京極氏と下克上
そもそもの発端
お家騒動の典型的なパターンである。
京極氏への対応。
下克上の考察と遺命
『下克上』
と云えば、なんだかカッコがいい。
『戦国時代』凄くいい。
関東の北条氏、美濃の斎藤道三
なんとも心躍るものがある。
浅井家も祖父浅井亮政公が、京極氏の被官の立場から『江北の雄』へと駆け上がったのだ。
自分の身内だと思うと感慨もひとしおだ。
というわけで、また爺から話を仕入れるのだが……。
現実というものは本当に夢がないというか、いやはや。
自分がイメージする下克上というものは、非情な策略とか、謀略、そして決断とか?
大勝負とか、博打、乾坤一擲の大勝負。
なんて感じで捉えている。
でも、大抵は、お家騒動を治める手段だったりして、実に浪漫がない。
権力を手に入れるべく、非情な心で敵を排除するのかと思いきや、案外殺していません。
斎藤道三とはいえ、土岐頼芸を追放で済ませています。
ましてや『お家騒動の場合』は、都合の悪い方(あるいは両方)を、「押し込む」か、「追い出す」だけと言うパターンが結構多いです。
何となく、滅ぼされたイメージの六角さんですが、しれっと復活していたりしています。
まあ、逃げていた訳ですが…。
確かに勢力は弱くなっていますが、殺伐とした、戦国というイメージが崩れます。
とは云え、合戦に敗れればすべてを失うことになる訳ですから、気が抜けません。意外と落とし穴が多いのです。
お家騒動とは、
現当主(父)と次期当主(長男)の確執から始まることが、ほとんどパターンだと思います。
争いのパターンはいろいろあって。
ひとつは、『性格」の不一致。
もうひとつは、『政策』の不一致。
そして、それらに周囲の思惑がからむ。
家臣を味方につけた、弟が兄を追い出すパターンや
弟ラブの親父が、弟擁立。
まあ、みんなが加わりいろいろあります。
どちらも当主が、長男を嫌い、次男以下を跡継ぎにしたいと考えることから、大抵は始まるんですね。
次男以下の方が、頭がいいだの、かわいいだの、お気に入りの側室の子だの、正妻が何故か長男嫌いとか。
長男が、いちいち変な意見を言ってくるとか、従属先で揉めたり、いくさをするしないetc。
周囲の思惑が、それぞれ、都合がいい候補を推すのですね。
手早く跡継ぎを決めれば、OKですが。
手早く終わらせたのは、信玄と家康。
信玄は信虎を追放、義信を排除(自害)、家康は信康を自害に追い込む、まあこんな感じ。
家臣を味方につけた信玄が、父信虎を追い出す。
義信の場合は逆に、
「外交の都合でおまえの嫁を取っただけなのだ、今が攻め時ガマンしろ」と思う父、信玄と、
「冗談じゃない、嫁の実家を攻撃できるか?アホ親父」と思う息子、義信。
ま、こんな具合。父ちゃんが強いので息子が割を食ったパターン。
信玄は、愛する甲州のためには、どこまでも非情でした。
ただ、家を守ると云うだけではなく国を守るという。明確な意思がある事が重要ですね。
参考にはなりますが、ヤレヤレです。
たしかに、お家騒動が、長引くと……、まあ大変でしょうね。
双方の勢力が互角だと、御家の力は半分ずつになり、配下の国人衆への影響力が弱まります。
小競り合いを繰り返してしまえばわだかまりも増えてしまいます。
頭に血が上り、内戦で『大事な所領を荒らしてしまう』という事すら失念してしまうことでしょう。
もちろん頑張った人には、それなりに恩賞を渡さんといけませんし、さらに力を削がれてしまうんです。
タチの悪いことに、負けそうな方(負けた)が、親戚を頼っちゃった日には……、国土は荒れるしいつまでも終わりません。
だいたい、親戚と云っても外交の都合で結婚しているから、まあ、碌なことはないでしょう。
守護大名だと、外聞を気にしてまだマシな方。凄く迷惑でしょうが、こんな感じかな?
