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プロローグ

 ハルカ

 この子にそう名付けたのは、私の希望をこの子に託すため。

 ハルカ

 私の全て。

 ハルカ

 私の腕の中で寝息をたてる、小さな清い子。

 ハルカ

 ハルカ

 どうか私のこの想いを

 ハルカ

 切なる、身を切るようなこの叫びを、今お前に

 ハルカ

 その名とともに、私は託す。私の全てを今、私はお前に託したの。

 ハルカ

 お前はわかっているの?

 ハルカ

 お前はいつか、私の苦しみとなり、希望となり

 ハルカ

 お前は私たち家族の絶望となる。

 ハルカ

 私の腕の中に、すやすやと安息をもたらしているお前。私はお前を誰よりも、何よりも、私のこの命よりも、心から愛おしく想う。しかしお前はこの家族の絶望。この一族を闇に葬る存在。

 ハルカ

 ハルカ

 私のハルカ。

 切なる、身を切るようなこの叫びを、今お前に

 ハルカ

 その名とともに、私は託す。私の全てを今、私はお前に託したの。

 ハルカ

 お前はわかっているの?

 お前はわかっているの?

 ねぇ、ハルカ──

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