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内政と外交

光秀と半兵衛を扱き使う姿が目に浮かんできました。


収穫の季節だ

米の出来もある程度安定してきた。余裕がある。

支配地域の余剰人員(3男以下)は近場の所で優先的に土地をあたえ、比較的開墾の楽な近郊の開拓に廻している。ただし、徴兵義務はもちろんある。


浅井領は戦乱が少なく実りが多い為、噂を聞いた人が集まってきている。

(いくさは実質3日で終わらせた。)

領内に流入した者達を囲い込み開拓団を結成し、滋賀北東部の山、大野木や、古橋、関ヶ原の山の方の開墾をさせている。

木材を大量に確保しつつ、畑と牧場を作る予定だ。

開墾中心の開拓団とは別に、屯田兵として、有事の際には足軽として戦わせる、部隊を作っている。

50から100人規模で集団作業に従事させていく。いまのところ5千人規模の開墾兵部隊だ。


環境破壊にならないように配慮しないといけないな。

西美濃領に関しては堅実な経営をしていく方針だ。

地盤を固めるまでは、戦は遠慮したい。


菩提山城に竹中をおいているが、それでも東部の平野での戦、はちょっとばかり荷が重い。


南宮大社の御利益を期待したいところである。

まずは、近隣の国人・地侍と友好的に接する事を心がける。


とはいえ、下手にばかりも出ていられないから、さじ加減が難しい。

ここら辺は、年長者に任せるべきであろう。


明智光秀・竹中父子を、美濃差配に投入した。


「美濃のことは、美濃の者に任せたいが良いか?」


「「「ははっ、ありがたき幸せ!」」」


「とりあえず、まずは内政!領地の管理からね」


「はっ、承知いたしました」


「でもって、防衛!とりあえずは守りに徹するから」


「はい」


「もちろん、出来る範囲で軍備増強これ重要!!」


「はは」


「そうしながら、随時調略ね、大事な仕事だ、頼むよ」


「はあ」


「でもって、商人の便宜を図るように、宿場の整備、道の……」


「へ」


「それから…情報…」


「Orz」


まあ、助っ人は付けます。


一応、耕作地の拡大を視野に入れているが、守りやすい佐和山以北、そして関ヶ原、垂井を優先するべきであろう。

南宮・朝倉山以東は杭瀬川があるとはいえ、敵地に近く新規開発はかなり厳しい。

家臣の領地の農家の庶子を雇い入れ大規模開発を行いたいが、事前協議や準備がいるので今は調整中だ。


それに、簡単な検地をおこない戸籍管理をおこないたい。

石田・小堀にマニュアル作りと係員の教育指導を命じている。


経済的余裕が出てきたので、配下の武将の次男以降を知行貫高制サラリーで召し抱えるようにしている。

兵農分離の下準備の下準備を行う。


兵は工兵として土木作業にも従事させる、というか平時はそちらがメイン。

目指すは戦う土建屋だ。


後は運送業、戦が無くても働く騎馬隊。(別名小荷駄とも言うが有事は戦わせる方針なのだ)

普段は、輸送メインの関船艦隊。漁業従事の小早衆。


人を殺しても、それだけでは何も生みだしはしないのだ。

合戦以外でも、しっかりと働いてもらおう。

使える者は、徹底的に使い切る主義だ。


「わ~い訓練だ―」と、過酷な訓練を待ち望むようにしてあげよう。

生き残るためには、必要なのだから。


従来の兵農分離とは一線を画すが、純粋な常備兵を持つほどの無駄な事はしたくないのだ、

だから必要時には動員可能なように、平時から仕事させながら浅井家配下に組み込んでおく。


その指揮官が、今回召し抱える者達の役割だ。

もちろん有事の際の動員と生産の維持を図る為の仕組みを検討している。

危機管理マニュアルだな。



永禄5年(1562年) 


1月、織田信長と松平元康が秘密の休戦協定を結んだらしい。

『清洲の密約』


おおっ歴史的イベントは、表面上おこらなかったか。

(こんなことが判るのは、織田方の津島商人のリークがあるからである。)