爺から聞いた話だと
京極さんは、たいそう拗らしちゃったもんだから、まあ大変というわけで。
なにしろ、「息子をお城においたまま、外で父が弟に後を継がすというミラクルなパターン」だったらしいです。
まあ話合いすら持たずに、そんな事をするもんだからこまりますね。
知らぬ間に廃嫡された兄、高延は納得できないでしょうし、家臣もいきなりそんなことされても心の準備が出来ませんし承伏しかねでしょう。一部都合のいい勢力がいるのが困りものです。
弟、高吉も父から正式に後を継いでるので、自分が当主だと思い込みます。
どないせいっちゅの?という感じだったでしょうね。
というわけで、あちらを立てればこちらが立たず。
恩賞乱発、土地は荒れ、政治はおろそか。
混乱に乗じて、上坂氏が台頭し。
それが気に入らない勢力として、浅見さん達が、がんばって排除し入れ替わりに台頭しました。
でも正式な権力者じゃないだけに家を纏めきれず、と言った具合らしいです。
気がついたら、浅井家が取り仕切っている。
「とてもとても主様には任せられないから、おとなしくしてて」と、
半ば監禁状態だったりしたそうです。(小谷城に京極丸があるのはそのせいです。)
それで、「ようやっと治まった」と、思ったら六角さんに泣き付いた高吉君(京極の弟)がやって来て、
いくさをせなアカンはめになったそうです。
じいさま(亮政)は、『殿様』を何とか押し込んどいたんだけど、親父(久政)は、高延(京極の兄)を押さえられずに逆襲されかけた、そうです。この時は、六角定頼様が調停して下さり事なきを得ました。
なにせ、
高延(兄)vs高吉(弟)
浅井vs高延(兄)
高延(兄)+浅井vs高吉(弟)+六角さん
の超変則マッチとなりかけたそうで、俺も命が危なかったとか。
今井家の坊やは殺されていますから、他人事ではありませんでした。
まあこんな感じでイヤになるよね~、こんな争い旨みゼロです。
確かに平井様から一部始終を聞いていたけど、マジで危なかったんだと改めて気付きました。
まあ要するに、これを最大限に上手く利用するのが、スマートな下克上ということでしょうかね?
浅井家としては、京極の両家をかみ合わせて弱らせる事から始めないと行けません。
ちょうど今は、折良く高延派が縮小しています。
何とか各個撃破で、高延派の国人衆を取り込もうかと思っております。
やはりここは、六角さんを利用すべきでしょうかね?
親父任せにせずに、いろいろと考えようかね、とりあえず遠藤と相談しましょう。
「直経~、相談がある~ぅ」
~定頼の遺命~
猿夜叉丸(転生バージョン)に目をつけた定頼。
「もういっそのこと、浅井(の猿夜叉丸)を押して、六角総取りにしようかのう。
だいたい元々京極が、うちから盗った土地じゃからな!問題あるまいて。
六角が近江守護、それでいいのじゃ!!
あの猿夜叉丸なら、将来、北近江担当として、守護代(犬)にしても上手くやれそうだわ、何より六角家がヘタに介入するよりかは、遙かに外聞がいい。
儂的には、江北にはさして興味がないしの、面倒な土地柄だし。
朝倉、斎藤と国境を接するのは面倒じゃわい。
猿夜叉丸にくれてやった方が、後々取り込みやすいしの。
息子と重臣達に申し送りしとこうかの。お~い誰ぞ、平井を呼べ、ついでに皆を呼べ!!」
こんなの書いてて、面白くないというか、俺の力量じゃ無理だってば、
京極氏の予備知識がないと何を言っているのか判りませんよね?
この事を知っているのが、前提だよねこれ?
イヤ誰も興味ないですよね~。




