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第二話:男子バスターの朝練

 私達が通っている箒星学園は自由な校風が売りの伸び伸びとした場所です。

 部活動も盛んなので、結構有名なところでもあります。

 朝練に出ている男子バスター達はといえば、やはり真剣に活動していました。


「ダッシュ二十!」

「おうっ!!」


 サッカー部です。相変わらず快と翔は速い。しかもバテない。

 日頃の鍛練の積み重ねでしょう。

 まあ、うちにトレーニングルームがあるだけ、昔から英才教育を受けていた性もありますが。


「お前ら! 快に遅れるな!」

「はい!」


 コーチの檄も飛びます。

 だけど、反論するものはいません。

 サッカー部は強くなりたいものの集まりなのですから。


 一方、剣道部は神経統一中。

 いつも打ち合うより、たまに正座して朝練を終えることも重要だそうです。

 それにしても、皆の姿勢がすごく綺麗です。あの龍二も綺麗なんだからびっくりします。


「綺麗ねぇ。白真君」

「修君も素敵よ」

「しっ! 聞こえちゃうじゃない!」


 おっと、この人達の存在もありました。

 白達のファンクラブ。

 翡翠や紫織をよく思わない邪魔な、いやいやミーハー人達ぐらいにしておきましょう。

 まっ、毎回TEAMの面々やうちのクラスの女子達が出張るんだけど、少しぐらいは懲りてくれないかしら?


「今日の朝練はここまで!」

「あざーす!!」


 サッカー部の威勢のいい声と同時に、すべての部活動もだいたい終わります。

 もちろん、私が所属している体操部もです。

 じゃないと遅刻しますからね。

 そして、サッカー部にも快のファンクラブがいますが、タオルを渡すのはマネージャーではなく、ファンクラブの面々でもなく翔です。

 ファンクラブの面々から女子の先輩マネージャー二人を守るためでもあり、(とはいってもマネージャーも他所の掃除屋のバスターで腕は立つ)

 何より、翔がファンクラブの反応を見て面白がっているみたい。


「ほい」

「サンキュ」


 頭から水をかぶっていた快に翔はタオルを差し出します。

 快も横着せずに自分でタオルを取りに行けばいいんですけど、

 もはや

「翔が俺が取りに行きたいからお前は先に水をかぶってろと言って取りに行かせてくれない」らしいです。

 翔らしい提案ではありますけどね。


「山岡! 遅刻する前に早く片付け手伝ってくれ!」

「仕方ないですねぇ」


 男子体操部の片付けを手伝うのも皆が遅刻しないためです。

 とりあえず、観察は一時中断。私も着替えなくちゃいけないしね。




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