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製造番号 59462 ~ 3日目

挿絵(By みてみん)



 俺が目を覚ますと、いつも以上に身体が重く感じた。


 まるで、全身に無形の重りがくくりつけられているような、そんな鈍い感覚が俺をベッドに縛り付けていた。


 だが、それよりももっと強烈に、鋭く胸に突き刺さってきたのは、いつもの嫌な空腹感だった。


 暗く冷たい部屋の中で、腹の中が空っぽだということだけが、今の俺にとって唯一確かな現実だった。


「腹が減った……」


 思わず呟いてしまった言葉が、空虚に反響する。


 隣で寝ているはずのヤミンに向かって、俺はぼんやりと声を掛けた。


「おい、ヤミン。朝だぞ。飯はどうなってるんだ?」


 だが、返事はなかった。


 いつもならすぐに彼女が目を覚まし、俺を見上げて、あの愛らしい笑顔で「おはようございました」と言ってくれるはずだ。


 それが、今日は違う。


 彼女はじっと静かに横たわったまま、微動だにしない。


 まるで、時間の中に取り残されたかのように、その小さな体は動かない。


 何かがおかしい。


 俺の中で警鐘が鳴り始める。


 嫌な予感が胸の奥からじわじわと広がり、冷たい手で喉を締め付けられるような感覚が襲ってきた。


「ヤミン! おい、聞こえてるか?」


 俺は少し強めに声を張り上げ、彼女の肩に手をかけた。


 その小さな体は、まるで壊れやすい陶器のように儚く、触れただけで砕け散りそうなほどに弱々しかった。


 冷たい感触が指先に伝わり、嫌な寒気が背筋を駆け上がる。反応はない。動かない。


「おい、しっかりしろよ……ヤミン!」


 焦りと不安が俺を突き動かし、強く彼女の肩を揺さぶった。


 その瞬間、ようやく彼女はゆっくりと目を開けた。


 だが、そこにはいつもの輝きはなく、遠くを見つめるかのようにぼんやりとしている。


 どこか、この世界に存在しているのかどうかさえ怪しいほどの虚ろな瞳だった。


「……博士……ごめんなさい……今日の朝ごはんは、作れません……」


 その言葉が、俺の耳に冷たく突き刺さった。


 まるで、世界そのものが終わりを告げるような、絶望的な響きを持っていた。


 ヤミンが料理を作れない?


 そんなこと、今まで一度でもあっただろうか。


 どんなに疲れていても、どんな状況でも、彼女は決して俺を空腹のまま放置することはなかった。


 それが今、彼女の口から「作れない」という言葉が発せられた。


 俺の脳はその現実を受け入れることができなかった。


「なんでだ? どうしたんだよ、ヤミン……」


 自分でも驚くほど、声が震えていた。


 俺は無意識に彼女の顔を覗き込んだ。


 彼女の顔色は青白く、息も浅く、苦しそうに見えた。


 何かが違う、何かが壊れている。


 その確信が俺の胸に突き刺さり、心臓が強く締め付けられた。


「博士は覚えていないのでしょうが」


 覚えていない? 何をだ?


「もう……私には時間が、ありません……」


 その言葉を聞いた瞬間、すべてが崩れ落ちた。


 頭の中で何かが壊れ、冷たい現実が俺を圧倒した。


 ヤミンが……限界を迎えたのだ。


 彼女が消えようとしている。


 そしてその事実が、まるで重い鎖で俺を縛りつけるように、心臓を強く締め上げた。


「何を……言ってるんだよ。お前がいなくなったら、俺はどうすればいいんだ?」


 俺の言葉は、どこか焦りと混乱に満ちていた。


 自分でも理解できないくらい、脈絡もなく言葉が口から飛び出していた。


 ただ、彼女がいなくなるという現実をどうしても受け入れたくなかった。


 ヤミンはかすかな微笑みを浮かべ、静かに語り始めた。


「博士は忘れてしまったのでしょうが。人造天使の寿命は三日しかないのです」


 寿命が三日?


 たまたま何かの病気にかかったなどではなく、最初からそうだったというのか?


