよね。

でも一つだけはっきりしてることがある


今後は俺一人じゃ絶対に回らないでしょ?

当たり前だけど。


だから、お前が欲しい。


——


一度書いて読み返した後に少し考える。


(欲しい、って言い方強いかな?)


(でも?人材として、って意味だしな)


特に気にせずに文を書き続ける。


——


お前が必要だ


——


うん。

要件は明確だ。


他に解釈の余地もたぶんない。


——


鷹宮の慎重さも理屈もブレーキも

全部、今の俺には必要だ。

だから俺の側にいて欲しい。


——


一度、最初から読み返す。


(……普通だな)


(むしろ分かりやすい)


これを送って

問題になる理由が、

思い浮かばない。


演説で言った通りだ。


逃げない。

必要なことは言う。


親指が、

迷いなく動く。


【@鷹宮 へ送信しました】


そうしてスマホをベッドに置く。


(これは断られても仕方ない)


それくらいの気持ちだ。


——


少しアニメを見た後にベッドに横になる。


天井をぼんやりと眺める。


(……副会長になってくれたら助かるんだけどな)


それだけ。



送ってから二時間ほど経ったが、スマホは依然と沈黙している。


既読もつかない。


(まあ、今日は疲れてるよな)


そう納得して俺は目を閉じた。


——


この夜。


俺は、自分がとんでもなく

誤解されうる文章を送ったことに

なぜか最後まで気づかなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