『 浅井賢政のオレ流、戦争論(江北編) 』
いざ、江北!!
での盛り上がりの後のお話し。
新九郎は、平和主義ではありますが、事なかれ主義ではありません。
もはや、他人を『江北の舵取り』としてアテには出来ない。
俺が「しっかりと軍事方面にも心を配ろう」、と決めた。
感情で戦をするようでは、勝てないのだ。
これからは、緻密な分析と統率力が求められるだろう。
という訳で、いろいろ考えてみることにする。(本当は領主の仕事だが)
まあ、前世で溜めた無駄知識を総動員して戦略を考えてみるとしよう。
浅井が採るべき戦略・戦術、とは?
1.戦争をしない
外交による問題解決。とりあえず今は、ひたすら強い者には媚びまくるでいいだろう。
余計な刺激は控えるのがベストだ。
第三者を利用(あさくらちゃんetc)
調停機関(幕府・朝廷)への積極的アプローチ
2.専守防衛
とりあえず、戦略的要地に戦争資源を投入する。
拠点(城)に籠もれば、実数の3~10倍の敵と互角に戦える。
多少の手間はかかるが、これが一番良いだろう。
通信システムの拡充(狼煙・伝書鳩・伝令etc)
お金をかけない素敵な戦い、矢面に立つ当事者(その土地の国人)の有効活用。
3.中核となる旗本(親衛隊)の強化
蜂の一刺しを持って、敵の継戦能力を削ぐ。
攻撃目標の明確化が肝要。(補給・ヨシモト)
4.戦のかたち
『戦』は、数では無い『スピード』だ。
そして、大勝利よりも、負けないことが大切。
敵の土俵に乗らない戦い方。
5.情報戦
忍びに変わる情報戦。
うわっ、素敵なほど、ショボくて後ろ向きだ!
今後起こるだろう『桶狭間の戦い』
そして、あるかも知れない『野良田(肥田城)の戦い』
の、あたりまでは、多少消極的ではあるが、この方針で行きたい。
以後は、状況に応じた対応が必要だろう。
史実では、この『野良田の戦い』の勝利で『浅井賢政』は、一気に駆け上がるのだが、ご遠慮させてもらうつもりでいる。
まあ、しばらくの間は、六角家とまともに戦うつもりはないが……、
いつかの時点で『乾坤一擲の大勝負』に命を懸けるべきなのは確かだろう。
『本当の意味で、舐められれば終わりだ。』
その見極めが『容易い』のか、『困難である』かは判らないが、『俺』がするしかないのだ。
どんなことがあっても、生き残るために歴史を変えることは、確定事項である。
信長を押さえ込むのであれば、六角―義輝ラインの継続がベストであろう。
足利義輝の横死が無ければ、義昭のかき回し(いらん事しぃ)も起こらないはずだ。
余計なことで、無駄に頭を使わなくても良いであろう。
第一、そのほうが楽だからね。
まあしかし、こんな事を馬鹿正直に、大々的に公表する訳にはいかない。
機密でもあるし、家臣のやる気をかなり削ぐことになるであろう。
何とか、良いアイデアをひねり出して、家臣団の結束を図っていかなくてはならないな。
考えすぎて頭が痛いよ~。
竹中半兵衛を斎藤家に盗られたのが痛いな。
相談が出来無いどころか、竹中が垂井に居るおかげで、東にすら進出ができんじゃ無いか。せめて、関ヶ原だけはかすめ取りたいのになあ。
「第一、そのほうが『楽』だからね!」
このセリフ、信長の排除を目指す戦国大名が言えば、凄く無責任な気がする。
ヨシモト:大将首の符牒
時間が出来たら、重臣達との会話形式(戦略会議)にかえるかも?
いちおう、こういう方針を、この時点の新九郎が持っていると言うことです。




