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長政はつらいよっ!弱小浅井はハードすぎ!!  作者: 山田ひさまさ
 ~ 『 涙まじりの雌伏編 』 ~
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『改革のススメ』 外交


知られざる、チートの使い方

(こんなチートは、聞いたことがない?)


なんでこうなった?

風邪を引いて寝込んでしまった。バカである。体調管理も出来ないとはね。


自己嫌悪に落ち込みつつ、静養をしている。

祐子にも、お雪にも怒られるというか、呆れられてしまった。


布団にくるまり冷静に考えてみると、今の俺に他の勢力をどうにかする手立てがない。

つまりは、「たとえ計画を練っても実行できない」と言うことだ。ははは。


 まあ対策を考えることは間違いでは無いんだが。

それより、いくつかの大事なポイントを押さえるべきだろう。

まあ、じっくりやろう。


先ずは出来るとこからだ。


現状把握をしよう、

江北を取り巻く環境は以下の通りである。


北は、越前朝倉氏、一応、友好的である。(舎弟?としてである。)

代替わりした為、多少影響力が落ちている感じだが、敵対することはないだろう。

国人衆も、『あさくらちゃん』には、トラウマがあるのか弱いのだ。


西は、琵琶湖の対岸に朽木氏がいる。

弱小ではあるが、将軍足利義輝を抱え込んでいるので、今のところ(義輝生存中)は手出しは出来ない。


東は、美濃の斉藤家だ。

一応婚姻関係にあるが、仲は良くない。

相応の注意が必要だ。

義龍が死んだタイミングで狙うのがベストだろうか?

垂井にあの『竹中兄弟』がいるため、悔しいが迂闊に手出しが出来ない。


南は、六角さんである。

父、久政は六角に臣従する事を選んだようだ。

まあ、現時点ではベストに近い選択だろう。少なくとも六角義賢公は、俺に好意的だし利用しよう。


 今の浅井が見習うべきは、松平某のような生き残り法しかない。

つまり、強者にとことん媚びを売り、半ば臣従する。

『代替わり』、『お家騒動』に乗じて、ちゃっかり地位又は利益を確保するといったところだ。


セコいって?無茶を言うなよ。

浅井長政は、六角と対抗し、『野良田の戦い』で一躍、北近江の盟主の座を手に入れたが、あえて言えば博打に勝ったという程度だと思う。



まあ確かに、西の『桶狭間』といわれるぐらいだ、たいしたもんだと言いたい。

この活躍を聞いて、信長はお市を娶らせようと思ったと考えてもいい位の話だ。

しかし、六角との真っ向勝負の代償はデカかったと思う。

信長上洛戦の折、地元なのに三千の兵力しか出せなかったのは笑える。

せめて五千~八千は出さないと影響力を持てない。

遙か遠くの家康でも、一千の兵をはるばる出したのだ、しかも、西に野望はない。あくまで東狙い。

徹底して利益を確保しているのが恐ろしい。


浅井など、信長に南近江の利権を根こそぎ奪われた上に、北近江に雪隠詰めだ。

あわてて湖西北部と言う僅かな土地を切り取ったに過ぎない。何も手にできなかったと言える。

その後は、若狭攻めだ。

おそらく、信長が最大限に好意を見せても、勝家の代わりに越前方面に追いやられるだけだろうな。

小谷が残ればいい方だと思う。

いずれ折を見て、『越前以北(どないせいと云う所)と敦賀(若狭ではない)』の代わりに、『佐和山、柏原、関ヶ原、不破の関と言った中山道の要衝』はボッシュートだろう


確かに、金ヶ先の戦いの後の裏切りは起こるべくしておこったとも云える。



 先ずは六角家につき、京極氏の排除からだな。

これから忙しくなるぞ。先ずは足元固めに自分の領地経営からだ。

なんと言っても初めての(まつりごと)だしな。

しっかりやろう。


 本音を言えば、朝廷とのパイプ造りも今のうちにしたいところだ。

多少、お金はかかるが、これは必要なお金だと思う。

今上帝は無欲というか、潔癖な方らしいし、献金で顔を繋いでおくぐらいは何とかなると思う。

他にはお寺のコネを使う方法もあるが、さすがにあまり癒着はしたくない。

まあこれも、子供の俺が勝手にやることではないので。要検討か?


 そうだ、お寺対策も必要だ。

滋賀県には神社仏閣が多数存在している。何でも日本一だと聞いた覚えがある。

真偽はともかく、寺が多いのは確かだ。

ひとつの村にすら、複数のお寺があるのが近江の特徴だ。

寺社勢力を味方、あるいは、支配下に置く必要がある。

 その為の、『椎茸、酒、お茶、紙(印刷物、仏画・御札)』だ。

住職を浅井の利権サイドにどっぷりと引き込んでおこう。

もちろん金も巻き上げるさ。


 椎茸栽培と江州紙の利益も順調に得ている。

なので、俺のやりたいことについて今のところは資金的には問題は無い。

 領地を与えることは無理だが、お給料(貫高)で家臣を迎えることは可能だ。

というわけで、新たに召し抱えた。


 美濃勢の方の人材登用はコケたが、遠江・三河の方はそれなりに手応えがあった。

まあ、三男以下を養うほどの余裕がないのだろう。

板倉勝重(?)はおれと同い年。他にも住職達に聞き込みを入れ、有望そうな子供を多数ゲットした。

俺の小姓にして手元で教育する予定だ。将来の親衛隊にしよう。

遠藤直経にしごいてもらおう。他の者達にも良い刺激になると思う。


 井伊家より、直盛殿が「婿殿、娘をよろしく」と書状を送ってきて下さった、側室扱いで申し訳ないことだが。

まだ元服もしていない上に、すでに六角家家老平井殿の息女をもらい受けることが内定しているのだからどうしようも無い。祐子も納得しているし、ここはあまり考えないでおこう。


江北に戻り1年になる。

秋の収穫の季節がやって来た。

黄金色の実りだ。

苗代での育苗と、正条田植えの効果はまずまず上々だったらしく豊作だ。

脱穀も、『秘密兵器千歯扱き』が作業効率を飛躍的に向上してくれた。

作業にあたった農民の総てが、俺を尊敬してくれた。

ふはは。



9月後奈良天皇が崩御され

10月正親町天皇が御即位された

いろいろとあわただしい。



板倉勝重(?)

今度はあたりです、椎茸の販売網のおかげで、お寺には顔と鼻が利くと云うことでご理解を。

他にも誰か居そうですが……。


体温計は無いが、シンちゃん(新九郎)は、

『荻野式』という、ハーレム世界では必要不可欠なチートを使いこなしています。

避妊魔法とかは聞きますが、チ-ト認定どうでしょう?ダメですか?

長男を誰に孕ませるかは、大変重要事項なのです。


ちなみに「祐の方」が産んだ男子は、『井伊家』を相続します。

おじいさんお母さんの「直」と、浅井家で用いる「政」を貰い、『井伊直政』となります。

パチモンですが、直虎直系ですよ。(えっへん)

これで佐和山(彦根)も安泰だ、井伊でいいね。


ちなみに、父の久政は、12歳でパパになっています。(11で仕込み?阿久姫です。)


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