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長政はつらいよっ!弱小浅井はハードすぎ!!  作者: 山田ひさまさ
 ~ 『 涙まじりの雌伏編 』 ~
42/111

『ある日の、ヨシモト』

これは、いきなり思いついたネタなので、いきなり削除するかも

 ぽかぽか陽気が続く、幸多き国『 駿河(ヨシモト大国) 』


『駿、遠、三』 の三カ国の太守である今川義元は、権力基盤の強化のために自身で領内の見回りを行っていた。


太守自らが身をやつし、市中に出るのは如何なモノかと思われるが……、あんがい、殿様とはそういう生き物なのである。


「今日も天気がよいのう。我が駿河は、ほんに平穏無事である(おじゃる)のう~。」


活気付く市中を見回りながら、ヨシモトは、自画自賛温泉していた。


本日のおすすめさんを決めようと、最近新しく出来た団子屋『三河屋』を目指し歩いていた。


富士の山が綺麗である。(これだけは、ホント羨ましい、まさに日本の山だ。)


駿河湾の潮風も心地よい(琵琶湖があるわい!!羨ましいけど)


るんるん気分で市中を歩くヨシモト。領民の暮らしぶりもしっかり見て廻っている。


「小さな事から、コツコツとした積み重ねが大事じゃ(で、おじゃる)。」


目的の茶店に到着した、彼は、団子を注文した。


「お待たせしました~」


若いおなごが持ってきた団子は、みたらし団子であった。


― 御手洗団子である。何となく口にするのも『はばかり』があるネーミングだ。

   はばかり自体が、はばかるので自重しよう。

   幸いヨシモトは気付いていない。        ―



「旨いでおじゃる」


あまりのおいしさに、ヨシモトは狂喜乱舞した。


「亭主を呼べ!!」


いきなりの命令に、茶店の娘が動揺した。


「工場見学を所望いたす(でおじゃる)」


すいません、それは……


「れっつらご~」


動揺する娘を尻目に、ヨシモトは裏手の工房へ突貫した。



そこには……、


「若、腰が入っておりませんぞ」


「爺、テキト~でいいだら~、うどんじゃねぇだら~」


「それはなりません、団子の生地を怨敵いまがわと思ってひたすら踏むのです!」


「それ、ちょ~やばくねぇだら」


「良いのです、糞喰らえという、想いが大切なのです!」


「それで、みたらし団子なのか?りん!」

(幼少期から人質である竹千代に ”りん”の使い方は意味不明だった。)


「さようだがや」


がらっ。

戸が開き、な、な、な、何と、ヨシモトが入ってきた!


「なんだ、竹千代でわない(おじゃる)か?」


「「と、殿~?」」


「感心でおじゃるなあ」

(ヨシモトも、三河もんの前ではあえて、偉そうに京言葉?を使うのである。)


(爺、不味いぞ聞かれたかな?)

(落ち着いて下され、大丈夫だら~)


脂汗をだらだら流す主従。


それを見た、ヨシモトは、感動した!!


「額に汗する姿は、美しい!…でおじゃるぞよ」

(噂と違い、本当にヨシモトは英邁な君主であった。京言葉には慣れていないが…)


「竹千代よ、恥じるでないぞ、おいしいことはいい事でおじゃる」


「ははっ、ありがたき幸せ」


「褒美にワシも手伝って進ぜよう」



ヨシモト公のおかげで、

店は、たいそう繁盛したそうな。


こうして、団子屋の客引きするヨシモト・竹千代コンビが結成された。



後年、『三河マンザイ』と称される、

日本の伝統的”お笑い芸能”は、こうして始まったのである。


    《 歴史の裏話より 》      

                             おしまい


ご感想をいただいたおり、いきなり

『ヨシモト』様が舞い降りてきました。

折角なので、とりあえずかたちにしてみました。


「じゃん、だら、りん」の使い方はわかりません。

「だがや」尾張ですね。

爺の鳥居元忠は、転々と人質生活するうちに名古屋弁までまざっています。

名古屋弁の、感染力は、どえりゃ~高いです。

「やっとかめだなも、おみゃ~さん、げんきにしとりゃぁしたか?」

では判りにくいので、

「久しぶりでござる、ご健勝であられたか?」

ぐらいには、訳しております。


桶狭間で、『壮絶なボケ』と『命がけのツッコミ』は、見られるでしょうか?

ご感想、お待ち申し上げております。

貴方のご感想が、物語世界の幅をひろげてくれます。

               ホントですよ


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