とある連載作品の主人公をしてます。ポンコツ作者が三ヶ月更新してくれません(泣)連載再開のための妙案があればご教示願います!私としてはざまぁ希望です。
はじめまして野川秋です。十六歳、都内某所にある女子校に通う高校生です。ほのぼの系百合ラブコメの主人公をやってます。
早速ですが本題に入ります。
私が主人公をしている作品『イケJ』、『小説家になろう』で公開されています。2023年8月9日現在で全二十八話、これまで沢山の皆様に読んで頂き感謝です!
しかし最期に『イケJ』が更新されたのは2023年5月7日、作品ページを開くと「この連載小説は未完結のまま約3ヶ月以上の間、更新されていません。」と表示される始末、作者が全然作品を更新してくれません。
しかも直近二話は、私は京都へ法事に行っている事になっており出番すらありませんでした。
はぁ……全くどうなっているのでしょう?
ていうか私を出せ~~!
私が笑いの神を呼ぶ~~!
嘘です! 笑いの神を呼ぶなんて無理だけど、読者様に会いたいです――!(泣)
すみません、つい取り乱してしまいました、失礼しました。
そもそもこの作品、私は主人公なのに扱いがとにかく悪いです。
授業中は、いつもよだれが垂れたまま白目を向いて寝てることになってるし、休み時間はとなりの眼鏡っ子とオタクトークしてるだけ、イケメン女子高生で女の子達にモテモテって設定ですけど、私のモテ要素が全くありません。
話が進めば私のカッコいいシーンがあって、いつかイケメンに反転するものだと思ってました。ところが二十八話が終了し物語は終盤に差し掛かっていますが一向にカッコいいがありません。
たまに来る感想もヒロインBがかわいい、ヒロインCが気になる、ヒロインDのインパクトが凄いとか私以外の感想ばかりです。
しかし声を大にして言いたい! ヒロイン達がかわいいのは私が体を張ってボケに徹してるからです。
ただですね……話が進めば進むほど大変になってまして、ヒロインBは真面目な天然だし、ヒロインCとヒロインDはボケが凄すぎて私も一緒にボケると話が進まないから仕方なく私もツッコミに回り、まともな事ばかり言ってます。私もボケたいです! 主人公なのに幸が薄すぎます……(泣)
その時でした――!
「泣くな! 秋」
「あなたは?」
黒髪ロングのメガネ美少女が颯爽と現れました。
「アタシだよ……」
「あなたは私の親友の……えーと、すません三ヶ月会ってないので忘れました、てへぺろっ」
「忘れるな~! 宮姫純恋だよ!」
「あ、スミ久しぶり」
「久しぶりだな、本編でも二話も会ってないし」
「ねぇスミ……私たちの話『イケJ』だけど続き出るのかな」
「出るよ多分」
「でも作者ポンコツだし」
「確かにな」
「五月初旬に『イケJ』の更新が止まった時にポンコツがしばらく創作を休むみたいなこと宣言してたけど、いずれ連載が再開すると信じてたの」
「うん」
「五月の終わりに別の短編小説を発表した時も『イケJ』が再開されるって信じてた」
「うん」
「だけど六月に入って『小説家になろう』以外の小説投稿サイトの公式企画に参加するってポンコツが宣言してるのを見た時に嫌な予感がしたの」
「うん」
「結局六月はその公式企画参加作品に掛かりきりで『イケJ』の更新はゼロ」
「うん」
「七月に入って、公式企画への投稿が終わったし『小説家になろう』での活動再開宣言を出してたから、今度こそ『イケJ』の連載再開かと思ったの、でも今度はなろうの『公式ホラー企画』に突然参加して今度はそっちにかかり切り」
「うん」
「ホラー企画の投稿が終わったと思ったら今度は別の短編ラブコメを書き始めて、投稿して少し褒めらてからすっかり調子に乗り今はそのラブコメ連載化のためプロットと下書き作成中」
「うん」