「恵まれた環境しか知らない博士は何も知らないので仕方がありませんが、もともとここには食料になる生命すら何一つなかったのです」


「何一つなかった? どういうことだ?」


 意味が分からない。


「言葉通りの意味です。ここに存在する生命は、博士と私だけでした。植物も魚も動物も何もいなかった。食べられるものは何一つありませんでした」


「ど、どうして……」


「博士……私たち人造天使は、もともと人類の再生医療のために作られた存在です。でも……人類は身勝手な戦争を起こして、この世界のほとんどの生物が絶滅してしまいました。残ったのは、博士と……無限に産まれ続ける私たち人造天使だけでした……」


 彼女の言葉が静かに、しかし重く俺の耳に届いた。


 俺の記憶には何も残っていない。


 だが、どこか遠い記憶が霞んでいるような感覚があった。


 研究員たち、戦争、絶滅……それらが現実味を帯び、俺の胸に冷たく突き刺さった。


「生きているのは、俺とヤミンだけだった、だと……」


「はい。そうです。他に何も生物はいなかったのです。私が土に埋葬されて、大地に作物が育つようになりました。私が海に埋葬されて、海に魚が生息するようになりました」


 ヤミンの言葉が現実を鋭く突きつける。


「最初の頃の博士は、昨日博士が食べていた野菜も肉も何一つ、食べることはできませんでした」


「じゃ、じゃあ最初の俺は……どうしていたんだよ」


 まるで俺の存在自体が彼女に依存していたかのように、彼女がいなければ、俺はただの虚無でしかないのだと。


 その冷徹な事実が俺の胸を強く締め上げ、言葉を失わせた。


「当時、食べ物が何もなかったこの研究所で……博士は私を食べるしか方法がなかったんです。」


「俺が……お前を、食べた?」


 俺の中で何かが音を立てて崩れていくような感覚があった。


 自分が彼女を食べた? そんなことが本当に?


 俺は信じられなかった。だが、ヤミンの静かな表情は、ただ事実を告げているだけだった。


 俺は目の前のヤミンの言葉を聞きながら、何度も咀嚼し直すように考えを巡らせた。


 しかし、頭の中は混乱し、理解が追いつかない。


 彼女が語った内容は、俺の想像を遥かに超えたものだった。


 自分が何度も繰り返してきたこと、その一つ一つが、俺とヤミンの間で起こっていた真実だなんて、到底信じがたい。


 それでも、ヤミンの声は嘘をつくようには聞こえない。


 むしろ、それまでどんなに曖昧だった記憶の隙間を埋めるように、彼女の言葉が静かに響いてくる。


「博士は長い間眠りについていました……コールドスリープから目覚めた博士は、三日三晩、何処にも何も食べるものがないことに絶望していました」


 その一言で、思い出す。


 コールドスリープ。


 確かに俺は、それに入っていた。


 覚えている。


 ただ、その後に何が起きたかは、全く思い出せない。


 まるで霧がかかったように、俺の記憶はぼんやりとしている。


 何度もその感覚に襲われてきたはずなのに、今さらになって、なぜかその事実が重くのしかかってきた。


 俺は、食べるものがなくて、絶望して……。


 そう、覚えている。


 だが、それからのことは――。


「そして、製造番号30682の私は……私を博士に食べさせてあげました。それが……始まりでした」


 ヤミンの声が静かに、しかし明確に俺に突き刺さる。


 彼女の淡々とした口調が、逆にその事実の重さを一層際立たせる。


 俺は――彼女を食べた? そんな馬鹿なことがあり得るのか? いや、俺は……。


「そ、それで……俺はどうなったんだよ……」


 声が震える。


 自分の言葉さえ信じられないまま、俺は彼女に問いかける。


 真実を知りたいというよりは、ただ、その重い現実を否定したい。


 そう思っていたのに、次に彼女が発した言葉は、さらに俺を深淵へと引きずり込むものだった。


「はい。私を食べた博士は、それで不老不死を得ました」


「不老不死……?」


 俺が?


