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長政はつらいよっ!弱小浅井はハードすぎ!!  作者: 山田ひさまさ
 ~ 『 涙まじりの雌伏編 』 ~
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知らぬが仏!(知らぬわ、ほっとけ!!)

知らぬが仏!と、(知らぬわ、ほっとけ!!)


似ていませんか?

知らないうちに、「歴史の歯車」は動いております。


天文21年(1552年)猿夜叉丸7歳


 1月初め、六角定頼公がお亡くなりになり、義賢様が家督を継いで六角家の当主となった。

まあ、悪い方では無かったと思う。


 平井定武様に伴われ、本丸の二階御殿へと赴いて、六角義賢様の就任祝いの席に顔を出した。



 うん、失礼だが、コイツ何か『坊や』の軍勢で、わりと簡単に攻め滅ぼした記憶がある。

コロコロスるか登用するかした覚えがあるけれど、めっちゃ偉い奴だったんだなあ~。

すまん、わりと「モブキャラ」だと思ってた。

ゲームのイラストとは、多少違う気がするが、気のせいだろう。(興衞(こうえい)の絵師は良い仕事している)

まあどうでも良いことだ。


 御殿の煌びやかな内装を見る振りをしながら、さりげなく、城内の間取り・警備状況を、確認する。

(ちょっとやそっとでは、手が出ないな~)



~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~


「夜叉丸様~」


 相変わらず俺には、いつも縁がべったりとついている。

わざと抱きついてきている気もするのだが?

 城下の市が賑わいだしたのと「縁の装いが華やかになった」のは、相関関係があるだろうか?

気のせいではないだろう。

(楽市効果か?すげぇ~)


 何気にいつも彼女に振り回されていたが(さすがはお嬢様)。

無邪気な子供である縁は、俺の心のオアシスだ。

ささくれがちな俺の心を癒やしてくれる。(こんな娘が欲しいものだ。)


最近は、「夜叉丸」と呼ばせている。うん、強そうで良い響きだ。



 お雪も俺と同じ年なのだが、彼女は『家臣のむすめ』として仕えているからか、控えめだ。

中身が大人の俺には、健気な童女は少し厳しい部分もあるが、生まれた時から一緒だし慣れたとしか言えない。

「両手に花だ、えへへへh…」いかんいかん、バカ殿まっしぐらじゃねぇえか?

しっかりしろ、オレ。



 えへん、気と取り直して。

 何度も言うが、基本方針として、なるべく六角家の良い部分を吸収し身につけたいと思っている。

人質である以上、今の俺に出来ることは「学ぶこと」と「考えること」、そして「身体を鍛えること」ぐらいだ。

ただ、いつまで浅井の者が大人しくしてくれるのかは判らない。大きな反乱があれば、俺の首が飛ぶ。

戦国のならい故、油断は禁物だ。

凄く不安だ!!(スペア)がいなければ、俺もここまで不安にならなかっただろうに。


ながまさ(仮)はつらいぜ。



[実は、もうすでに大変な事になっている事を、この時の俺は知らなかった。] 



~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~



 昨年、三好長慶は2回にわたって暗殺未遂事件に遭遇した。

そしてこの混乱に乗じて将軍足利義輝方の三好政勝と香西元成を主力とする足利・細川軍が京都奪回を図るも、松永久秀と松永長頼がこれを破った。

〔相国寺の戦い〕

 この戦いの結果、義輝・晴元の武力による帰京は不可能となり、彼らを後援していた六角定頼様はこの混乱を治めるべく和議を斡旋していたのだが、和睦交渉を始めた天文21年1月に死去されたため、後継者の六角義賢様が引き継いで交渉を進めた。


六角家は畿内の争いの調停に忙殺され(巻き込まれ?)ていた。


「細川晴元は氏綱に家督を譲って出家する。」

「代わりに三好長慶は細川晴元の聡明丸を取り立てる。」

「足利義輝の上洛を認める」

という条件にして和議が成立した。

足利義輝公により、三好長慶は御供衆の格式を与えられ、細川家家臣から将軍家直臣になった。

そして、細川家当主の氏綱が管領になったのだが……。

将軍とは有名無実で、長慶とその家臣松永久秀の傀儡であった。


それもすぐ破られた。

細川晴元が軍をおこし、義輝が陰で支えた。

どこかで聞いたような醜い争いが、続いていた。(まるで、信長、義昭、その他みたいだ。)


7月、義輝は近江朽木に逃れた。


実に醜い。


~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~


8月、京極高延VS六角義賢 、武家佐和山城の戦い。


 本来であれば、京極高延は浅井久政を降すか、最悪でも手を組んでいたはずなのだが、

今は亡き六角定頼公が、『猿夜叉丸』を押したため、浅井にテコ入れし、事前に芽を摘んでいたのだ。


おかげで、浅井家がこの戦に巻き込まれることは無かった。


京極高延は、無謀な戦いに身を置き激戦を戦い。そして姿を消した。



 浅井久政は、この戦いを静観した。

国人衆は 京極氏との主従関係を保ちながら、浅井氏との関係も持っていた。

(おそらくこれが、戦国時代の北近江の国人領主の一般的な姿であったのだろう。)

人知れず、浅井の危機が去って行った。


この小さくて、とても大きな変化は、”転生者の猿夜叉丸”でさえも気付かなかった。





猿夜叉丸は、まだ何もしていませんが、変化が出てきました。

イレギュラーな存在は、居るだけで周りに影響をあたえるのでしょうか?

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