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第六話:男子バスターの放課後

 さて、放課後です。

 今日は体操部が休暇の日。大地と一緒に帰るのが普通なんだけど、皆の観察をしなくちゃね。

 サッカー部の練習はかなりハードみたい。部員達の息が上がっています。


「翔! パス寄越せ!」

「オウ!」


 箒星誇る名コンビは次々とDFをかわしていきます。

 さすがは息が合ってるみたいでコーチも頷きながら見ています。


「いけっ! 篠原!」


 強烈なシュートが快から放たれます。

 一応、本気を出したらサッカーボールが粉砕してしまいますので、少しは加減している模様。

 もちろん、魔力なんてものは使っていませんよ。反則になってしまいますからね。


「ゴール!!」

「いいぞ篠原!」

「きゃあああ!! 篠原く〜〜〜ん!!!」


 いましたいました、ファンクラブの面々。黄色い声が飛んでいます。

 だけどどんなに叫んでも快の耳には入りません。

 応援はうちのバスタークラスのメンバーにしか答えませんから。

 もちろん、快の思い人である翡翠の応援には快から声をかけることもしばしば。

 ただ、たいていが素直じゃない感じですけどね。

 「何だ、来てたのか」とか

「合気道の練習に打ち込んだ方がいいんじゃないのか?」とか

「治療兵なんだから休みの日ぐらいゆっくりしてろよ」ですけどね。

 その二人の関係は周りが見ていると何故くっつかないのか箒星の七不思議にも入るぐらいなんですが、

 どうも快が素直じゃないのと翡翠が鈍感なのが原因みたい。

 休日は任務がない限り二人で遊ぶこと(というより、翡翠が付き合わせる)も多いのだけどなぁ。


 おっと、剣道部も覗かなくちゃ。


「面! 面! 面!」


 龍二対白真。全国一番の白から面をとってやろうと龍二は必死です。

 いつも負かされっぱなしだから、絶対面を取りに行きたいみたい。

 だけど、白に手の内を読まれてるみたいだから多分今日も龍二の負けでしょう。

 とはいっても、龍二もかなりの猛者なんですよ。全国には出場してるし、剣道三段ですから。


「龍二のやつもう少し他の手を考えられないのか?」


 剣道部の部長が溜息を付きます。


「無理でしょ。あいつは白と真っ正面から当たることに喜びを感じる奴です。

 俺みたいな相手を騙すことをやったりしませんよ」

「・・・・お前は頭脳剣士だからな」


 修なら面ばかり狙って相手を崩して胴でも打つぐらいのことはする。

 寧ろ瞬時に勝負を決めてやるぐらいは出来る。全国で一番闘いたくない男は白真より修と言われてるぐらい。


「だけどさ、白に対してはお前も少しは打ちたいように打ってる気がするが」


 部長の言葉に修は少し笑います。

 いつも大人っぽいから、微笑を浮かべると少し子供らしい感じがするのが修です。


「あいつが純粋に戦うから俺もごまかしたくなくなるんですよ。

 頭使うよりも体で戦いたくなるんです」


 本人が苦笑するしかなくなる強さの持ち主、それが色鳥白真。

 だけど、修の言ってることってすごく分かります。



 おっと、私もそろそろ帰りましょう。

 大地がきっとむくれながら料理して他のコックの皆さんや社員の方達にからかわれている時間ですから。




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