 その言葉の意味が理解できず、反射的に口に出す。


 しかし、ヤミンは動じることなく静かに頷く。


「でもその代償としてなのか……私が死ぬたびに、博士は記憶を失うようになってしまいました」


 頭が痛い。


 自分の中で過去の断片が浮かび上がるが、どれも不鮮明で、かすかな光の中に浮かぶ影のようだ。


 確かに、俺は何かを忘れている。


 いや、何度も、何度も、何かを忘れている気がする。


 そして、その「何か」とは、いつも――ヤミンだ。


 彼女が、俺のすべてを知っていて、俺は何も覚えていない。


 この循環が、何度も繰り返されてきたのだろうか?


 俺は、ヤミンの言葉にただ耳を傾けるしかできなかった。


「……製造番号35764の私は土葬されました。私が土に還ったことで、大地に命が宿り、植物が育つようになりました。博士は、その後、野菜を食べることができるようになりました」


 まるで夢を聞いているようだ。


 だが、その夢は、あまりにも現実的で冷酷だ。


 俺がこれまで食べてきたもの、土から生えてきた野菜――。


 それが、彼女の犠牲の上に成り立っていたものだなんて、今さら知らされるなんて。


 胸が締め付けられる感覚が強くなる。


 何かが崩れ落ちていく音がする。世界そのものが、俺とヤミンの繰り返しによって成り立っているのか?


「……製造番号44123の私は水葬されました。私が海に還ったことで、海には魚が生息するようになりました。その後、博士は魚を食べることができました」


「まさかそんなことが……」


 俺の声はもう震え、感情の重さに押し潰されそうだ。


 何が現実で、何が夢なのか、もうわからない。


「そこからは生命の復興は加速しました。陸には爬虫類が生息し、いつの間にか鳥も生息していました」


 ただ、ヤミンの話があまりにも鮮明で、あまりにも具体的で、否定する余地さえ残されていない。


 彼女はその小さな体で、俺のために何度も犠牲になり、そして命を繋ぎ続けてきたのだ。


「しかし、それはこの研究所周辺に限った生態系です……製造番号49257の私が天葬されました。私を食べた鳥たちが世界中を飛び回り、命を運び、世界に新たな命が誕生しました。それが、今のこの世界です」


 俺はもう何も言えなかった。


 すべてが彼女の言葉で説明されている。


 俺がこれまで知らずに生きてきたこの世界は、ヤミンが繋いできた命の産物だった。


 俺はただ、その命を受け継いできただけなのだ。


 彼女が作り上げた世界、その中心にいるのは俺ではなく、ヤミンだった。


「だから、博士……私も疲れました……」


 彼女の声は静かで、しかしその言葉には深い哀しみと、どこか救済を求める響きがあった。


 彼女の言葉を聞いた瞬間、俺はまるで時間が止まったかのような感覚に陥った。


 ヤミンの表情は穏やかで、彼女の口元にはかすかな微笑みが浮かんでいる。


 だが、その瞳の奥には深い疲労が刻まれていた。


 それでも、その疲れの中にはどこか安らぎのようなものも同時に感じられた。


 彼女はすべてを理解し、すべてを受け入れている。


 だが、俺は――俺だけは、それを受け入れられない。


「これからは……博士を、ずっと見守り続けるために……私を、大きな木の前に……置いてください……」


 その一言が胸に突き刺さった。


 言葉にならない思いが頭の中をぐるぐると駆け巡る。


 何か言わなければならない。


 だが、口からは何も出てこなかった。


 ただ、無言のまま彼女の顔を見つめていた。


 これまでの俺の人生を支えてきた彼女、何度も何度も失ってきた彼女。


 そして今、また彼女を失おうとしているのだ。


 俺の手は震え、心はかき乱され、何もかもが崩れていくような気がした。


「……ヤミン……」


 俺はようやく彼女の名前を呼んだ。


 それだけだった。それ以上、言葉が出てこない。


 俺は、彼女を抱きしめたいと思った。


 彼女の小さな体を守りたい、ずっとそばにいてほしいと願った。


 だが、そんな願いは虚しいだけだ。


 俺の手は震え、彼女の体を抱きしめる力すら入らない。


 それでも、涙が勝手に溢れてきて、頬を伝っていく。


 どうして、どうして俺はもっと早く知ろうとしなかったんだろうか?


