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公爵令嬢は役を演じない  作者: 南雲
4/4

魔力量

「ではさっそくお二人の魔力量を計りましょうか。スキルの有無がわかるのは少し後になりますのでお茶の準備もさせておきますね」

リオンはそう言って私たちを水晶のもとへ連れて行った。

(スキルが判明するのに時間がかかるのは好都合だな、上手くいけば騎士達がいない時にスキルの確認ができる)

「ではフェリシエ様から行きましょうか」

クリュト様が私を水晶に触れるようにどうぞと言って場所をあけた。水晶に触れると不思議な感じがして水晶が光出したと思ったら水晶の上に文字が映し出されていた。

    ♾️と

こんな文字は見たことが無くどのような意味なのか分からなかった。

「測定不能ですね。魔力量が多すぎて測ることが出来なかったようです」

大神官様を見るとこちらを見てニコリとして慌てた様子もなくいつもの口調で説明してくれた。過去にもこの文字が映し出された事があったらしく記録として残っているとのことだった。それだけ魔力量が多いということはスキルもあると騎士達は興奮したように話をしていた。

(どうしよう・・・これで騎士達は何があっても私のスキルを確認しようとするだろう。これでスキルが無かったなんて言い訳はきっと通じない、いっそ役に立たないスキルである事を祈るしか)

「安心してくださいフェリシエ嬢、貴方のスキルは一見役に立たないスキルだと思われますから」

いつの間にか私の後ろに居たリオンが私に小さな声で言ってきた。どうして一度も会った事が無いリオンが私のスキルについて知っているのか気になったが騎士達がいるこの場で問い詰める訳にいかずモヤモヤした気持ちでアミアの結果を見ることになった。


魔力は誰しも1以上は持って生まれてくる。大体1日の生活で消費する魔力が1だから魔力を10以上持っていると魔力で身体強化などが出来るので平民でも騎士団に入れる事もある。貴族は平均20〜40ある。60を超える魔力を持っているともはや英雄扱い今までの最高値は68なのでフェリシエは70以上はあることが確定していた。


「アミア嬢の魔力量は43ですね。これで魔力の測定は終わりなのでスキルの結果が出るまで待ちましょうか」

「お茶の準備も出来ておりますのでこちらへどうぞ」

クリュト様とリオンが私たちを部屋に案内しようとするとアミアが庭を散歩したいと言い出した私はリオンに聞きたい事があるからちょうど良いと騎士達にアミアの護衛を任せて三人でお茶をすることになった。

「アミア一緒に行ってあげれなくてごめんなさいね?あまり遠くに行ってはダメよ。迷ったら騎士様じゃなくて神殿の方に道を尋ねなさい良いわね?」

「はい!お姉様。わがまま言ってごめんなさい、綺麗な庭だったから気になって」

「良いのよ。これからはたくさん勉強しないといけないから今のうちに遊んでおきなさい」

私はアミアを見送って2人について行った。聞きたい事が山ほどあるのだ洗いざらい全部吐いてもらう

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