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信長との邂逅の前に

『長政?の逆襲のフアン』の方には、見たこたとがある展開かもしれませんが。


 歴史の流れ的に、まだ、そこまで分岐しておりませんので、似たように収束します。

ご容赦ください。

ご不快ならば、流し読みしてください。

お暇であれば、なぜ少しずつ違うのか?考察してください。

物語の核心まであと少し。


信長視点

面白い、俺と同じぐらいすごいやつがいる。

俺が手に入れるべき美濃に侵入するのはいただけないが、あの義龍を手玉に取るとは見事である。

(6月、8月に信長は美濃へ越境し斎藤氏を牽制するも家臣の長井利房らに退けられ敗退している。)


俺の桶狭間もずいぶんと噂になったが、奴はその上を行く人気ぶりだ。

天下を狙っている感じではないが、油断ならんやつだ。

斉藤義龍のみならず、六角義治まで手玉に取るとは大したものだ。

「浅井の大返し」か見事なものだ、一度会ってみたいものだ。

そう言えば、義龍めの刺客が俺を襲った時、警護をしてくれた礼がまだだったな。

乳兄弟の池田恒興に行かせよう、報告が楽しみだ。


9月信長より使者が到着。


池田恒興が信長の名代として小谷城に参上した。

小谷城の館で会見した。

前年の上洛の際のお礼言上と戦勝のお祝いをいただいた。

こちらもお返しに桶狭間での活躍をお祝いした。


同盟の話は無かったな?

まだ自力でやろうと思っている段階か、警戒されているのか。

判断が付きにくい。

しかし、今後の方針の策定がむずかしい。

信長ルートに乗っかかるはずが、西美濃に出過ぎてしまった。

史実より斉藤が弱体化すると、信長の美濃攻略が早まるが、義輝暗殺が起きないと京まで上洛・制圧するのが

難しいくなるかな。

こちらの方が勢力がでかいと信長の攻略の対象にされかねないな。信長はジャイアンだし要注意だ。

タイミングが悪いと、かなり厳しいな。

浅井家の今の実力では動員1万が適性値だ。防衛戦ならともかく普通の戦闘では絶対に勝てない。

湖東、西美濃西部の領地も防衛せねばならないし、スムーズに徴税徴兵ができるよう領有化が急務だ。

今回はある程度予想出来たし、下準備もあって上手くいったが、基本浅井兵はまだ弱い、慢心は禁物だ。

今の浅井には美濃方面しか侵攻する先がないのが問題だ。


新たに浅井家に臣従する事になった。愛知川勢に忍びの事について調査した。

軍勢の動きとかこちら動向など、かなり正確に情報を掴んでいたようだ。

何か対策を考えておく必要がありそうだ。



10月1日

祐子の方が男児を出産

『夜叉法師』と命名した。

直盛殿が、初孫を見てうれしさのあまり踊りまくっている。

祐子は「身重でなかったら参戦出来たのに」と、ひとしきり悔しがっていたが、忘れてしまったようだ。

夜叉法師にお乳を含ます姿はお母さんだ。


 夜叉法師は側室腹なので、出来れば新規に獲得した領地をあたえたい意向を直盛殿と祐子の方に伝えた。

おれが切り取ってやる」と二人が鼻息荒く息巻いている。

をいをい、祐子さん、直虎モードになっているぞ。

そろそろ信長から共闘の打診があるかと思ったが、来なかった。俺が美濃に手を出した状態だからかな?

イベントの条件が判らん、三河同盟もまだだな。

気になる。


11月

今度はお雪が懐妊した

雨森爺がそわそわしている様が面白い。

子供が増えそうだ。

北条氏のように仲良くして欲しいものだ。


しかし、このペースだとお市いらなくないか?


年の瀬も迫ってきたし内政の成果も伝えておこう。


硝石・火薬の生産の目処はたった、量産にむけて準備しよう。

薬に詳しい者も雇えたので今後に期待。

堅田衆とは懇意に付き合えているので、琵琶湖の水運は万全である。

新町のほうも起工式を終えた。国友村が俺に懐いたのでやりやすくなった。

石灰の採集も順調だ。畑にも使えるし、コンクリートもある程度開発の目処が立った。

流石に鉄筋は使えないので、竹筋にしよう。もしくは何かの繊維で代用出来ないかな?


 農業においては、種籾の選別とか苗代と正条植え法は導入済みだ。伊香郡・浅井郡・坂田郡に順次拡充する段階だ。

脱穀も千歯扱きで順調。余剰の人手は開墾、織物・和紙生産、組紐などの小間物内職に廻している。




 石高は湖東・西美濃の分を含めて大幅に伸びている。

収穫前だったので速やかに実入りとなった。

今後の実収入はそれ以上に期待出来る。


 街道の整備は大変だがぼちぼち進んでいる。

新たに獲得した上石津ルートから、安全かつ楽に北伊勢へ抜けられるようになったのも僥倖だ。

「ゆくゆくは小谷にとどまらず北近江全域を生産と交易の一大拠点にしていくつもりだ。」

重臣にはそう伝えてある。

そのためにも銭の改鋳に手をつけたい。

国友にも資金を投下していきたいが城下町の発展が遅れ気味か?