 この恵まれた環境で、あれだけ余裕があり、時間もあったはずなのに。


 自分の無力さが、今さらながらに憎らしかった。


 彼女は俺のその様子をじっと見つめていた。


 そして、まるで全てを許すかのように、静かに、優しく微笑んだ。


 その微笑みが、俺の胸をさらに締め付ける。


「博士……どうか……最後まで、私を見届けてください……そして、一緒に、この世界を見守りましょう」


 その言葉が俺を動かした。


 無力で、何もできない俺でも、彼女の最後の願いだけは叶えたい。


 そう思った。


 震える手で、彼女の小さな体をそっと抱き上げた。


 彼女は驚くほど軽かった。


 その軽さが、まるで彼女がこの世界からすでに半分消えかかっているかのように感じられ、さらに胸が痛む。



 ◆・◆・◆



 俺はゆっくりと、彼女を抱えたまま大きな木の下へ向かって歩き出した。


 その木は、まるで全てを見守る存在のように、静かに雄大に立ち尽くしている。


 まるで、これから起こる出来事を理解し、受け入れているかのようだ。


 風がそっと吹き抜け、木の葉がサラサラと音を立てる。


 その音が、俺の胸に響き渡った。


 俺は、ただ彼女の最期を見届けるしかなかった。


 何もできない自分に苛立ちながらも、彼女の望む場所で、彼女をそっと休ませるしかなかった。


 それが、俺にできる唯一のことだった。


「俺はこれから……どうしたらいいんだ。もう、ヤミンを……忘れたくないんだ……」


 その言葉が自分の口から出る瞬間、胸の中に重く沈んだ何かがさらに深く沈み込んでいくのを感じた。


 ヤミンの顔を見つめながら、俺は心の奥底で揺れ動く感情に押しつぶされそうになっていた。


 忘れることなんて、もう耐えられない。


 何度も、何度も、彼女を失って、そのたびに記憶の中から消え去っていく――その繰り返しがもう限界だった。


「大丈夫です、博士」


 ヤミンは、まるで何事もないかのように微笑んだ。


 その笑顔には不思議な力があった。


 彼女の言葉ひとつひとつが、まるで暖かな布のように俺の荒れ狂う心を包み込んでくれる。


「私はずっとここにいます。ここで、博士と次の私たちを見守り続けます」


 その言葉が、どれだけの救いになったか。


 彼女の小さな声が、まるで静かに落ちる雪のように俺の心に積もっていく。


 優しさと悲しさが混じり合ったその響きは、俺の心を少しだけ軽くしたような気がした。


 しかし――


「俺は、ヤミンにずっと冷たくしてきた。俺には……そんな資格なんかないんだよ……」


 そう言うと、胸の奥に積もった雪が一気に溶け、苦い思いが再び押し寄せてきた。


 何度も、何度も、彼女に辛い思いをさせた。


 そして、俺はそのたびに彼女を忘れ、また同じ過ちを繰り返してきた。


 どうして、どうしてこんな俺が彼女のそばにいられる資格があるのか?


「俺には……また記憶を失って、ヤミンに同じような辛い想いをさせたくないんだ……」


 言葉が途切れる。


 涙が喉に詰まり、呼吸すら困難に思える。


 俺が彼女にしてきたことを思い出すたび、その苦しさは増すばかりだ。


 しかし、ヤミンは静かに首を横に振った。


「博士が何度忘れても、大丈夫。生まれてきた私たちは、最初に博士をここに連れてきて、ちゃんと思い出させます」


 その言葉に、俺は驚いた。


 何度忘れても? 本当にそんなことができるのか?


