無道戦術〜〜戦地崩壊(共鳴共振)
無道戦術・地崩壊(共鳴)理論
――軍事構造を崩壊させる。
1:前提
目の前の軍は「地面の上に立つ構造体」である
軍事組織は抽象概念ではない。
陸軍は 地面・床・足場 の上に存在する。
具体的には:
隊列を保つための地面
法台・陣・車両の設置基盤
兵士の姿勢・重心・踏ん張り
移動・交代・再配置の足場
安定しているという“感覚”
これらはすべて 地盤条件に依存している。
陸軍は、地面が「安定している」と信じ機能する。
2:地盤共鳴崩壊とは何か
地盤にも 固有周期 がある。
地層の厚み
地下空洞
人工構造物(舗装・地下施設・配管)
重量物の配置(兵・法・装備)
これらが組み合わさることで、
「揺れやすい周波数帯」 が必ず存在する。
規則と秩序に統率された軍なら周波は読みやすい
【共鳴崩壊】
小さな振動が地盤の固有周期と一致し、
揺れが減衰せず増幅する現象。
重要なのは:
弱く、一定で、止まらない刺激が危険
薔薇の橋と同じく、耐えられる設計ほど共鳴に弱い。
3:無道戦術(足場共鳴)=立脚点の否定
この無道戦術は、
敵を倒すだけでなく 「立てなくする」。
手順は極めて単純
正面攻撃をしない
地面に継続的な微振動を与える
振動の周期を一定に保つ
止めない
4:草薙の「風」の正体
この時の風は破壊風ではない。
人を吹き飛ばさない
建物を倒さない
だが共振と 共鳴を引き起こす
具体的効果:
砂利・瓦礫・舗装の微振動
地面から伝わる低周波音
装備と地面の共振
立位保持筋の疲労加速
兵士はこう感じる:
「地面が不安定だ」
「踏ん張りが効かない」
「理由は分からないが、変だ」
士気崩壊の第一段階。
5:自壊プロセス
フェーズ1:違和感
足裏がズレる
姿勢が微妙に崩れる
集中力が削がれる
―― 異常とは思わない。
フェーズ2:隊形崩れ
隊列が揃わない
法台の微調整が増える
陣の位置ズレ
地面に依存した構造が歪む。
フェーズ3:共鳴増幅
振動が止まらない
揺れが重なり合う
転倒・滑落が発生
フェーズ4:足場崩壊
自発的な後退
無意味な再配置
重装部隊ほど動けなくなる
継戦不能
敵を倒す
陣を破る
戦力を削る
無道戦術(崩壊)はこれに付随して
戦う条件そのものを奪う
防御も攻撃も成立しない
「立って戦う」という前提を否定する。
―無道戦術。
共鳴共振