独立したのだから、忍びの確保も重要になってきた。


全体的に今年はいろいろ目立ちすぎた感じだ。

思っていた以上に展開が速い気がする。


永禄4年(1561年)

国主として正月の年賀を受ける。

皆に抱負を述べた。


「浅井領を明るく豊かにしていく。」

国主、国人領主、商人、その他がそれぞれに必要なものを補いながら成長する方針を示した。

皆にはそれぞれの思惑を俺に聞かせるように言って置いた。

まあ餌を撒いたと言えよう。

一例を挙げれば。

国人領主、商人に近江物と呼ばれる各物産の原料栽培や、1次加工品の委託、製品の買い上げを通じて利益を供与する。

革製品についても一括仕入れをおこない、小谷城下で売ることで中間利益を得る方針だ



美濃国主、斎藤義龍病没


あの義龍が、いきなり亡くなり、13歳の龍興が家督を継いだ。

いきなりのことで稲葉山はかなり混乱している様子である。明智・竹中は複雑そうな顔をしていた。

でもこれはチャンスだ。


5月、信長率いる尾張勢が、美濃に進入すると森部村(安八町)にて長井利房、日比野清実らと争った。

(森部の戦い)。

更に十四条の戦いでも勝利し、勢いづいた信長は稲葉山城へ攻め込むが、結局攻略はできず撤退する。

流石信長は、気が早い。


去年の不破の関の戦いの後遺症であろうか、だいぶん美濃勢の方が押されている。

稲葉山城下も安全とは言えなくなった。

この状況を利用して少しずつ城下の商人を調略・誘致しよう。



斉藤家とは別に、国人領主個別に不可侵協定を結ぶ方針だ。

西美濃3人衆+1につなぎを取ろう。



5月、若狭武田氏の要請で朝倉景紀殿が軍総大将として出陣し逸見氏の叛乱を鎮圧している。

息子の景晃殿も同行したらしい。

俺も補給物資の手配で等で義兄に協力した。


 武田のお手伝いご苦労様だ。

無事に叛乱鎮圧したそうで、めでたい。

反乱の影に丹波国の松永長頼の支援があるからなかなかやっかいだ。

より一層の連携を深める為ご挨拶に向かう。


 大野郡司家(朝倉景鏡)の悪口をさんざん聞かされた、どうにも馬が合わないらしい。

景鏡も、敦賀が浅井との関係で、近頃かなり発展をしているのが気にくわないのだろう。

景晃の功績をねたんでウザイらしい。

 分家同士の主導権争いに巻き込まれ気疲れな事であろう。

敦賀郡司家は養子とは言え朝倉宗滴の流れだ、武門のプライドが半端なく高い。

景晃もその傾向がある。

なにせ、主導権争いで、カッとなって自殺した御仁だ。

姉の鞠には言い含めてあるが、こちらの支配下に置きたい。



 晴元が長慶に幽閉されると六角承禎は激怒し、晴元の次男・細川晴之(承禎の甥に当たる)を奉じて、畠山高政と共に京都に進軍した。

家臣永原重澄に命じ同年7月28日に将軍山城に立て篭もり、義賢自身は神楽岡付近に陣をはり上洛を伺った。この時六角軍は総軍で2万の兵であった。

長慶の嫡男三好義興と家老の松永久秀と対戦、一時的ではあるが三好氏を京都より追い出すことに成功している(将軍地蔵山の戦い)


浅井家は現在独立勢力の為従軍していない。

というか、斉藤との事があるし、浅井は「近江北部の護りの要」という位置づけだ。

過剰戦力となると警戒されていると思われる。

まあ、守護代の浅井には兵を率いての上洛の意思はない。

応仁の乱のようなことになっては大変だから自重すると表明している。

代わりに物資に関しての融通(商売)で六角家に貢献をしている。儲かっている。

というか、今の状態で俺以外が浅井の当主だったら2万の兵を京へ出すなんて恐くて出来ないだろう。


8月22日お雪の方

女児を出産、華と名付ける。


内政の方は順調だ。

予定のペースで勧めている


 新町の建設も進み、活気が出ている。

俺の人気のお蔭か多くの商人が集まり店を構えた為、もう井ノ口や石寺に並ぶ勢いだ。

堺、京とのつながりで、湖上輸送が劇的に増加し、猪飼衆がうちにすり寄っている。先の戦闘でも世話になった。

寺社勢力に対しても、干し椎茸と日本酒で彼らの気を引きつけている。

朝廷とのつながりがあるおかげで、無茶なことを言ってこないのがありがたい。


六角家は主である以上に良いお客である、京に2万の兵を展開する以上物資の確保がいるわけで商売繁盛だ。

町造りとしては運河の開削のみ後手に回っている感がある。

あまり慌てる必要はないので、ゆっくり町を作ることにする。

秀吉のような無理な借金は良くないからな。


 今は、西美濃三人衆の内の一人、安藤守就と交渉しいている最中である。

今回は斉藤家の使者としてきている。

斉藤家も竜興に代替わりしたし今一度、確認したいのだろう。

去年策定した軍事境界線を提案されている。あくまでもお互い戦わないという約束だ。


信長からの圧力がある為、さすがに竜興もこちらに仕掛ける余裕は無さそうだ。

安藤らとしても、背中を晒して尾張勢とは戦いたくないであろう。

まあ、交易路を閉ざされてもかなわないし、あまり展開が早いと上手く支配出来ないからな。

暴れ川でもある木曽三川を舐めると痛い目に遭いそうだ。今のところは予定以上に進んでいるので欲張る気は無い。

それよりも、西美濃三人衆と信頼関係を築いてしっかりと味方につけた方が良さそうだ。


去年、斉藤家側から一方的に攻撃されているので同盟は結ばないが、相互不可侵ということで話をまとめた。

もちろんだまし討ちをしたことには厳重に抗議を申し入れている。

美濃の特産物、賠償金を受け取った。儲けた。

軍事的にはともかく商人の往来については、互いに協力をする事を取り決めた。



安藤個人にも「竜興が裏切った時も中立しろ」と伝えた。

苦笑いしていた。


彼は既にこちら側である。



どうもひさまさです。

「長政?はつらいよっ!! 静かなる逆襲!!」の方では、お市さまが……

読んでみてください。

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