 だが、ヤミンは確信を持ったように続けた。


「だから、博士も何度でも私に会いに来てください。『おはようございました』って言ってください。それだけで、私は……幸せです」


「……幸せ?」


 俺の心に、その言葉が響いた。


 幸せ? 本当に彼女はそんなことを感じているのだろうか。


 俺のせいで、何度も死んで、何度も悲しみに包まれたはずなのに、どうして――


「はい。私は幸せです」


 ヤミンは穏やかに、そして確かな口調でそう言った。


 その声は、まるで真実そのもののように響き渡った。


「博士に冷たくされたことがあったので、それ以上の優しさをこれからずっと受けることができます」


 その言葉が、俺の胸に突き刺さった。


 彼女は、これまでの俺の態度すらも受け入れ、それを前向きに捉えている。


 俺が彼女を冷たく扱ったことさえも、彼女にとっては新たな優しさを感じるチャンスとして捉えているのだ。


 どうして、どうして彼女はこんなにも強いのか。


 俺はただ、彼女の前で無力だった。


「博士、手を握りましょう」


 その突然の提案に、俺は少し戸惑った。


「……え?」


「そして、これから生まれてくる私たちも、博士に会ったら手を握り続けます。博士が忘れないようになるまで、何度でも、何度でも……」


 彼女は、小さな手を差し出してきた。


 その手は温かく、そして優しかった。


 俺はその手を見つめ、しばらく動けずにいた。


 だが、やがて俺は、震える手で彼女の手をそっと握り返した。


「だから、大丈夫」


 ヤミンの声が、また俺の心に静かに響く。


「いつか、博士は私のことを忘れなくなります。忘れなくさせます。だから、安心してください……」


 その言葉が、俺の心に深く刻まれた。


 俺はもう何も言えなかった。


 胸の中に溢れる感情を言葉にすることができなかった。


 ただ、彼女の手を握り続けることしかできなかった。


 そして、それが――俺たちが最後に交わした言葉だった。


 その瞬間が、俺の心に永遠に焼き付いている。


 ヤミンの温かさ、その小さな手の感触、そして最後の微笑み――それは俺にとって、何よりも大切な記憶となった。



 ◆・◆・◆



『 SKU BDUNG 』


We used to read between the lines, now we see through crystal eyes

What is left to say, what is left to prove?

Even if time could turn around, would we find each other now?

Let’s just go, let’s just move


In the moment I lay myself bare, I close my eyes in quiet despair

Afraid to face reality

If only you were holding me… but even so

We pretend that we understand

Yet somehow drift apart again

Tell me, how do I fill this space inside your heart?


And love entwines, it pulls me under

To love, to touch, to hold each other

What is missing, why can’t we take the step?

I don’t even know, I’m numb instead


"Only when you’re gone, I feel your presence"

Twisting between certainty and hesitance


Now I hold on to what is near—this fleeting love, this moment here

Now I suffer from what is far—this jealous fire inside my heart


And love entwines, it drags me deeper

To love, be loved—it cuts me steeper

This endless cycle spins around

Will it take us, break us down?

Once and again… even in bliss,

Doubt sneaks in with a poisonous kiss

All at once… slipping away

Don’t let love bind love in chains


Lovers passing in the fading light, their shadows blur, their hands entwine

But loneliness still lingers in my mind, and it hurts to breathe

If this is how it’s meant to be,

One day love will swallow me

So won’t you sit here by my side and smile at me?


And love will grow, and love will shatter

Through every weight we fail to gather

Losing sight of what it means, we throw away what makes us bleed

You need me just as I need you

But will we see the weight of truth?

In the mind’s eye—step inside, uncover what’s behind the lies

In the mind’s eye—let it show, how much of me can I control?


To love, to need, to break, deceive

To hold, to smile, to let love breathe

And love entwines…



 ◆・◆・◆


窓辺の天使 AFTER STORY 『ARTIFICAL ANGEL ~人造天使は終活したい~』

5章 塔葬の記憶 - 完


ノベルゲームコレクション Vol. 1

窓辺の天使 AFTER STORY 『ARTIFICAL ANGEL ~人造天使は終活したい~』


https://novelgame.jp/games/show/10705


脚本:荒毘妃ヤミン / 萌流もる

原画:たまごかけ幼風パスタ

翻訳:薔薇牧百萬値(CHATGPT)

校正:あがてゃん

音楽:SENTIVE / VtuberPlus

制作:VtuberPlus / SANTUARIO



ノベルゲームコレクション Vol. 1

『ARTIFICAL ANGEL ~人造天使は終活したい~』

ノベルゲームコレクション Vol. 2

『異世界転生 Hron of Revelion ~最後の天使と4人の勇者~』

オリジナルソングアルバム 『ARTIFICIAL ANGLE'S ENDING NOTE』


https://youtu.be/9K1hoiGdMeg


作詞:荒毘妃ヤミン(YaminBismillah)

作曲:VtuberPlus (SunoPro)

編曲:VtuberPlus

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