「スミ……さっきから『うん』しか言ってない。それでね……私は何が言いたいかと言うと」
「うん」
「これ絶対『イケJ』は未完で終わるパターンだよね!? 主人公が法事から戻らないまま未完とかありえなくない!? ていうか続き書けやポンコツ! ちっきしょぉおおお!」
「……そうだな秋、お前の気持ちは痛いほどよくわかるよ」
スミは私は優しく抱きしめてくれました。
スゴく柔らかなアレが私を包みます。むっちりとして重量感のあるスミのおっぱい力は『パない!』のです。
なお『イケJ』の前書きには各キャラの紹介文があります。
私、野川秋は『女子高に通うイケメン女子、文武両道の秀才だが超絶マイペースにして隠れオタ』言いたいことはありますが、これはまだマシです。
問題はスミの紹介文です『秋のクラスメイトで親友、妥協なきツッコみマシーン、すばらしEお山の持ち主』紹介がダジャレを交えたセクハラです。『イケJ』ではスミはお色気担当、やたらムフフなシーンが多いです。
ただしスミのお色気回は、アクセス率を示すPVが他の回より好調。この先何の脈略もなく突然ビキニアーマーとかスク水とか着せられないか真面目に心配です。
まぁはずかしめを受けるのはスミだけなんで私は関係ないですが……
ひょっとして私よりスミの方がかわいそうな子なのかもしれませんね。
自分より不幸な子を見るとちょっと元気でてきました! ぐへへっ
「ごめんスミ、私自分勝手だった……いつかわからない『イケJ』の更新を考えるの無駄だから止めるよ」
「わかってくれれば良いよ秋、それにポンコツが今書いてる『やさ嘘』のヒロイン達なんかアタシたちよりさらに扱いが悪いぞ」
「え、そうなの!?」
「投稿文字数九千字のうち四千字は、パンツ、ブラ、おっぱいと叫んでるだけ」
「ひどい地獄絵図」
「だろ? 実はヒロインのひとりがアタシの親戚なんだよ。マジで心配」
「ポンコツが真人間なってから『イケJ』の連載再開してほしい……ムフフネタが多いのは私のような清純派JKにはきつい」
「だとしたら今世紀中は無理だな、そもそも『イケJ』だって今公開されている第二十八話のサブタイトル『おP2(ぱんつ)アゲイン♡』だぞ」
「パンツの話ばっか……どんだけパンツ好きなの!?」
「パンツ好きかはわからないな、いつもファストファッションで一組798(ななきゅぱ)の同じ色のやつを五組まとめ買いで『上と下どっちかヘタっても予備があるから大丈夫♡』とか言ってるし」
「うわ、そのこだわりの無さ何?」
「やばいよな……お互いポンコツみたいなダメな大人にならないよう気を付けよう!」
「うん、スミありがとね気を付けるよ、ところでポンコツのプライベートばらして大丈夫?」
「大丈夫だよ、小説投稿サイトには天空に浮かぶホニャララと同様に滅びの呪文がある、これで全て無かったことに」
「滅びの呪文?」
「今から唱えるよ
バ……じゃなかったポッコペンポッコペン! この作品はフィクションです。出てくる設定、人物は全て架空のものです! あべしぃ!」
「スミ~それで無かったことにするの無理がある~!」
次の瞬間、私たちの周囲は眩い光に包まれました。
め、目がぁ~~~~~~!?
えーと、何の話でしたっけ?
そうでした! という訳で私が主人公の作品『イケJ』は、三ヶ月も更新されていません。
でも希望を捨ててはいけません。
太陽はいつか昇るし牛丼は五百円で食べれるし宇宙最強の地上げ屋さんは三回も変身します。
『イケJ』だっていつか更新されます。
もし更新されているの見かけたら、私たちに会いに来ていただければ幸いです。
お付き合い頂きありがとうございました。
それではごきげんよう!
お越しいただきありがとうございます。
イケJ本編はこちら~
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