六角承禎は、洛中に進軍した。徳政令を敷き山城を掌握したとのこと。

御所の警備の兵を多少提供する。

井伊直盛に兵1500の指揮を任せる。


噂の、井伊の赤備えで固めた集団だ。

京の町衆も、好奇と畏怖のまなざしで軍勢を見守っている。

噂話が広がるようにサクラを仕込んでおいた。


『主君を守り死ぬまで戦うのが、井伊家の本懐!』

とか何とか、いろいろ噂になっています。


海北友松・磯野勝昌を京での滞在中の外交武官として、来客を任せる。


将軍義輝公にご挨拶

「よく来た、浅井の大返しの顛末を聞かせよ」とせがまれた。


ついでとばかりに、鍛錬にも付き合わされた。

流石は、剣豪将軍!!

なかなかの腕前である。

こちらも、負けじと打ち返した。

こういう場合は、手を抜かないのが礼儀であろう。


「はっはっは、賢政、意外にやるではないか?」

「なんの、まだ八分ですぞ! 公方様」

「おお、それは頼もしい! なればもう一戦」

「ははは、勘弁くだされ」

「わははは」


褒美として采配を戴いた。

ありがたい、これで有事の際には堂々と幕府軍を名乗れる。

采配を渡すということは(将軍の)替わりに(浅井が)采配せよということだ。

まあありがた迷惑な部分もある、過剰に期待されては困る。


義輝公は将軍としての資質がお有りなので、出来れば活躍を期待したい。

義昭では無用な混乱がおこる、お飾りというわりには裏で暗躍しすぎだ。

(本人は暗躍のつもりではなく将軍の権利と思っているのだろうが、一揆扇動に、僧兵に信玄・謙信の誘引なんて、ハッキリ言って店の前にたむろするヤンキーが嫌いだからとギャングを呼ぶみたいなものだ。そもそもお前が警察だろう?といいたい。)



朝廷に対しても贈り物を届けご挨拶する。

公家衆にも付け届けを行う。


朝廷、公家衆、幕府に従う細川、などは魑魅魍魎だから、ある程度つきあいつつ距離を置きたい。

『お公家さん』の有り難みをつくづく実感する。


4月


弟を元服させる。

烏帽子親は、俺がつとめた。

浅井 政元と名乗らせる。

こいつは、阿久お姉ちゃんが仕込んだ。

わりと優秀な弟なので、手元に置いて財務、内政をさらに仕込むつもりだ。


浅井領の国力向上の効果が、目に見えて現れてきている。

俺も『流石は、浅井長政!!』と、優秀な殿様の評価を得る。

交易による利益も上がってきた。



 信長は曲がりなりにも、三河との停戦を成立させたようだ。

後顧の憂いはなくなったとは言え、美濃攻略には手間取っているようだ。


北近江と美濃が停戦しているため、西美濃の兵力が自由に動けるのが大きい。

西美濃勢が尾張勢の中美農への攻勢を掣肘している。


信長としては、西美濃が目障りで仕方がないのだが、木曽三川が織田勢の前に立ちはだかる。

西美濃には手を出しづらい状況だ。

下手をすると、中美農の横槍が入るし、東美濃勢に中入りをされれば目もあてられない。

信長は、地道に攻略する必要がある。

まあだからこそ部下の指揮官レベルが上がるのだろう。実戦における経験と、敗北による成長が尾張勢の神髄だろう。

という事は、美濃勢もまた強くなっている。


一方の三河勢は、西三河統一という、苦難と忍従の戦いとなるだろう。

バレるまで少しでも引き延ばす算段らしい?



浅井領は平和だ、演習とは言え生き残る為の大切な修練だ、気を抜かずこなしたい。


六角家は、三好家との権力闘争に終始しているようだ。


まあ、別に興味がないが、情勢は逐一報告するように命じている。


浅井家は、今はじっくりと下準備をする時期である。

やがて来るであろう、機会を的確に捉えられるように力をつけている。

まずは、地に足がついた政策を推し進め、強化するのだ。


光秀や半兵衛の美濃調略の芽が出るのも、もう少し時間がかかることだろう。

伊勢・西美濃に商売を浸透させるのも同様である。





今は嵐の前の静けさですね。


似ているようでかなり違います。


こういうややこしいのが、キライな方はスミマセン (_ _)

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